78回転のレコード盤◎ ~社会人13年目のラストチャンス~

昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいな

◎新聞配達をやってみた ~配達編1~(※一部修正しました)

2009-10-27 21:38:42 | 本当の日記はこちら
10月24日。
新聞配達に就職して10日が過ぎた。

既に一人で配達するようになっていた当方だが、まだ“速さ”という最大の壁は越えられずにいた。

もちろん“正確さ”も壁のはずだったが、初心者の必須アイテム「順路帳」を見ながら配ることにより誤配の確率を最小限に抑えられていた。
しかし、それも遅くなる原因の一つだった。

どれくらい遅いのかというと、普段のスケジュールをモデルに説明してみる。



毎日、朝刊と夕刊の両方を配達しているが、特に大変なのは朝刊である。

深夜0時50分(!)に出社し、1時に朝刊到着。
朝刊約400部全てにチラシを挟む。終わる頃にはもう1時45分を回っている。
そのうち約270部が当方の担当区域。そのうち60部を中継ポイントに送ってもらい、残りの約210部をバイクの荷台?に積む。
その他諸々の準備をし、2時15分頃にようやく会社(というか店)を出発。
順路帳を見ながら慎重に配り、店に戻るのはいつも3時間後の5時15分頃になっていた。

これが早い人は2時に出発して4時に戻ってくるという。なんと2時間で終わらせてしまうのだ。




悲劇はこの日に起きた。
この日は土曜日。毎週土曜日は訳あってチラシが異常に重い。
よってバイクの荷台も異常に重くなるため、中継ポイントに普段の倍以上の150部を送ってもらうことに。
それでも約120部+大量のチラシが荷台に載っている。準備に手こずり出発したのは2時半。あまりの重さによれよれになりながらバイクを走らせる。


これは本当にきつい。それでも順路帳を見ながら何とか一軒一軒配っていく。
途中、間違えそうになるのが新聞の種類である。前述の約270部というのはあくまでもA社の新聞。
これとは別にS社、T社、K社、さらにはスポーツ紙まであるのだ。これらは前のカゴ一杯に入っている。
家の場所のみならず種類にも気を配りながら配達。どうしても遅くなってしまう。

しかし、体力は次第に奪われ、身体がダルくなってしまう。
それは栄養不足も原因だろうか。転職活動(=ロート製薬、ではなくニート生活)を3週間も行い、生活資金は極限まで無くなっていた。
よって、昼は食パン4枚、夜はカップ麺の生活を余儀なくされていた。



約120部の大半が無くなった頃、中継ポイントに到着。
ここで新たに150部を積み込む。スタート時より更に重くなってしまった。
さすがにすぐには動きたくない。水を飲み、休憩を挟む。だが1分も経たないうちに出発。
バイクは終始よれよれで何度も転倒しそうになり、それを防ごうとどうしても遅くなってしまう。
150部の山はなかなか減らない。1部1部減っていってるはずなのに、見た目も重さも一向に変化がない。
それに加え、中継ポイント以降はアパートが異常に多くなる。203号室や305号室のドアポストまで階段を昇って行かなければならない。
中盤以降でそれは本当にきつい。ヘトヘトになり、どうしても走れない。


それでも何とか配達を続けるが、とうとう悲劇が。








カゴの中の新聞は全て飛び出し、それ以上に荷台の新聞の雪崩が痛い。
積み直しは3分もあれば終わる。だが問題は一度でもバイクを倒すとやる気が奪われてしまうことだ。

ここで2度目の休憩。だがもう時間はとんでもなく遅くなっていた。
それでも急ぐ気力は残されていなかった。



結局全ての配達を終えて店に戻ったのは6時半。
さすがにこの時間には誰もいないだろうと思っていたが、不運にも一人いた。

“遅番”のA先輩だった。遅番は4時か5時頃の出勤なのだろう。

今のところA先輩が一番恐い。今回も予想通り怒られた。



「こんなに遅いんじゃ使えねーぞ」



これはかなり響いた。前職では何百回も怒られていたはずなのに、たった一言怒られただけで凹んでしまったのだ。

翌日も翌々日も朝刊がある。当方は一体どうなってしまうのか。


(つづく)

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