なってきた親爺。
6月3日に、一月近い自宅での生活を終わらせてホームに戻った親爺ですが、 約2週間ぶりに自宅帰りです。
ホームから車に乗るまではそれなりに元気でしたが、 家に着いて玄関まで、そして玄関からリビングに至る短い距離を歩くことが酷く難しい状態で、
やっと歩いているという感じすから、さらなる体力の低下をヒシヒシと感じます。
今日は、親爺のマイナンバーカードを役所に取りに行かねばならないのですが、 殆ど朝食が食べられず、 ブドウパンを一切れほど・・・・
90近いお年寄りに「時間通りに役所へ来い!」という、役所の態度もどうかと思うのですが、とりあえず親爺を車に乗せて、役所内は車椅子にて移動。
*このカード発行は平日しか出来ないので、 その為に今回、月曜から火曜までの二日間を有給休暇取りました。
すぐにカウンターへ行きますが、 手続きの間の親爺はというと、コックリコックリしている。
まあ、そんな感じなので手続きは殆ど僕が代理でやった次第ですが、無事にマイナンバーカードも受け取り家に帰宅しました。
まだ時刻が朝の9時半と早いので、母親のリクエストで親爺連れて買い物です。
親爺は、すでに自分で衣類を脱ぐことが困難になっている事も有り、 出来るかぎり着替えが楽な下着を用意する必要があるのですが、そういった物は、
それを扱っている店舗に行かない限り有りません。
近いところでは? 多少距離はありますが、 大きなデパートに物があって、そこに向けて出発。
何やかんやで10時半に到着。
例のごとく家のデカイハイエースは建物駐車場に入らず、近くのコンパーキングへ。
親爺はというと、話もせずにずっと寝たままで、 店まで連れて行こうとしても、「行かない」という返事のみ。
運良く風が有り、気温もそれなりで、かつ曇っていたので、窓を全開にして親爺は車でお留守番してもらい、その間に母親と買い物してきました。
デパートは物は本当に良いのですが、価格もよい?価格 (笑)
帰り間際に、デパ地下に行って、親爺の好きなウナギのキモ焼きがあったので購入。
さらに家の近くまで来たら”かつ屋”で ロースカツを購入して帰宅。
もう12時を回っていたので店屋物ですが、 親爺はやはり殆ど自分で食べられず、 串に刺したうなぎの肝だけは食べましたが、半分寝ている状態のまま。
最後は母親がスプーンとフォークで食べさせていました。
口に運んであげるときちんと食べるのですが、自分では食べられなくなってきており、ますます身体能力の低下が進んでいるのが判る。
親爺に食事を食べさせている母親の姿、この二人の姿を見る事は辛い物で、しかしながらこれも現実なんです。
親爺は認知が無く、耳も普通に聞こえるし、目も見えるので、家に居る間は、僕と母親の話とか、そうした些細な事だけが楽しみなのかもしれません。
午後は、2週間溜まった郵便物の整理をして、支払いに行き、その後は、ホームを換えるかもしれないので、その候補施設(予約)を見学、
戻るともう3時近くです。
ベッドで寝ているか???と思ったのですが、 親爺は昼の後の姿そのままに椅子でうたた寝していました。
オイオイ そうくるかいな? (笑)
すぐに親爺をベッドまで連れて行き、母親も疲れるので二人は昼寝を開始。
僕は?というと、ネットで色々と調べ物したり等々、色々やらねばならないことがあります。
夕方7時くらいになって母親が起きてきたので、僕は夕飯の買い物。
親爺が刺身好きなので、それを買いに行きますが、 閉店近くなってきたスーパーは昼の値段の半額。 ウォ! 安い!
2400円のが、1200円ですから。
夕飯は、親爺は食べるには食べていましたが、途中で食事を止めてしまい、ウツラウツラ状態。
やはりというか、途中から母親が食べさせてました。
一晩明けて
さて、何時ものように朝ですが、昨日便が出ず、聞くとしばらく出ていないというので、まずは浣腸からスタート (汗)
便座に座らせると、掃除機を出してきて部屋の掃除をして、それ終わると、排泄終わった親爺をトイレから出します。
お尻を拭くと、廊下の手すりに掴まってもらった状態のまま、上から下まで着替え。
夜に自分でトイレに行くことが出来なくなった親爺は、トレパンですが、やはり排尿はしていました。
つい2ヶ月ほど前までは自分で夜にトイレに行けていたのですが、これも老化なんですね。
トレパンを外すと、蒸しタオルで下半身を拭いてから新しいトレパンを履かせ、そして上着等を全部と着替えて、やっと朝食。
例のごとく、母親に食べさせてもらっている間に先に食事を終えた僕は、 今日ホームに持っていく衣類を準備します。
それ終わると、予約していた床屋さんに親爺を連れて行って、ヘアカットと髭剃りをやってもらいます。
親爺が床屋で居ない間に、僕は手すりを二カ所ほど増設工事。
そしてお迎え。
戻ってくると、次の予定までまだ少し時間があるので、 親爺の爪切りと、母親の爪切り、 そして伸びきった親爺の鼻毛をカット(笑)磯野波平 状態でしたので。
写真は母親の足
お昼まで時間があるので、そのまま親爺をベッドに寝かせると、僕は家の裏と、門から玄関に至る植生のカット。
かなり伸びまして、歩くのにかなり邪魔でしたので、デカイ裁ちばさみなどを使ってガンガン丸めていきます。 ウリャ!!
続けざまに、11時予約の施設見学に行きましたが、昨日と同じで、現在のホームからの移転を考えているのですが、色々な事が絡んでどう判断するかはかなり難しいです。
実家に戻るともうお昼、 本当に時間の経つのは早いです。
ソバだったのですが、やはり自分で食べられない親爺は母親に口まで食事を運んでもらっていました。
このまま行くと、寝たきりになる可能性も頭の中に浮かんでくるのですが、上にも書いたように認知が無い親爺には寝たきりとなるのはかなり辛いことだと思います。
変な言い方ですが、認知になるか惚けが著しく進んだ方が、本人にとっては楽なのかもしれません。
また、ホームも寝たきりとなると、現在の処から特養を考えねばならず、そこは待機者はそれなりにいますし、早めに申し込まなければならないのですが、
今の親爺の状態が一時的な物なのではないか?という気持ちを消すことができず、現実を認めたくない自分もここに居ます。
後どれくらいの時間が親爺にはあるのだろうか・・・・・そう考える自分もいて、同時に、寝たりきりになるのなら早いほうが・・・と思ったり、
逆にできる限り長生きしてもらいたいという強い気持ちが複雑に心の中を交叉して、その狭間に自分の幼少期から今に至るまでの親爺との様々な思い出が浮かんでくる。
やがては自分もそうなるのだというのは判っていながらも、それを否定したい気持ちと、目の前の姿と自分の姿が重なってしまいます。
なにができるだろうか?と考えても、自分に出来ることには限度が有り、 時の経過と、残酷に進む老化は決して止める事ができない。
自分が出来ること、やれる範囲の事をして、そして今の親爺の姿を教師としながら、自分なりに後悔しない人生を送る事こそが何より大切なのではないか・・・・・
そう思う、 翔です。