沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

伊江島へ行こう(9)城山

2007-08-31 | 伊江島(伊江村)
伊江島といえば、城山(ぐすくやま)
標高172mのかわいらしい山…かな。

この地点の標高は100m。
自転車で、ここにたどり着くまで結構大変だった。
5月の苦労が思い出されます。

「これから登るの?往復15分ね。」
登り口で、おばあが声をかけてきた。
15分で帰ってこれるの。絶妙だね。
それなら登ろうかという気になるじゃない。

だけど、登るのは楽じゃない。
階段がずっと続きます。
結構”蹴上げ”が高い急な階段。
一歩ずつ足に響きます。
しかも、途中までは森があって涼しいけど、突然樹木というか日陰がなくなるよ。
数えたら、315段。
これって、ビリー並みにきついかも。
グスク山で毎日トレーニングしたら、足が鍛えられるか、足を痛めるか、どっちかな。

着いた(^o^)丿
景色を見たいけど、その前に水を補給して、すかさず出てくる汗をタオルで拭いて、鼓動と呼吸を整えます。

やっぱ苦労のあとには、こういう素晴らしい景色が迎えてくれる。


頂上は、岩場。
風のある日は怖いかな。
日除けもなくて、帽子と水とタオルは欠かせません。

この足跡。すごいね。
岩を投げつけて敵をやっつけた時にできたものらしい。
想像力のスケールが大きいね。

西に広がるのは農地と飛行場です。
その先は、島の西端まで米軍基地です。

伊江島へ行こう(8)命こそ宝

2007-08-28 | 伊江島(伊江村)
伊江島には戦争の大きな傷跡がある。
戦前に日本軍が飛行場を造ったのがきっかけなのか、未だに伊江島の面積の35%は米軍基地。
島民の多くは日本軍により疎開させられていたが、残った人々も終戦後は米軍により座間味島や渡嘉敷島へ移送された。

1953年7月から米軍は、銃剣とブルドーザーによる強硬な基地拡大政策を始めた。
1955年3月、米軍は最後通告を行い杭を打ち始めた。地元住民は中止を嘆願するが、14日にはブルドーザーで家屋や飲料水タンクを次々と破壊し接収した。
伊江島の63%が米軍に収用されたとき、「伊江島土地を守る会」を作り、反対運動を展開したのが阿波根昌鴻(あはごん しょうこう)さんだった。

阿波根さんは米軍施政下の1955年7月から5ヶ月かけて、非暴力の抵抗運動を展開したガンジーの平和行進のように、沖縄本島を縦断。
「乞食行進」と称し、米軍に土地を取られた伊江島の農民の窮状を訴えた。
 
米軍と話すときの心得(1954年)には、命こそ宝の精神が込められている。

自宅に反戦平和資料館の ヌチドゥタカラの家(命こそ宝)を作った。
5年前に101歳で亡くなったが、訪れる人々に戦争の愚かさと平和の尊さを説き続けた。
阿波根昌鴻さん死去 伊江島での米軍土地収奪に抵抗 - 琉球新報
今でも、館長の謝花(じゃはな)さんが訪問者に語ってくれる。
修学旅行生への平和学習も行なわれている。

隣にある事務所にはエアコンはないが、涼しい。
沖縄は、昔から生えていた木を切り、今では電気なしでは暮らしていけなくなってしまった、と謝花さん。
裏側から見ると家はこんな感じ。
海岸沿いに有るため台風時には猛烈な風を受けるが、樹木で守られている。
先人が苦労して積み重ねた生活文化の大切さも、伝えてくれる。



飛行船と飛行機

2007-08-25 | 生活
ヨコハマに来ました。
仕事で…。
スイカの切れ端みたいなホテルが見えます。
右の空を見やると…。

あっ飛行船。

あっ飛行機。

どれも、ブルーの模様が似ています。
60秒で145人が脱出って、すごいね。

東京は、36度の高温。空気が乾燥し、喉が痛い。
緑や水辺が減ったのか。
もっと蒸し暑かったような…。

沖縄は、海に囲まれ緑も多く、湿度が高い。
陽射しは強いが水が蒸発して熱を奪い、気温上昇を抑えてくれる。

痛めた喉には、マンゴー丸かじりです。

乙羽岳森林公園

2007-08-17 | やんばる4村(国頭・今帰仁・大宜見・東)
今帰仁(なきじん)に、乙羽岳(おっぱだけ)森林公園があります。
本部半島にある標高275mの乙羽岳。
頂上にはNHKの放送塔と、展望台があります。

ここから見える景色が素晴らしい。
上の写真は羽地内海(はねぢないかい)と奥武島。
動画では、屋我地島(陸続きのように見えます)、古宇利島(丸い島)、東シナ海も見えます。
今帰仁城跡は、左手の山の向こう側です。
右手には、名護湾も見えました。


