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里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

シロバナシナガワハギ(白花品川萩)

2016年10月29日 | 10月の花

寒なりこぐちに今頃になって、初めて見かけたシロバナシナガワハギの花。

通常なら夏の終わり頃に木津川河川敷でも黄色い小さな花を付けて群生しているシナガワハギのシロバナバージョン

幹線道路の新しく造られた盛土の法面に小群落を造って白い花を満開に咲かせていた。

 これは紛れもなくシロバナシナガワハギ(白花品川萩)・・・今まで見かけたことなど無かったから、盛土の新しい土と共に、何処かから運ばれてきたのだろう??

撮影2016.10.23

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中央アジア~ヨーロッパ原産、花序は長さ3~10cmでシナガワハギより長く、花は白色。豆果に網目状のくぼみがあるのが特徴。

飼料作物として栽培されるほか帰化し、全体無毛、茎は硬く直立してよく分岐し、高さ1.5m以上になる。

葉は倒披針形の3小葉からなる複葉、小葉の縁には鋸歯があり、裏面に付した毛がある。

托葉は線形、葉腋に長さ10cmほどの花穂を出し、長さ5mmほどの白色の蝶形花を密につける。

マメ科シナガワハギ属


キンモクセイ(金木犀)

2016年10月22日 | 10月の花
 
 
例年、我が山城では金木犀は我が鎮守の秋祭り前に、あの芳しい香りいっぱい咲くのが当たり前だった。
 
 
 
しかし今年は天候の不順か?9月下旬少し冷え込んだ頃、あっという間に朱の花をまばらに付け、そそくさと花殻を地面に落としてた。
 
 
今年の金木犀の花は花付きも悪くあっけなく終わってしまったなと思っていたら、秋祭りの過ぎた17日、金木犀に枝に、何やら白い蕾の様なものが付いているのを見つけ、滅多につけない実を付けたのかと、しっかり見定めると、それは紛れもなく金木犀の蕾だった。
 
 
 
 それから2日後の19日、あの強い香り一杯に今度は枝いっぱいに朱い花を咲かせ始めた・・・2度目の花は一度目と比べ物にならない程の艶やかさで咲き誇っている。 
 
 
いたい今年はどうした事なのだろう・・・僕の覚えてる限りこんなことは初めてです。
 
撮影2016.10.19/10.17
 
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モクセイ科モクセイ属

中国原産の常緑性樹木で秋に小さなオレンジ色の小花をかたまって咲かせます。キンモクセイの一番の特長は花の放つ心地よい芳香で、日本人には最も馴染みの深い花の香りのひとつではないかと思います。

葉は楕円形で先っちょが少しとんがっており、ややぶ厚く革のような質感があります。草丈は3~6mで、自然な樹形のもの以外にも円筒形に刈り込まれたものなどもよく見ます。樹皮は全体が白っぽい灰褐色で黒っぽいぶつぶつや筋が入り、花が咲いてなくても判断しやすい木だと思います。

雄株と雌株があり、雄株は雌しべを持っているものの不完全で機能しておらず、実はつけません。日本でキンモクセイやギンモクセイの果実を見ないのは、植えられているものほとんどが雄株だからです。


シマニシキソウ(島錦草)

2016年10月14日 | 10月の花
 
 
 木津川河川敷で見かけた一見するとオオニシキソウの様に見える草
 
 
河川敷の一画にビッシリ大群生しているのですが、今ま全く気づかずに居た・・・と言うより遠目に見ていてオオニシキソウの群落だと思っていた。
 
 
しかしひょんな事からうんと近づく事が有り良く見ると、オオニシキソウとは似ているけど別の植物。
 
 
さっそく検索してみると沖縄屋南西諸島では普通に見られ道端雑草で「シマニシキソウ」と言う草らしい。
 
 
 オオニシキソウによく似た花が付くらしいが?、この大群落をくまなく探してみてもシベの飛び出した物は有っても花弁の付いたものが無い。
  
 
熱帯アメリカ原産の帰化植物で、近畿地方以南に帰化してるらしいが今回初見でした。
 
花を見つけたら再度UPします。
 
撮影2016.10.6
 
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トウダイグサ科 ニシキソウ属 /草丈30~50cmの1年草。

