里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

ヒメジョオン(姫女菀)

2013年11月15日 | 11月の花

ヒメジョオン(姫女菀)とハルジオン(春紫菀) の区別がつかない・・・

取り敢えずは秋に咲いてる白い菊科の花だからヒメジョオンだと思うぐらい。

蕾がうなだれて居るのがハルジオンだと言うが・・・・、きょうび季節を違えて咲く皮肉れものもこの時期には多い。

だから全く自信は無いが・・、ひとまずはこれがヒメジョオンだと思う。

撮影2013.11.4

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キク科ムカシヨモギ属

背の高さが50-100cmにもなり、白い花を咲かせる一年草、同属のハルジオンと共に、道端でよく見かける雑草である。

若い時期は、根本から長い柄のついた丸みを帯びた葉(根出葉)を付け、やがて、茎が高く伸びると、根本の葉は無くなり、茎から出る細長い葉だけになる。

茎は初めは枝分かれせず、先の方で数回の枝分かれをして、白か薄紫の花を咲かせる。

花はヒマワリのような形だが、周りの花弁がとても細い。また、ヒメジョオンの花に見えるものは頭状花序で、小さな花の集まりである。

中央の黄色い部分は、管状花といい、周辺の花びらのようなものは、舌状花という。

花の時期は初夏から秋にかけての5-8月、また、花弁の白い部分がやや紫がかる個体が見られることもあるが、これは清浄な空気の中で育った時にできるものである。


ヒイラギモクセイ(柊木犀)

2013年11月14日 | 11月の花

遠くから一目見たときは季節を違えた梅の花が咲きだしたのか?と思ったほど木全体が白い花に埋れてた。

この前、多分10日程前、このコースを歩いた時には気づかなかったのに・・・

銀木犀の様な白い花を付けているけど葉にギザギザの混じったものが有り、これは柊じゃないかと思った

検索すると、どうも柊木犀らしい。

撮影2013.11.4

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ヒイラギモクセイ(柊木犀、学名)とはモクセイ科モクセイ属の常緑小高木。

ヒイラギとギンモクセイの雑種と考えられている。

樹高は4-7mになる常緑小高木、幹にはコルク質のこぶができ、葉は長さ7-10mmの葉柄をもって対生する。

葉身は革質で、長さ4-9cmになる楕円形で、先端はとがり、縁には刺状の鋸歯が8-10対ある。

ヒイラギより表面の光沢は少なく、葉脈の主脈は葉の裏面で突出する。

花期は10月、雌雄異株で、芳香のある花が葉腋に束生、花冠は白色で4深裂し、径約8-10mmになる。

雄株のみが知られており、結実しない。


ムラサキセンブリ (リンドウ科センブリ属)

2013年11月13日 | 10月の花

いつもとコースを変えた山裾散歩、明るく陽当りの良い養生斜面で見つけた。 

見覚え有る花だが、見たことの無い色・・・帰って検索すると、ムラサキセンブリ。

養生斜面なので搬入土に、種か根が混じって居たのだろうか??

いずれにせよ10株ぐらいは群生していた。

撮影2013.10.28

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リンドウ科センブリ属

ムラサキセンブリは関東以西の本州・四国・九州、朝鮮・中国などに分布する草本。

図鑑に記載がないが、おそらく1年草(越年生か?)。

高原の、粘土質土壌地であり、草丈の低い草地や路傍などに生育する。草丈は50cm程度になるものもある。

センブリに比べて高くなるが、周囲の草を超えて高くなるほどではない。葉は細く、長さ2~4cmで対生。強い光を生育に必要とするのであろう。

花は9月頃から10月にかけて咲き、淡い紫色で、色には濃淡がある。


タイアザミ(大薊)

2013年11月12日 | 10月の花

今の時期、山裾散歩道に咲いているのは、この花ぐらい。

この種の花も見分け難いが、多分タイアザミ(大薊)で間違いないと思う。

 

崖上から2mぐらいは、垂れ下がって咲いて居た個体

撮影2013.10.27

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キク科アザミ属の多年草で、日本固有種である。 本州の関東地方から中部地方南部にかけて分布し、野原や林の縁などに生える。