朝早く行くと、ハイビスカスに蝶々も飛んでいました。



キャンプ場もあるようです。

途中の道路は、やんばるの森の中を快適に走ります。

あまり知られていない展望台。
晴れた日なら、伊是名島も見えます。
美ら海水族館や今帰仁城跡の帰りに、立ち寄られてはいかがでしょう。

マンゴーだよ(2)(^o^)丿

2007-08-16 | 料理
帰り道、夜空に月はなく、満天の星と久しぶりに天の川が見えた。

このところ忙しく、今日も夕食は、野菜炒めチキンラーメンだった。
しかし、食後のデザートは、マンゴーまるかじり、という豪華版。

マンゴーは種が平たいので、横から包丁を入れて、魚のように三枚におろすように切るのが一般的です。
しかし、今日は丸かじりということで、ピーラーで皮を剥きました。

この後の食べ方は、
素手でむしゃぶりつくか、
お皿に乗せてナイフとフォークでいただくか、
のどちらかです。

(^o^)丿(^o^)丿~おいしい~(^o^)丿(^o^)丿

ということで、平たいタネだけが、お皿に残りました。
もちろん、タネにむしゃぶりつくのが、正しい食べ方です。


ところで、Youtubeに投稿した台風4号の動画の閲覧数が、たった一日で7千回も増えて、再生回数が1万2千回を突破していました。驚き。
誰かがどこかで紹介しているのかな。

「最近のお勧め」の第4位になっていました(^o^)丿(不思議だなぁ…)
YouTube  最近のおすすめ

海の道(3)

2007-08-15 | 沖縄の海
海の中に道がどうやってできたのかというと、サンゴが造り出したものです。
「サンゴ」は動物ですが、「サンゴ礁」はサンゴの骨格が積み重なってできた遠浅な海底地形。

サンゴ礁を造るサンゴは「造礁サンゴ」とよばれます(そのままだね)。
この種類のサンゴは、褐虫藻という植物と共生していて、藻が光合成で造り出した養分をもらうので、他のサンゴより成長が早く二酸化炭素も体内に取り入れて炭素を固定化します。
すなわち、サンゴ礁(リーフ)は、動物と植物の連係で生まれた海底の特異地形です。

毎日4回も訪れる干潮・満潮の際に、海水はリーフを出入りしますが、その海水中に定着前のサンゴが含まれていれば、リーフの上に積み重なりやすいです。

サンゴが、海水に洗われている様子です。
これ以上は積み重なるのは難しいね。横に展開するのかな。



ところで、台風8号が発生しています。
今年は当たり年なのか、また台湾方面に向かっています。

先日、Youtubeに投稿した台風4号の動画の閲覧数が5千件を増えたので、驚きました。
最近のお勧めの第2位になっていました(^o^)丿(今だけ…)
YouTube  最近のおすすめ

と書いたら翌朝には7千件を超えていました(^・^)(どんだけー)

海の道(2)

2007-08-14 | 沖縄の海
「海の中に出現する道」って、分かりにくいけど、こんな感じです。

だんだん潮が引いて来ました。
浅瀬のところは波が立っています。

4時間後です。
すっかり、姿を表しました。

灯台の近くの海の中から、周囲を見渡しました。
黒潮の荒波、釣人、フェリー、伊江島、奇岩が見えます。


海の道は、沖縄では普通の風景ですが、実に不思議な光景です。

海の道

2007-08-12 | 沖縄の海
本部半島の先端に備瀬先(ビセザキ)灯台があります。
引き潮になると、備瀬の海岸から灯台まで歩いていけます。
といっても、普段は水没している海の道は、険しいです。
右端が灯台、左は約4km海の向こうにある伊江島。

岩はかなり尖っていて、手で触るのも痛く、転んだらケガします。
サンゴ礁の近くで遊ぶ時は、場所によって要注意です。

灯台にたどり着きました。
海御神宮が建立されていました。
伊江島を望むと、引き潮の時間帯だけ出現する海の道が出来ています。

険しい岩を下りて、サンゴ礁で作られた「海の道」を歩きます。
ここでは、足元と、生き物と、潮位と、残り時間に要注意です。

フェリーも、サンゴ礁に座礁しないように沖合いを通ります。
灯台は、昭和28年7月に初点とありました。
夜や悪天候でも、危険を知らせてくれますね。

陸側は、内海の向こう側に、美ら海水族館が見えます。
このサンゴ礁のリーフのおかげで、内海はとても穏やかです。
沖縄の海岸は、サンゴ礁によって海岸侵食から守られています。

サンゴ礁のリーフには、いろいろな生き物がいます。
カニです。
必死に隠れようとするのですが、引き潮の今は隠れ家がありません。
体を縮めて、危険が通り過ぎるのを待っています。

