南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

今年は北北西に進路をとれ

2007-02-03 11:37:51 | Weblog
今日は節分。 
すっかり定着してしまった節分の名物「恵方巻き」であるが、今年は北北西を向いて例によって無言でまるかじりしなくちゃいけないらしい。 
こんな風習いったい誰が作ったのかよく分からないが、今日は多くの日本人が北北西を向いて同じポーズをやっていると想像するとちょっと異様ではある。 
だいたい広島のセブンイレブンが最初にこの恵方巻きを売り出したそうだが、ここまで日本中に広まる年中行事になるとは思わなかったろうね。 
コンビニから発祥した日本文化の実例が「恵方巻き」にはある。 
この恵方だが、毎年その年の方角が違うから注意しなくてはいけない。 
ところがそこは情報社会、多くの人が今年の方角北北西を既に知っている。 
北北西と言えばヒッチコックの名作『北北西に進路をとれ』は僕も大好きな映画である。 
今日はこの名作をテレビ映画劇場で放映し、家族揃って『北北西に進路をとれ』を観ながら恵方巻きを無言でかぶりつくというスタイルはいいかもしれない。 
何度観てもハラハラドキドキのストーリーは無駄な会話をすることなしに鑑賞できて、恵方巻きにはもってこいの映画である。 
こんなこと言ってポスター見ていたら、主演のケリー・グラントが左手に恵方巻きを握り締めている様にも一瞬見えてきてしまった。

スイングするには意味がある

2007-02-01 23:21:15 | Weblog
最近スガシカオの音楽が妙に気に入っている。 
洗練されたいわゆるカッコイイメロディはもちろんであるが、その詞の世界観がたまらなくいい。 
以前は変わった声してるなくらいにしか見ていなかったけど、じっくり聴いてみるとなかなかはまってしまう。 
SMAPがヒットさせた「夜空ノムコウ」もスガシカオの作詞であるが、この歌の「あの頃の未来に僕らは立っているのかな」などという表現は並みの才能では書けない詞だ。 
いろんなことに器用な人間ではないみたいで、根っからの音楽人間という気がする彼だが、サラリーマンをしていた時代にしばらく長崎に住んでいたらしい。 
デビューした頃のスガシカオの印象はあまり見栄え的にもパットする方じゃなくお笑いの千原ジュニア似のもてそうにないタイプだったのが、最近はいいスタイリストがついたのかトータル的に洗練されかなりかっこよくなった。 
先日出演していた「ミュージックフェアー」でも共演の大先輩飛鳥涼に「おまえ最近みょーにかっこよくなってねー?」とお褒めの言葉をいただいていた。
実は僕も大好きな作家村上春樹の「意味がなければスイングはない」を読んでいたらスガシカオのことが書かれていて、村上春樹も彼のファンであることが分かった。 
そういえばスガシカオも村上春樹のファンだと言っていたし、どことなく世界観に共通したものがこの2人にはある。 
今日CDショップでデビュー10周年記念の2枚組アルバムを買って早速車で聴いたが、明日からしばらくは車の中の音楽はスガシカオが続きそうである。