リフォームを任されている、友人購入の中古住宅。
綺麗な家にするまでは色々と大きな作業が有りますが、 殆どは自分一人で出来る物でして、そういったのは”当然”一人でやります。
ただ、これだけは絶対無理! というのが一つだけ有る。
それは、14mx7mというデカい庭の、ほぼ全面に育ってしまっている植物や雑木等々。
とくに木は大小様々に約30本程有り、それにススキやらなにやら+この春から新たに伸びた雑草の類いで、すでにジャングル化。
木は、ぶっ倒れている物を含めて、直径30cmから 5cmまでの各種サイズ有りで、それの伐採と抜根作業がその一人では無理な作業なんです。
僕にも自宅が有り、 これまで絶対に木々の類いは絶対に植えなかった。
理由は至極簡単でして、 後が大変だから。
皆、家を持つとなぜか木を植えるんですよね~・・・・、
ところが、初めはカヨワイ感じで可愛い物の、成長というのは早い物ですから、あっというまに自分の背丈よりデカくなる。
すると → 剪定が大変になる → 手に負えなくなってくる → なので切ろうとする。
根っこから抜きたくても、その状態になっているとすでにスコップなんかじゃ~刃が立たないので、如何することも出来なくなる。
他にも、カットした枝や木の捨て場そのものが無かったり、処理が自治体により五月蠅かったり、体力的な問題等々があって、
そこに来て庭が変に広いと、隅っこに積み始めます。
初めこそ良い物の、段々とその量が増えて行けば大きく盛り上がってくるのは当然。
やがて庭が狭くなってきて、 積んだ枝の隙間から知らない間に雑木とかがどんどんと生えてきて、やがてはここも手に負えなくなる。
→ でも手前だけは何とかしようとする、 → 最後はそれすらも諦める。
最後に庭全面が ジャングルのできあがり。 がはははは! というのが極普通の図式です。
多分に漏れず、この友人が購入した中古住宅も全くその通りの道をたどってきたわけですが、 まだよかったのは、余りにも伸びすぎた木が
大分前にカットされていたこと。
ただし幹や枝は、敷地内に横倒しのままでした。
まあ、そのおかげで、家の横に有った杉だか檜だかは朽ちて立っていただけとなり、 2人がかりで引き倒せたし、庭のも高さ3mを超える程の物は無かったせいで、抜根は重機を入れるまでいきませんでした。
リフォームを依頼されたとき、初めこそは一人でやってみることも考えましたけど、どう考えても庭の全ての木を処理することはほぼ不可能。
それほど根の張った木を大地から引き抜くというのは大変なんです。
もし一人でやっていたら、 週末にやっと一本抜いて、その次の週末に2本、さらに翌週に一本、 同時に次々と伸びてくる雑草処理までしなければならなくなり。
終わるのは多分夏の終わりから、へたすりゃ~冬まで掛かるかと思う。
こりゃ~難題だぜよ!! とか思って、 知り合いの職人に相談してみると、やるなら一気にやるしかないらしく、
同時に、経験が沢山ある知識を借りねば到底無理だという事も判った。
その後、紆余曲折有り、本日やっと実行。
顔ぶれは?というと僕と息子、そして上の職人の2名。 合計4人。
朝の7時に現場に付くと、まずはコンビニの弁当で食事しながら打ち合わせ。
ベテラン職人のM師をリーダーにして、 その指示に従いながら7時半に作業を開始。
まずは余計な伐採から開始しますが、チェンソー二台でバンバンと枝を払って切り倒し、次々に荷台へ放り込む。
一人は荷台の上で受け取ってはカットをしたりして、まんべんなく積載していきます。
僕と息子はもっぱら運搬でして、 朽ちている隅の木を運んだり、途中で邪魔になっている小木とか、スコップで根が壊せる程度のは、
地面に斜めからスコップを刺し、すくいながら力任せに引き抜き。