ヒメシャコガイです。
沖縄では高級食材だそうです。
見つけたのに何でとらないのか、と地元の人に不思議がられました。
とるのは写真だよね。

ルリスズメダイです。
よく目立つ色だけど、エメラルド色の海の中では目立たないのかな。

残り時間を考えて、ここで元来た道を引き返します。
鳥たちも、獲物を探しています。
伊江島が、目の前に見えます。

マンゴーだよ(^o^)丿

2007-08-11 | 沖縄の食べ物・飲み物・泡盛
本部町の道沿いに、マンゴー専門店があります。
今年の出来具合は、どんな感じかな(^^♪

色合いが悪いけど、大玉6個で3千円という表示に、目が釘付け。
自宅で食べるんだからこれで十分と思ったのに…売ってくれないです。

形も色も数段いいアップルマンゴーを買いなさい、と勧めてくる。
3個(計1kg)で、3千円なり。
確かに一人じゃ6個も食べ切れないし、でも単価が倍だし…と躊躇していると、「2500円でいいよ。」と気前がいいじゃない。

傍からおじさんもニコニコ顔で「パインアップルを100円でつけるよ。」というじゃない。
なんか、大きなパインアップルだよ。

で、財布見たら2400円しかない。
1万円でお釣りくださいって頼んだら「2400円でいいよ。」

とても、おおらかな人たちだ。
いい品物をより安く、しかもおまけつきで、気分よく食べていただこうということなのかな。
この店は、毎朝果樹園から収穫して、店頭に並べている。
聞くと、年間6トン出荷しているという。

「また買いに来ますね~(^o^)丿」
「また来てね~(^^♪」

おかげさまで、マンゴーとパイナップルの香りに部屋が満たされ、南国になったのでした。

水納島へ行こう(8)交通

2007-08-07 | 水納島(本部町)
水納(みんな)島はどこにあるのか、とお思いの方にお答えします。
沖縄美ら海水族館へ行く途中に、東シナ海に浮かんで見えます。

水族館の手前15分の距離にある本部町の渡久地港から、船で行きます。
渡久地港はカーナビでも目的地登録できます。
沖縄自動車道の許田インターから国道58号線を走り、海岸通の449号線を走る場合は、瀬底大橋を左に見て次の信号を右折すると、まもなく渡久地港の表示が出ます。
手前にある本部港は、伊江島などに行くフェリー乗り場なので、異なります。

右折しそこなった場合は、正面に見えてくる本部大橋の直前の信号を右折して、やや進んで左に曲がったところにあります。
伊豆味街道(名護からパイナップルパークなど山の中を通って本部に行く道)を通る場合は、本部の中心街を過ぎて、渡久地の信号の次の道を左折します。

高速船乗り場に接する駐車場は無料です。道路の反対側には小さな高速船切符売り場があります。

観光地化されていない、沖縄らしい美しい島が、水族館への通り道にあります。

水納島へ行こう(7)短歌

2007-08-06 | 水納島(本部町)
南海の 小島のサンゴ 白砂に
われ寝ころびて
ヤドカリとたはむる



手も足も
浜いっぱいに投げ出して
やがて静かに起きかへるかな

かにかくに 水納島(みんなじま)は 恋しかり
おもひでの海
おもひでの浜

おきなわの海に向ひて
言ふことなし
おきなわの海はありがたきかな

石川啄木「一握の砂」をお借りしました。

水納島へ行こう(5)エメラルド

2007-08-04 | 水納島(本部町)
遠くに伊江島が見えます。

水温は結構温かく、29度を超えるとサンゴ内の褐虫藻が抜け出して、白化してしまうそうです。今年は水温が高く、ちょっと心配です。



水面をかき分けるときに響く軽やかな音が、とてもいいです。
自分が融け出して、エメラルド色に染まってしまいそうです。


水納島へ行こう(4)サンゴの砂浜

2007-08-04 | 水納島(本部町)
海水浴場の反対側、桟橋の左側に広がる砂浜。
にぎわう海水浴場とは別世界。
静かな海が続いています。
今日は満月で大潮。
このままサンゴ礁の上を歩いて、沖合いまでいけそう。

…戻れなくなると困るので、引き返します。
一人だと、もしオニダルマオコゼなどの危険生物にやられた場合、パニクります。
冷静さを失ってはいけないのでした。
沖縄の海の危険生物・写真紹介

サンゴのかけらが、たくさんあります。
今は大潮なので水位は-90cmです。
普段は水面下なので、ここにはかけらが多いです。
波の力で砕けると、この美しい砂浜になります。

砂浜の先端には、灯台がありました。
かなり簡素化した灯台です。

直線の砂浜が終わり右にカーブを描くと、見えてきたものは…

サンゴ礁の岩礁でした。
潮の流れの関係で、砂はここまでは供給されないようです。