沢山の小さな声
あちらこちらから賑やかに聞こえてくる
「なんだろう! 」と その声に導かれて 一番賑やかな処を何気なく覗いたら
雪の妖精達が お祭りの真っ最中
雨だれ太鼓を取り囲み
踊ったり
押し競饅頭したり
見ているだけのもいるし
担ぎ上げられているのもいる
白き姿となって、神様からの言付けを届けに降りて来る妖精達
ほんの僅かな一時だけ真の姿を現し 「春が来るよ!」と周りに告げる
陽光にキラキラ輝く 美しき姿となって
「僕達、これが終われば海に帰るんだ!」
「もうすぐ暖かくなるよ!」
そんな声がたくさん心に届いたのは幻だろうか・・・
そして
「ありがとう! 気をつけてね、又来年会おう」 そう心で答える僕も
ここにいる
詩 BY 翔