数時間して、一通り目立つのが無くなると、それだけでも2トンロングの3分の1の量になった。
次に、元のオーナーが多分業者さんに依頼?してカットしてもらったまま横倒しになっていた、長くて太い木やらを適度なサイズにカットして荷台に運ぶ作業。
どんどんと運んでは載せ、その途中で木々の間に伸びていた低い草や木を チップ付き円盤の草刈り機でカットしてはネコ(一輪車)で運んで積載。
10時頃に一度休みを取る頃には、荷台のほぼ半分の量。
この段階で、あれだけ生い茂り、 庭の向こうが見えないジャングル状態だった庭がすっかり開け、後には幹だけが20本ほど残りました。
ただ、ここまでは楽な作業、 これからが本作業なので大変。
単管パイプで三つ叉を組み、チェンブロックで一本ずつ引き抜いていくのですけど、 まずは根の周りをまんべんなく掘ってから持ち上げ始める。
チェンブロックは1.5トンの能力の物を使いますが、一度三つ叉組んだ単管パイプが負けてしまい、 その為に短い物へ交換して作業。
生えている庭の地面が締まって固いんです。
チェンブロックは、内部のギアをサイズの小さなチェンで廻してパワーを造り出すのですけど、 その力を造り出すのはやはり人の腕作業で、
なので根が強いと当然引く事が出来なくなって来ます。
それほど根というのは強い
1.5トンという力で上に引き上げられて少しずつ浮いてくる幹の、その下の太い根をスコップで見つけ出しては太いのはチェンソーで切り、 径が3~5cmくらいの根は手鋸、 さらに細いのは刃先を刃物のように研いだスコップでぶった切る。
4人がかりでやるのですけどね、 かなり乱暴な作業です。
幹の径が15cm以上や、 同じ根から多数生えているもの、 木自体がしっかり根を張る種類の物は、引き抜いた根の直径だけで最低45cmほど有り、中には60cm以上の物まで。
土落としても3人掛かりでないと荷台に載らないなど、 マジ大変。
荷台に載せた木は、 邪魔になる物から、さらにチェンソーでカットして、積んだ木々のすき間にまんべんなく詰めこんでいくのですけど、冒頭にも書きました様に、 14mx7mという広さの庭に目一杯生えた木は簡単に載りきらないんです。
12時に息子に弁当を買いに行かせて、しばしのお休み。
暑いですけど、 湿気が無い、しかもそれなりに風が吹いてくれているので、 作業そのものはやりやすいです。
15分ほどで昼飯が終わるとすぐに続きを開始。
やがて、電動チェンソーが使いすぎ?で故障。
3時30分頃からエンジン式のチェンソーの刃が切れなくなってきて、その頃から少しペースダウン。
職人さんが研いでもチェンソウの切れが戻らないんですね、 それでも根だけのカットなら何とかなって、ついに最後の抜根が終了。
後は余りにも太すぎるのが3本だけ残り、 これは地面スレスレまでカットして、 後日特殊な薬剤で殺してしまいます。
とはいえ、伸びているその幹のカットは必要ですので、チェン刃が切れねば話にならない。
4時過ぎに息子をホームセンターに行かせて換え刃に交換。
この時点で、ほぼ満載状態に近くなって、 さらにカットされた生木を重石し代わりに載せたりして、 5時30頃にシートをかけて全作業終了。
朝の7時半から約10時間、内30分ほどがお昼と給水休みで、 終始ずっと作業という感じでした。 疲れた~~~~!
職人が木で満載になったトラックを運転して帰るのを見送りましたけど、 シートを全面にかぶせてもかなり上に盛り上がっていて。
ベニア板で周りを立ててかさ増ししていますけど、多分積載オーバーじゃ無いかと・・・・・ 思うほど。
後は、僕と息子で工具やら道具等々、最後の片付けです。
帰宅するため車に乗ってから、しばらくしたら大雨になった。
夏を知らせる雷雨ですけど、 作業中にやられんでよかったです。