南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

泳げ白い鯛焼き君

2009-02-12 21:58:59 | Weblog
最近巷で流行っている白い鯛焼きを初めて買ってみた。
全国的に話題になっていて行列までできているらしいとは聞いていたが、何で鯛焼きが白いだけでそんなに売れてんのと不思議だった。
こうなりゃ実際に買ってみるしかないとお店に出向いた。
げっ、並んでいる。
噂は本当だったんだ。
何で鯛焼き如きに並ばなきゃならないんだと思っては見ても購入するためには並ぶしかない。
一応いろんな味を確かめるために4種類の鯛焼きを注文した。
ふと斜め前を見ると「ご自由にお持ち帰り下さい」という文字が目に入った。
なんと鯛焼きの切り端をただで提供しているではないか。
学生時代に金がなかった友人が、パン屋から食パンの耳を袋にたくさん入れてもらってきていたのを思い出した。
鯛焼きが来るまでの間、その鯛の切れ端ならぬ、鯛の耳をつまんでみた。
「うまい!」なるほどこの白い鯛焼きの人気の謎が解けた。
秘密はこの鯛生地だ。
食パンの耳なんかよりもはるかに美味いのである。
で実際の鯛焼き君のお味はというとあんこやクリームはそこそこの味かなって感じ。
今は確かにブームに乗ってしばらくは売れると思うし、130円という手頃な値段が受けがいいはずだ。
この白い鯛焼き君がどこまで泳ぎ続けるのかは神のみぞ知るところだ。

長崎には美味いものとして全国的に有名になった「角煮まんじゅう」というのがある。
元々中華料理のコースには必ず豚の角煮をまんじゅの皮で挟んで食べるのはあったが岩崎本舗という会社がこのまんじゅうのイメージを新しいお土産ものとして定着させた。
ところがこの角煮まんじゅうを越えるさらに美味しい「角煮バーガー」が登場した。
「角煮バーガー」とネットで検索してもコンビにローソンのまんじゅうみたいな奴や割烹屋が売り出しているまんじゅう系の角煮バーガーしか表示されない。
一度食べたら忘れられないような「角煮バーガー」を手作りで売ってる店が長崎にある。
その店は諫早市飯盛にある「古民家レストランどんぐり」という店である。
どんぐりでは豚の角煮の味付けに秘伝の調理法を使っているから味のしみ込み方が違う。
おまけに角煮を包むのは普通のパンじゃなく、イングリッシュマフィンなのだ。
これがまた飛び切りおいしく、豚の角煮と絶妙なコンビネーションを見せている。
これなら3個は軽く食べられそうな気がするくらい美味い。
長崎のお土産として一番の人気を誇る桃太呂のブタマンや岩崎本舗の角煮まんじゅうはこの角煮バーガーの前にはひれ伏すしかない。
今年の長崎ランタン祭りではどんぐりも特別に店を出し「角煮バーガー」を販売したが、今ではわざわざ飯盛のお店まで行かないと買えないのである。
しかし、わざわざ買いに行くだけの価値は絶対にある。