南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

大相撲九州場所千秋楽

2009-11-29 22:22:35 | Weblog
九州場所も千秋楽を迎え白鵬の全勝優勝で幕を下ろした。
今回の九州場所はやたらと空席が目立ち、大丈夫かいなと心配になって見ていた。
千秋楽の今日はさすがに満員御礼ではあったが、平日の空席の様はちょいと異常過ぎた。
不景気や新型インフルエンザが影響しているのかとも思ったが、やはり相撲人気の低迷が一番の原因にあるようだ。
優勝した白鵬は今が一番脂が乗って文句のつけようがないくらいに強いし、横綱としての風格も堂々として気品すら感じる。
しかし、それにしても他の力士が弱過ぎるから全然盛り上がらなかった。
唯一福岡出身の魁皇が土俵に上がった時だけは会場も「魁皇コール」で盛り上がるのだけど残念ながらその時だけである。
これじゃ魁皇が引退でもしたら、たちまち大相撲の火は消えてしまう。
魁皇というお相撲さんは特別な存在で、負けてもいいからとにかく一日でも長く土俵人生を続けて欲しいという相撲ファンの熱い応援の気持ちで支えられている。
古き良き時代、昭和に弟子入りした唯一のお相撲さんでだから、みんなの最後の願いみたいな存在なのかもしれない。
特に世のオヤジたちにとっては年はとってもいつまでも現役で頑張ってくれる魁皇の姿に大いに励まされているのだ。
そこにはサッカーの三浦和良(キングカズ)や野球の工藤公康投手に送るエールと似たものがある。
僕なんか魁皇の取り組みを見る時、相手が朝青龍だったりすると大胆な投げでも打たれて即引退につながるような怪我でもさせられなければいいなという気持ちでつい見てしまう。

その朝青龍も終盤は失速してしまい迫力がなくなっていた。
個人的にいつも朝青龍を応援に来る緑のセーターの男性(大分県の井上氏)はやっぱり今日も緑のセーターを着て花道に立って応援していた。
最近はハイビジョンで相撲中継を見るようになってやたらと観客の顔が気になる。
それぞれの服装チェックしてみたり、並んで観戦するカップルの関係を詮索してみたり、元NHKアナの杉山さんが今日もやっぱりいたとか、そういうのも結構楽しいものである。
その中でも今場所気なったのは土俵の最前列でカメラをかかえた写真部の若い女性だ。
勝ち残りのため土俵下に座る大関や横綱の真横にいてさりげなく横顔を撮影したりもしているのだが、テレビに映るその顔が美しいのである。
おそらく多くの視聴者が気になったのではと思うくらい彼女は光っていた。

今回の九州場所でも土俵でまく塩は700Kgが使われたそうであるが、今回の全力士が使ったテーピングの量だってたいした量のはずである。
怪我が多いのかほとんどの力士が手や足にテーピングしているが、特に目立ったのが朝青龍の肩のテーピング。
あれはサロンパスのCMでいうところの「ひらめ貼り」でもないし、相当な量である。
テーピングの他にはサポーターを腕、足首、太ももと付けまくっている力士もたくさんいるが、そいいった意味では力士というのは肉体労働なのだと実感する。
しかし、そんな中にあって今場所の前半に注目を集めた嘉風は全くテーピングを付けない力士であった。
やはり見ていてもきれいなお相撲さんって感じで非常にいいものである。
そんな嘉風にぜひ来年は不況の喘ぐ相撲界に新風を巻き込んで欲しい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