南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

珠玉の名曲

2010-05-17 20:35:50 | Weblog
どんなに時代が変わろうと世の中には名曲として語り継がれて行く歌がある。
僕なんかにしてみれば、ビートルズの『イエスタデー』、サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』、エルトンジョンの『ユアソング』、ギルバートオサリバンの『アローンアゲイン』、キャロルキングの『君の友達』みたいのがつらつらと頭に浮かぶ。
僕らは名曲と言うとどうしても洋楽をイメージしてしまうが、日本にも歌謡曲という素晴らしい音楽があることを忘れてはいけない。
昔は日本の歌謡曲も多くの国民から愛され、誰もが口ずさみ愛された歌が多くその時代時代を反映した名曲がたくさん存在した。
その中でも僕が一押しなのは、日本が誇る作曲家服部良一が作曲した「蘇州夜曲」という歌だ。
この歌は昭和15年、今から70年もまえに映画「支那の夜」の劇中歌として書かれた曲であるが、西條八十の詞といい、服部良一の曲といいこの歌こそ昭和歌謡史に残る珠玉の名曲といえる。
服部良一自身も何千曲もある自分の作品の中でも一番好きな曲であったらしい。
僕も今まで生きてきてこんな素晴らしい歌が日本にあったんなんて知らなかったのが恥ずかしい。

君がみ胸に抱かれて聞くは夢の舟唄鳥の歌
水の蘇州の花散る春を惜しむか柳がすすり泣く

花を浮かべて流れる水の明日の行くへは知らねども
今宵映した二人の姿消えてくれるないつまでも

髪に飾ろか口づけしよか君が手折りし桃の花
涙ぐむよなおぼろの月に鐘が鳴ります寒山寺

シンプルなメロディなのに一音一音に情感があり、その旋律の美しさには脱帽である。
しかも「夢の舟唄鳥の歌鳥の歌」の部分のコード進行Dm-Adim-B7-E7-A7-Dm7-Fm-G7は素晴らしい。
服部良一はこの蘇州夜曲の他にも数多くの昭和歌謡を残しているが、彼の功績は日本のポップスの創始者として今日の日本の音楽界に与えた影響力は計り知れないものがあると思う。
日本にもこんな素晴らしい作曲家がいたことを誇りに思いたい。
そしてこのような昭和の名曲は埋もれてしまわないように我々も歌い継いで行くべきじゃないんだろうか。
ショパンは生誕200年ということで今年は改めて脚光を浴びている。
服部良一もショパンの半分の生誕103年。
是非聴いて欲しいものである。





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