別名を利根薊(トネアザミ)とも言い、分類上は南部薊(ナンブアザミ)の変種とされている。

草丈は1メートルから2メートル、葉は互生して、羽状に裂けた先にはたくさんの刺がある。

開花時期は9月から11月、花(頭花)は紅紫色の筒状花だけからなり、茎先に横向きまたは下向きにつく。

総苞片(萼のところにある棘のような葉)は水平に開くか反転する。


ヤマハッカ(山薄荷)

2013年11月11日 | 10月の花

山裾、林道散歩で見掛けたシソ科の花。

よく似たものが多いので確定は難しかったが・・・・、多分ヤマハッカに間違いなし。

秋の夏草刈で頂部は刈り取られ、すっかり背は低く成っていて余計に見分けづらかった

広い山裾を2時間ほど歩いたが見かけたのは2箇所のみ・・・・・、それも群生するというほどでも無かった。

花季も終末か??花数も少なかった。

撮影2013.10.27/2013.10.30

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シソ科ヤマハッカ属/多年草

北海道~九州の山地に生え、高さは60~90cm、茎は木質化した地下茎から直立し、稜に下向きの毛がある。

葉は対生し、長さ3~6cm、幅2~4cmの広卵形で粗く丸みのある鋸歯、基部は細くなって葉柄の翼に続く。

葉先は尾状に伸びず、枝先の長い花穂に青紫色の小さな唇形花を数個ずつ数段につける。

花冠は長さ7~9mm、上唇は4裂して立ち上がり、濃い青紫色の線状の斑点がある。

下唇は2裂して前方へつきだし、ふちは内側に巻く。雄しべ4個と雌しべは下唇の中に包まれる。

萼はほぼ等しく5裂、果実は4分果、花期は9~10月。


ヒキオコシ(引き起こし)

2013年11月10日 | 10月の花

シソ科の野草のうちでも比較的見分けやすかった花。 

蒸し暑さの残るうちは全く行かなかった山間集落へ続く林道脇に群生。

草丈約1m、細かく枝分かれして穂状に小さな口唇花をいっぱい着けて咲き誇っていた。

腹痛で苦しんでいる旅人を、弘法大師(こうぼうだいし)が、この草で治したと言う伝説を持ち、ヒキオコシの名称の元となったと言われて居る。

別名 、延命草(えんめいそう)と友呼び、苦味健胃剤として腹痛、下痢に用いる。

撮影2013.10.27

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シソ科の多年草

北海道南部、本州、四国、九州、朝鮮半島の山地に分布、茎は方形で直立し、高さ約1メートルで下向きの毛が密生する。

葉は対生し、広卵形で長さ5~10センチメートル、縁(へり)に鋸歯(きょし)があり、基部は柄に流れる。

9月から10月にかけて、茎の先や上部の葉腋(ようえき)に大形の円錐(えんすい)花序を出し、多数の小さな淡紫色の唇形花をまばらにつける。

上唇は4裂して紫点があり、下唇は舟形で突出する。萼(がく)は5裂し、裂片は同形。雄蕊(ゆうずい)(雄しべ)は4個、うち2個は長く、ともに花外に突き出る。


ハキダメギク(掃溜菊)

2013年11月09日 | 10月の花

 

