職場から23時に帰宅。
洗濯物を取り込んで、再び車に乗って空港へ向かう。
夜の高速道路は空いているが、沖縄は照明が少ないので、ゆっくりと走る。
空港近くのコンビニで弁当を買い、車内で遅い夕食を食べ、空港の駐車場に着く。
午前1時20 分だった。辺りには誰もいない。駐車場出口のトイレから年配女性が現れ、声をかけて来た。
「ANA の到着ロビーはどうやって行くのでしょうか?」
「この道路の反対側。横断歩道を渡るとすぐ目の前です。」
明瞭すぎる質問に、ちょっと警戒して答え、同じ方向に歩き出す。
「深夜便で子供が到着するので。」
お盆で、子供の帰郷を母親が迎えに来たのだった。
今日は、ウンケー (お迎え) 迎え盆にあたる。送り盆は、(送り) ウークイ。
午前1時30分、一時封鎖されていた出発ロビーと保安検査場の照明が点り、辺りで仮眠していた旅行客がもぞもぞ動き出す。
オリンピックの様子を映すテレビの近くでうとうとしながら待合室で過ごし、飛行機が出発したのは午前3時5分。
海から昇る月が、美しい。
こんな時間のフライトなのに、飛行機は満席。
乗客は若い観光客がほとんどだが、隣席はリクルート姿の女性2人だった。着席するなり泥のように眠る。盆休みを利用して就活かなぁ。大変だなあ。
夜が明けて来た。窓から見やると、伊豆七島の新島が見えて来た。直線海岸が特徴だ。
2時間半のフライトを終え、月を追いかけるように、朝陽が雲海の上に昇って来た。