沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

テンペスト(多嘉良)

2010-12-29 | 琉球・首里城

琉球小説のテンペストに登場する多嘉良(たから)。

首里城の王宮勤務のための最難関の試験である科試(こうし)。その受験対策のための予備校の一つ破天(はてん)塾で、主人公が出会ったのが、泡盛が大好きで人柄のいい多嘉良。受験に何度も失敗し、妻子もいるオジサンだ。

主人公とは異なり不合格だったが、久慶(きゅうけい)門の門番として採用される。

上の写真は、左から歓会(かんかい)門、久慶門、右掖(うえき)門。

首里城の見学ルートは、写真左下の歓会門から入城し、道なりに右に曲がって、階段を上がり、正殿に向かうが、最後は、北殿から写真右奥の右掖門を抜け、下り坂を進み、写真中央の久慶門から城外に出る一方通行だ。

往時は、歓会門と久慶門が王宮の出入り口で、門番は重要な役割をしていた。

下の写真は、北殿の裏から見たもの。上の写真とは逆方向から写したもので、手前が出口の久慶門、奥が入口の歓会門。

多嘉良は、銭蔵奉行(ぜにくら ぶぎょう)に人事異動する。

銭蔵奉行とは、泡盛を管理する部署。多嘉良は大喜びの配属先だ。

泡盛は王府の管理下で生産され、貴重な税収である。

銭蔵が存在した場所は、久慶門の東側の樹木が生い茂っているところ。表紙の写真では、樹木の下にブルーシートがちょっと見えてます。

遺構の発掘調査をしていたけれど、復元には今のところ根拠資料が不十分なようです。

国営沖縄記念公園 首里城地区 整備計画 p4,5参照

http://www.dc.ogb.go.jp/kouen/shurijo/pdf/%E3%80%8Csyurichikuseibikeikaku%E3%80%8D.pdf#search

 

*****テンペスト関係記事一覧*****

テンペスト(げらゑの間ー暗シン御門)

テンペスト(日経新聞)

テンペスト最終回(永遠の太陽)

テンペスト(西のアザナ 寧恩の巧みな外交)

テンペスト(おせんみこちゃ)

テンペスト(寧温発見!)

テンペスト(京の内)

テンペスト(暗シン御門)

テンペスト(首里城の復元計画)

テンペスト(多嘉良)

テンペスト(三重城:ミーグスク)

テンペスト(琉球のお菓子)

テンペスト2夏雲、3秋雨、4冬虹(池上永一)

テンペスト1ー春雷(池上永一)

BS時代劇テンペスト



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2010-12-30 22:49:56
わぁ~綺麗!
暖かさ感じずにはいられませんね^^
泡盛は、呑んだことがないけど大人気酒ですよね☆
王府の管理下での生産され
今も親しまれ呑まれ続けられてることに感動です^^
復元するのに資料不足とは、残念だけど
将来、少しでも資料を得ることができればと願いますね。
歴史文化を後世に人に託したいって思えました。
むずかしいのかなぁ 願わくばですね♪

写真を見ながら ここを歩いたのかなって
なんだか嬉しくなりました♪
いろんな記事を参考に また行きたいで~す☆
沖縄をもっと知りたいので これからの記事を
楽しみにしています^^
返信する
杏さんへ    (forever-green )
2010-12-31 15:51:34
沖縄は光が強いからかな。

銭蔵って金庫かと思ったのですが、泡盛の保管庫とは、名前の付け方が面白いです。
ウイスキーが樽の琥珀が移るなら、泡盛は甕の色合いが移って、いい味わいになります。
土地の歴史を大事にすることは、人々の暮らしや考え方を理解するうえで大切なことですね。
記事を読んでいただき、ありがとうございます。
返信する
ミユウのいろいろ日記 (ミユウ)
2011-01-01 10:21:03
はじめまして。
forever-greenさんの記事で、首里城の様子や、千寿こうなどのお菓子の写真を拝見できて嬉しかったです。
池上永一『テンペスト』を読んで想像していた「首里城」よりも壮大な印象を受けました。
可愛らしいお菓子も美味しそうですね。
返信する
ミユウさんへ (forever-green )
2011-01-02 08:24:27
ご訪問とコメントをどうもありがとうございます。
カテゴリーの「琉球」「首里城」に風景などがありますので、よろしかったらご覧くださいね。
機会がありましたら、首里城で美味しいお菓子を召し上がってくださいね。
返信する

コメントを投稿