沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

沖縄からアオサ

2011-03-28 | 本部町

今年も、本部町の備瀬崎養殖所さんに、FAXでアオサを頼みました。

すると、思いがけなく、備瀬崎のオジサン(天久さん=あめくさん)から、電話がかかってきました。

オジサン、珍しく、海に出てなかったんだ。

オジサンの船、天神丸。アオサはこのきれいな海で作っています。

「今年は沖縄にいつ来るのか。」と、聞かれたけど、「仕事が重なって行けなくなった。」と答えたのでした。

数日後、段ボールいっぱいのアオサ(ヒトエグサ)が届きました。

おお、隅っこに何か入っていますよ。

きれいなシャコガイです。

シャコガイは、サンゴ礁の海に生息し、サンゴ礁に挟まってて動けないです。

それなのに、大きく成長している…。

どうやって栄養を取るかというと、褐虫藻(かっちゅうそう)という光合成をする藻を貝の中に住まわせて、その栄養をもらっています。

サンゴ礁を造るサンゴが、同じ原理です。

動かなくても、栄養がもらえるんだから、いいですね。

それに、魔除けのスイジ貝(水字貝)も入っていました。

オジサンの気持ちがうれしいです。

アオサ(ヒトエグサ)は、味噌汁のお椀にひとかけらを入れて、味噌汁を注ぐと、いい香りが広がります。

職場にも段ボールひと箱分を注文して、差し入れしたら、喜ばれました。

沖縄に行ったことを思い出したとか、みなさん、それぞれの感想がメールで寄せられました。

黒潮の海で育ったおいしいアオサは、いかがですか。


Bloodline

2011-03-26 | 映画・テレビ・本・英語

Sidney Sheldon シドニイ シェルダンの作品です。

ニューヨークで暮らすElizabeth エリザベスは、父の事故死を知らされる。

ユダヤ人居住区で育った高祖父が、苦労して創業した製薬会社。

5人の子供たちを米国、ドイツ、フランス、英国、イタリアの5か国に移住させ、100年間に国際巨大企業に成長したが、株式は非公開とし、bloodline 血族だけが保有するのが掟だった。

突然の父の死で、株式公開の決定権を相続した娘のエリザベスに、親族の重役たち5人は一斉に株式公開を迫る。

父同様に株式公開を拒むエリザベスに、死の危機が迫る。

どの親族にも保有株の売却による現金が必要な事情があり、十分な殺人動機があった。

親族の中に殺人犯がいて、自分の命まで狙われている。

一体誰を信じればよいのか、巻末まで犯人が分からないサスペンス。

 

オードリー・ヘップバーン主演の 「華麗なる相続人」というタイトルで映画化された作品です。


計画停電実施、明日は混乱回避できるのか

2011-03-14 | 

福島原発の放射能漏れ問題に官房長官もマスコミも関心が高く、その報道が多いけど、国民生活にとっては明日の電力不足の方が大問題。

約4000万人に電気を供給している東京電力が、突然停電を実施するらしい。

22時過ぎになって、明日は3時間停電することがやっと判明。

でも、いまだにいつから停電なのか不明。

こういうことは、もっと早くから、丁寧に説明すべき。

マスコミも、原発事故ばかり追いかけないで、停電の重大さを認識すべきではないのか。

 

東電のHPをみると、昨日から、このことを呼びかけていたけど、報道が少なかった。

土日は、輪番停電を回避できたけど、月曜日は無理だということらしい。

「輪番」を「計画」に変えたけど、「計画性」はあったのか。

このプレスリリースを22時過ぎに民放で見て驚いて、乾電池を買いにコンビニに行ったけど、売り切れ。

しかも、内容があまりに大雑把。

NHKも、23区で計画停電しないといいながら、内容に矛盾があるとして、詳しくは報道しない。

しばらくして、東京電力のHPに詳細な計画が示されていた。

先ほどのニュースリリースとは異なった内容だ。23区内も一部で実施するらしい。

 

この内容は、市町村の番地まで書かれているが、私の住所は2つのグループに書いてあり、どっちなのか。

明日だというのに、いまだに不明だ。

 

停電が起こると、事務所、商店、工場が止まり、銀行のATMも使えなくなり、街中の信号機も消える。

交通事故が心配だ。踏切は大丈夫なのか。手術予定の病院はちゃんと自家発電があるのか。

 

この「計画」性のなさに、私鉄があわてた。

京王線は、調布より西は運休だと。帰宅の足は混乱だ。

こんな重要な内容を、前日の22時過ぎになってやっと発表するのはいかがなのか。

西武鉄道は、「上記区間以外は運休」と、さらっと書いてる。

だけど、よく見ると、埼玉県内はすべて運休!!らしい。

埼玉県の西武沿線の人は、明日の朝、西武線の駅に到着して、驚くのではないか。


大地震と津波

2011-03-12 | 

昨日は、大変な地震でした。

繰り返し、何度も、大きく揺れました。

ビルの1階が仕事場なので、大きな地震のたびに、3回も外へ飛び出しました。(ガラス落下の危険もあったけど)