不名誉な名前を冠せられた小さな花。

僕はこれが栴檀草の白花だと信じて疑わなかった。 

処がどっこい草丈があまりに違いすぎ、白花栴檀草は他に有った。

此方のほうが余程栴檀草っぽいと思うのになあ・・・。

撮影2013.10.28

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キク科、コゴメギク属、帰化植物一年草

茎は高さ10~60センチメートル、よく枝分れし、柔らかく、全体に毛が多い。葉は対生し、卵形で三行脈がある。

6~11月、径4~5ミリメートルの小形の頭花を次々に開き、管状花は黄色で多数、舌状花は白色で約5個。

痩果(そうか)は紫黒色を呈し、冠毛は短い鱗片(りんぺん)状で上部の縁(へり)が刺(とげ)状に分かれる。

中央アメリカ原産の帰化植物で、雑草として全世界に広がり、名は、本種が日本でみつかったとき、掃きだめに生えていたことによる。


フタバムグラ

2013年11月08日 | 10月の花

いつもの散歩道、刈入れが終わった田圃の畦道で見掛けた。 

オオフタバムグラの在来種だという・・・・・そう云えばよく似ているが、こちらはもっと小さくか弱そう。

花の形も少々違って奥ゆかしい感じ。

撮影2013.10.13

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アカネ科 フタバムグラ属

フタバムグラは本州から琉球、東アジアの熱帯から亜熱帯に広く分布する小型の1年生草本。

畑や道ばたなどでよく見かけるが、水位の低下したため池の池岸にも生育する。

茎は細く円形で無毛、基部から斜上または横に広がり長さ10センチ程度で、長いものでは30センチ程になる。

葉は線形で長さ2センチ程度、縁にざらつく短毛があり、対生する。和名の由来は、ヤエムグラに似て葉が2枚ずつ対生することによる。

花期は夏の終わりごろで、葉腋にごく短い柄のある白色の花を1から2個つける。


コウヤボウキ(高野箒)

2013年11月07日 | 10月の花

我が山沿い散歩道では今を盛りに咲き誇っている。 

とわいえ、道端崖地より垂れ下がり、色もおとなしくあまり目立つ花ではない。

それでも花の形が珍らしいので結構興味を惹く花です。

撮影2013.10.27

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キク科コウヤボウキ属/落葉小低木/花期9~10月

関東地方~九州のやや日当たりのよい林下に生え、高さ60~90cm。

枝は灰褐色で細く、短毛がある。本年枝には長さ2~5cmの卵形の葉が互生し、前年枝には節ごとに細長い葉を数個ずつ束生する。

歯状の浅い鋸歯、本年枝の先端に白い頭花を1個ずつつける。

花は小さな筒状花が13個ほど集まったもので、筒状花は深く5裂し、裂片はそり返る。

総苞は狭卵形の総苞片が重なり合い円柱形。果実はそう果で毛が密生し、先端には冠毛がある。


オトコエシ(男郎花)

2013年11月06日 | 10月の花

山道散歩でたった一株見掛けただけの花。

道端に低い背丈で咲いていたので夏草刈で上部は刈り取られたのかも??

実際はもっともっと大きい草丈のはず・・・・。

何処へ行っても日本古来の在来種の野草はその数を極端に減らし続けて居る。

撮影2013.10.16

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オミナエシ科オミナエシ属/多年草/花期は8~10月。

北海道~九州の山野に生え高さ1mくらい、根元から長い匐枝をだし、先端に新苗をつくる。

茎の下部には白い粗毛が多いが、上部では少なく、葉は対生し、長さ3~15cmで、卵状長楕円形か羽状に切れ込み、鋸歯がある。

裂片は卵状長楕円形で頂裂片が最も大きく、花序は多数で枝分かれし、散房状に距のない小さな白花をつける。

花は直径4mmくらいで、花冠は5裂し筒部は短い、筒部の下の子房には小苞が接している。

雄しべは4個、花柱は1個、果実はそう果、長さ約3mmの倒卵形、花が終わると小苞が大きくなって、果実を取り巻き、翼状になる。


シロヨメナ(白嫁菜)

2013年11月05日 | 10月の花

山沿い散歩道で見掛ける事の多い白い花。 

シロヨメナなのか?ノコンギクの白花なのか見分け難い。

多分シロヨメナだろうが全く自信がない。

野生の花には近似種が多く素人目には確定しづらい。

撮影2013.10.18

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山間の林緑や林道などに生える多年草、草丈30cm~1mになる。

葉は長楕円状披針形で先は鋭く尖がり、葉縁には大きな鋸歯があり、基部はくさび形で茎を抱かない。

イナカギクより全体に毛が少なく、葉や頭花の形は生育場所により変化が大きい。

頭花は直径1.5cm~2cmで、茎の先に散房状に枝をだして多数の花を咲かす。

白色の舌状花はイナカギクより幅が狭く数も少ない。総苞は筒状で総苞片は3列に並び、縁は尖がり緑色のものが多い。

名前はシロヨメナだが、シオン属なのでノコンギクに近い種で、冠毛が長くヨメナとは大きな違いがある。


ハナトリカブト(花鳥兜)

