このところ、韓国語ドラマのチェジュンウォンをDVDで見ています。
大体3分の1くらいまで見終わったところでしょうか。
非常に面白いです。
あらすじですが、群馬テレビさんのホームページに載っていたのを
転記します。
http://www.gtv.co.jp/program/drama/index.html
19世紀末、身分制度崩壊の時期を迎えていた朝鮮社会にあっても、強い差別を受けていた最下級身分、白丁(ペクチョン)出身のソグンゲ。通訳官の娘として生まれ、西洋世界に触れて育った優しいユ・ソンナン。両班(高級官僚)の家に育ち、西洋医学に傾倒する頭脳明晰な貴族の息子ペク・ドヤン。朝鮮初の西洋式医院、済衆院(チェジュンウォン)には国籍や身分、差別を超え、医療で人々を救いたいと願う高い志のもとに、様々な若者たちが集まった。実在の記録を紐解きながら、混沌とした当時の社会状況や医療事情、そして歴史ノンフィクションを織り交ぜ、開花期の激動の挑戦を描いたメディカル時代劇!!<全36話>
このドラマを見ていて思うことは、ドラマの中で、朝鮮人という人々の姿が、忠実に描かれているということ。
これを見ていると、”自分達が望んで日本に併合を迫った日韓併合の歴史”を、どう自分達に都合よく強制併合だ、植民地支配だ!といい出したのか?という、思考の原点をそのまま見いだす事が出来ます。
嫉妬、ねたみ、嘘つき、短気、賄賂、横流し、自分勝手、自分の責任をすぐに他人に転嫁する、他人(他国)に対する考え方等々、この国の人間性がそのままそっくり描かれています。
このドラマは、日本で放映されることを初めから意識して造られた最近の韓国ドラマみたいに、 世界的視野から見て不快を覚える本質を見せないようにするようなまねをしていません。
長い歴史と社会制度がもたらした、人間性の違いを肌で感じられる。 それがこの物語の面白さです。
見る前に、正しい日本と朝鮮半島の近世の歴史を一通り勉強してみると、非常に楽しいドラマですが、ストーリーの素晴らしさはもちろんのこと、それ以外にも適度にギャグ?を取り入れ、笑わせてくれるところが多い。
例えるなら、随所に散りばめられている、日本がどれだけ朝鮮の人々に悪いことをしたかという半日、嫌日出来事。
本来の正しい歴史とは180度異なるねつ造である事から、無理がある上に矛盾が出まくりで、それが物語の中で適度にボロを出しては 「は~?」と笑わせてくれます。
それは、「事実は違うんだぞ!」ということを言いたいのかもしれないという、監督の意図的裏メッセージ? ではないのかとも思えてしまう。
例えば天然痘が流行した話では、アレン院長と主人公がワクチンを手に入れようとしたところ、”日本が嫌がらせの為に全て買い占めた”というストーリーになっています。
しかし実際は、こうした嫌がらせは無く、当時の日本が、全力で天然痘を絶滅させる為に働いていたことは知られていません。
一応歴史的かかわりを簡単に知ることが出来る、参考URLを載せますので、歴史書を読むより、これを見るだけでも良いかもしれません。
http://specific-asian-flash.web.infoseek.co.jp/heigou.html
ドラマの中では、自分達でワクチンを造り出しますが、たった一頭の牛から当時の800万近い人々を全て救えるはずが無く、それどころか朝鮮半島の天然痘流行=日本の流行となる でもあった日本政府は、医療対策を全力で支援しています。
こうした歴史歪曲が笑わせてくれるわけです。
主人公は実在の人物とのことで、その生き様は僕の大好きな生き方でもあり、どうしても主人公に自分を重ねてしまうわけですが、
文化と”歪曲の歴史”、を楽しみながら同時に学ぶには、非常に良いドラマとしてお勧めします。
ぜひ見てください。
最後に、現在の北朝鮮は、日韓併合の際に奴隷制度を中心とする身分制度を日本が強制撤廃した事で、不満を募らせたヤンバン達が中国へ逃げ出し、その後民主主義人民共和国という名で作り上げた復活国家。
第二次大戦の日本敗北と撤収の際に、単なる王制度よりはるかに強固に人々を支配できる お花畑思想(共産主義)を看板として戻ってきた。
*朝鮮戦争はこれを食い止める為のアメリカの戦いでもありました。
当然、国家の中身は古い朝鮮王朝(専制君主主義)そのもので、それは日本の与党(民主党)の主だった面々、及び社民党の両党が賛美する、この国の基本的 チュチェ思想(内容は単なる昔の身分制度の復活)にそのまま現れています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E4%BD%93%E6%80%9D%E6%83%B3
世界中のメディアが伝えて来る、北朝鮮の人々の凄惨な生活と惨劇は、民主主義で育ってきた我々には理解に苦しむものですが、このドラマを見ると容易に、理解することも出来るわけです。