首都高速道路の照明ポールが、左右にメトロノームのように大きく、揺れ動いていました。

超高層ビルも、ゆらゆら揺れ動くのが、怖かった。

イチョウの街路樹も、揺れ動き、大地が揺れているのが分かりました。

電車や高速道路の交通機関が止まり、街中の道路は渋滞。

歩道には、歩いて帰宅する人達であふれていました。

夕食を調達した後は、職場で夜を明かしました。

それにしても、時間を追って判明する被害の大きさ。

………

陸前高田、宮古…。昔、訪れた街です…。

防衛省が撮影した空からの津波。

津波が怖い。河口部の地盤の低いところが、壊滅的な被害。

 

津波は、どうやって防ぐことができるんだろう。

今の対策は、過去の地震などから想定される震源地と、地震の大きさを仮定し、それによって生じる津波の高さを海岸ごとに定める。

静岡県では、東海地震が起きた場合の想定津波高さを算出し、個々の海岸堤防や、河川の堤防の高さを定めていた。

 http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/data/pref/higai/houkoku/pdf/h02_05.pdf

 

今回の大地震で生じた津波は、想定された津波高さを、上回ったのだろうか。

想定した津波高さに、対策が追いつかなかったのだろうか。

岩手県の津波ハザードマップ(名取市)を見ると、高さ4メートルの津波を想定して対策を取っていた。

街を襲う津波が、河口付近から内陸部まで侵入し、大きな犠牲をもたらした。

災害は、この予想マップをはるかに超えて、生じている。

想定が低すぎたのか、地震が想定以上だったのか。

http://www.pref.miyagi.jp/sabomizusi/bousai/bou-ht2.html

 

宮城県の津波ハザードマップ(南三陸町の志津川)では、浸水区域はあらかじめ想定されていた。

チリ地震の津波浸水区域と宮城県沖地震の想定浸水区域がほとんど同じということは、対策が進んでおらず、同じ被害が起きるということ。

今の対策では、津波に対応できないことを、住民にお知らせてして、避難を呼びかけるものだ。

避難訓練や防災無線があったが、無事避難できたのだろうか。

⑦公立病院(志津川病院)屋上は、220人が避難しているとNHKで中継があった病院だ。

http://www.pref.miyagi.jp/sabomizusi/bousai/img/bou_ht5-1-3.JPG

 

三陸沖では、過去に大きな地震が2回も起きていた。

岩手県の宮古市にある田老町では、明治以降2回にわたる大津波でそれぞれ千人規模の死者を出したことから、長年月をかけて「田老万里の長城」とも呼ばれる全長1350メートル、高さ10メートルの防潮堤を築き上げた。

その後のチリ地震の津波でも、人的・物的被害がなかったことから、消防庁長官賞を受けている。

http://www.bousaihaku.com/cgi-bin/hp/index2.cgi?ac1=B742&ac2=&ac3=1574&Page=hpd2_view

しかし、これを海岸沿いのすべての街で行うのには、住民の合意と予算など大変な努力が必要だ。

津波の到達は早い。夜中だと逃げることもままならない。

・木造家屋の多いところでは、夜中でもすぐに逃げ込める、津波避難ビルを数多く指定すること。

・居住地の地盤をかさ上げて、マンションに変えていくこと。

・津波を防ぐ堤防を築くこと。

・被災地の復興に当たっては、田老町のように、しっかりした防災街づくり計画を合意形成すること。

・津波の高さ、避難地・避難ビルを知らせる標識、防災無線、携帯電話など通信体制を構築すること。

 http://www.bo-sai.co.jp/tunamihyoujiban.htm

 

お亡くなりになった方々のご冥福と、被害にあわれた方々のお見舞いを申し上げます。


テンペスト東京公演

2011-03-05 | 沖縄のくらし

池上永一さん原作、仲間由紀恵さん主演の琉球ロマネスク「テンペスト」の東京公演に行ってきました。

約3時間、素晴らしい内容でした。

原作に忠実に、主人公の真鶴(寧温)の激動の人生に合わせて、場面を何度も変えながら、進めていました。

恋人と国家とを比べて国家を選び、国家に訪れた危機を救うために身を挺した主人公の生き様。

そうやって尽くした琉球王国が、450年の繁栄に終止符を打つことに、主人公が直面するが印象的でした。

撮影禁止の場内で、ここは撮影可能でしたので、仲間さんに贈られたお花を写しました。

琉球の神女の最高峰である聞得大君(きこえおおきみ)を、男性の生瀬勝久さんが演じるという配役を知った時点で、何かが起こると思ったのですが、やはり、十分楽しめました。

笑う場面もたくさん用意してありました。

原作とはまた違った楽しみ方ができる舞台です。

3月は大阪公演があるようです

ご覧になる機会がございましたらと思います。

*****テンペスト関係記事一覧*****

テンペスト(げらゑの間ー暗シン御門)

テンペスト(日経新聞)

テンペスト最終回(永遠の太陽)

テンペスト(西のアザナ 寧温の巧みな外交)

テンペスト(おせんみこちゃ)

テンペスト(寧温発見!)

テンペスト(京の内)

テンペスト(暗シン御門)

テンペスト(首里城の復元計画)

テンペスト(多嘉良)

テンペスト(三重城:ミーグスク)

テンペスト(琉球のお菓子)

テンペスト2夏雲、3秋雨、4冬虹(池上永一)

テンペスト1ー春雷(池上永一)

BS時代劇テンペスト