2013年11月04日 | 10月の花

我が山城、隠れ里の放棄畑に群生、咲き誇って居た。

多分切花用に栽培していたものが野性化したのだろう・・・・・

独特な花姿とこの花色は遠くからでも人目を引く。

コンパクトデジカメで目いっぱい寄った花姿がこれ。

この群生地はあまり人には教えたくない。

撮影2013.10.13

キンポウゲ科トリカブト属/多年草

江戸時代、中国より薬用として持ち込まれる、特に根は猛毒だが、漢方では塊根を「附子(ぶし)」と呼び、鎮痛、強心、効リューマチの治療に薬用に用いる。

ドクウツギ、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つとされ、俗に不美人のことを「ブス」と言うが、これはトリカブトの中毒で神経に障害が起き、顔の表情がおかしくなったのを指すという説もある。


イヌトウバナ(犬塔花)

2013年11月03日 | 10月の花

よく似た物が一杯あって非常に判定しづらい・・・・、多分これだろうと思った。

近く野山道散歩、林縁の湿っぽい日陰に群生していた。

シソ科の野草も近似種が多く確定し難い。

撮影2013.10.14

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草丈20cm~50cmほどになる多年草、半日陰になるやや湿性のある林縁などに生育します。

初秋から秋に円筒状の塔型に花穂を立て、周囲に密に長さ5mmほどの小さな淡紅紫色の唇形花を輪生状に多くつけます。

葉は、葉先が三角形状の長さ2~3cmほどの狭卵形で、葉の縁には鋸歯(縁のギザギザ)があります。

葉裏に微小な腺点が多くあるのが特徴ですが、肉眼での確認は結構困難です。


アケボノソウ(曙草)

2013年11月02日 | 10月の花

山道散歩のコースを少し変えたら余り見かけない、このアケボノソウに出遭った。

台風18号の豪雨で被害の大きい谷川沿いの山道脇。

小規模ながら群落を作り、白く気高い独特な花を咲かせて居る。

白い星型五弁には紫色の点と、黄緑色の特徴的な丸い模様を付ける。

花径は約2cm、この花弁の模様に自然の不思議を感じる。

撮影2013.10.14

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リンドウ科センブリ属/多年草/花期は9~10月

北海道から九州の、比較的湿潤な山地に生育する。

湿地や林床などの比較的湿った場所に生える2年草、発芽後1年目はロゼットのまま過ごし、2年目に抽苔し、高さ80cm程度まで茎を伸ばす。

茎の断面は四角形で、葉は10cm程度の卵状で互生、ロゼットの根生葉は柄があるが、茎生葉は柄がないことが特徴的である。

9~10月の花期、分枝した茎の先端に径2cm程度の白い花をつける。

和名アケボノソウの名前は、花弁の模様を夜明けの星空に見立てた名前。


ハナイバナ(葉内花)  

2013年11月01日 | 10月の花

遠目にはハコベと見まごうような草姿、花色が真っ白だったら見向きもしなかったかも・・・。

小さな小さな蒼い五弁花、勿忘草の小型バージョンのよう。

木津川高水敷に群生してたがその規模は小さい。

寒さの始まるこの時期に、 小さい小さい花が健気に咲いてる様は愛しくさえ思う。

花後の種子だろうか??

撮影2013.10.13

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ムラサキ科  ハナイバナ属

一方、ハナイバナは日本全土の端や畑に生えるが、こちらの方は花期が長く、春から12月頃まで咲く。

ハナイバナは茎の上部の葉と葉の間に花を付けるので葉内花(ハナイバナ)と呼ばれ、2-3ミリの淡青紫色小さな花を付け、キュウリグサの様に一つの茎に多量の花を付けることは無く、花の中心部が、キュウリグサの黄色に対し、白なので区別が付く。

キュウリグサもハナイバナも小さいので、よくよく見ないと見過ごしてしまうが、目を近づけてみるとワスレナグサに似た可愛い花である