初めて、闘牛を見ました。
すごい迫力!
闘牛場というのは、800人くらい収容のコロシアムなんだね。
しかも、地元の中学校の創立70年記念大会というのも、すごい。
先に場内に入ったカルストパンダ720キログラム。
徳之島ではパンダパンダと呼ばれていたようです。
カルストは、本部町のカルスト地形の意味かな。
パンダというのは、牛の顔が、白黒パンダ模様とのこと。
解説と、実況の二人が、じつに上手です。
続いて入場したのは、琉桜(りゅうおう)750キログラム。
入れ込んでるね。角を右に左に地面にこすり付けて、ビビらしてます。
入口の緑色の門を閉めたら、戦い開始です。
琉桜が攻めてくるのに、パンダは余裕の横目です。
大丈夫かい?
おお、ガチっと、パンダが角で防御しました。
尾に、赤印がカルストパンダ、白印が琉桜です。
綱を持って、牛を励ます人(勢子せこ)も、赤と白の法被を着ています。
20分近い熱戦で、綱が取れてました。
掛け声とともに地面をドン!と強く踏みしめ、勢子も次々交替します。
琉桜が、下から突き上げています。
カルストの勢子も、負けるなというように何か叫んでいます。
闘う牛の眼がすごいね。角が、がっぷり四つ。
勢子は、牛の左側に立つのがルールみたい。
おおー、カルストパンダが、攻め立てた。
琉桜の勢子、茫然と見送ってる…。
あちゃー、お尻を突かれて、こりゃ、勝負あったね。
いやー、すごい迫力でした。
10組も勝負があるのに、最初の一番で20分。
カルストパンダが、力を見せたのでした。
敗れた琉桜は、近くでよく見ると、角の先が欠けて短くなっています。
長年、厳しい戦いを続けてきた証なのでしょう。
こんなボロボロの角で、相手の猛攻を何度も凌いできた…。
「負けたけど、よく頑張った」という勢子のやさしい表情が見て取れます。
攻め込まれるたびに、熟練した返し技で応戦して会場を盛り上げ、勝負をあきらめない琉桜の姿。
解説の人が、このことを、とても感心していました。
今回は、本部町の上本部(かみもとぶ)中学校の創立70周年事業。
開会前に、全校生徒82名の中学生が素晴らしい合唱で、よかったなあ。
「負けた牛は、また力を蓄えて次の試合で頑張る。闘牛はそういう姿が見れる。今日は、上本部中学校70年チャリティ闘牛大会。皆さんのこれからの人生はいろいろ困難もあるだろうけど、闘牛の町で育ったことに誇りを持って、闘牛のように大きくなってほしい。」と解説の人が言ってました。