茎は斜上してまばらに分枝し、赤黄色を帯び、全体に粗い毛や軟毛も生える。

葉は対生し、長楕円状卵形~披針形で長さ2cm程度。膜質で先はやや尖り、基部は鈍く左右非対称で微鋸歯がある。

花は葉腋につき、短い柄の先に杯状花序が極めて密に集まり頭状集散状の花枝(複合花序)を作る。

果実(蒴果)は広卵形で3稜があり、表面に軟毛が密生する。

熱帯アメリカ原産の一年草。暖地の日当たりの良い道端などに生える帰化植物。葉腋に球状の花序をだし、小さな花を多数つける。

葉は対生し、葉身は2-3cmの長楕円形、縁に鋸歯がある。沖縄では周年開花しアカグサ(赤草)と呼ばれる。


アキウコンの花

2016年10月09日 | 10月の花

 

 木津川河川敷畑、家庭菜園で見かけた見慣れぬ花・・・しかしこれがウコンだろうとピンときた。

 

 早速検索すると間違いなくウコンだったが秋ウコンと言う事だった。

草姿は全くカンナのそれにソックリ・・・花が無ければきっとカンナと間違ってしまいそう??

株元から一本野太い花序をのばし上部に花のように見える葉が変化した苞(ほう)を付け・・・

 

実際の花はシソ科花の様な筒型唇で花弁は黄色く花冠約2cmほどだった。  

撮影2016.10.3

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ショウガ科ウコン属

原産地はインド、紀元前2000年ころには既に栽培されていたという。

16世紀から17世紀に沖縄に伝えられ、琉球王朝では専売制度をとっていた。

根茎は、熱帯地域では食物の香辛着色料、特にカレー粉の成分として利用される。
日本では沢庵漬の着色料とされている。また、黄色の染料としても世界的に用いられる。

俗に「肝臓の機能を高める」といわれるが、消化管障害を起こすことがあるので注意が必要である。


メナモミ(雌なもみ)-2015再UP

2015年11月24日 | 10月の花

メナモミの追加画像です。 

いつもの山裾散歩道

花弁に見える黄色の舌状花が3裂、中央に黄色の筒状花が10数個あるのがよく見える。

撮影2015.10.10

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山裾の放棄畑に群生していた。 

一見遠目にはセンダングサにしか見えなかったが、近づいてみると全く初めての別種。

花柄(萼)はプロペラのような形をし、腺毛が密生していて強い粘り気がある。

まるでモウセンゴケの様だがこれは昆虫を捕まえる為のものではなく、人の衣服などに付き、種を運んでもらう手段。

中央に黄色の筒状花が十数個着いている

撮影2013.10.5

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キク科メナモミ属

温帯から亜熱帯に生育、日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の路傍や荒れ地、ごみために生育、アジアでは中国、朝鮮に分布する。

茎は直立し、高さは60-120cmになり、上部には葉、茎ともに白い開出毛が密生する。

葉は翼がある葉柄をもって対生し、形は卵形、3角状卵形で、長さ7.5-19cm、幅6.5-18cmになり、縁にはあらい鋸歯がある。

花期は9-10月、枝分かれした茎の上部に円錐花序に多数の頭花をつけ、総苞片は5個で長さ10-12mmになり、柄がある腺が多数つく。


シロダモの花(雌花)

2015年10月31日 | 10月の花

久しぶりに出掛けたいつもの山裾散歩道・・・ 紅い実をつけたシロダモの木は、同時に花も付けていた。

 検索で調べたところ、身は去年の今頃の花が結実、ようやくこの時期に紅く熟れたものらしい。

 またこのシロダモは雌雄別株、こんかい見つけたのは勿論赤い実を付けてるから雌株と言うことらしい・・・

其れ故、咲いてる花は雌花と言うことだが、一つ一つの花は虫眼鏡でないと、はっきり見えないほど小さく、地味な花でした。

近くに雄株が有るわけでもなかったけど・・・・??

撮影2015.10.30

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クスノキ科シロダモ属:花期は10~11月:常緑高木

宮城・山形県~沖縄の暖地の山野の比較的湿潤なところに生え、高さ10~15mになり、雌雄別株。

葉のわきに黄褐色の小さな花が集まり、総苞片は広楕円形、花被片は4個、雄花の雄しべは6個、雄花にも雌しべがあるが結実しない。

雌花には雌しべが1個と仮雄しべが6個、花被片は4個あり平開、葯のない棒状の仮雄しべと黄色い腺体がある。

果実は液果、長さ1.2~1.5cmの楕円形で、翌年の10~11月に赤く熟す、種子は球形。


ホソバツルノゲイトウ(細葉蔓野鶏頭)

2015年10月29日 | 10月の花

 田圃畦道で秋口に見かける雑草・・・もうとっくの昔にUPしてると思ってた 

僕の近くの湿田畦にはこの草で埋まるほどの大群落を造っている。

対生する細い葉の脇に小さなボンボン状の集合花を付けている

 

ピンクに見える円盤状のものは実らしいが・・・花はそれを包んでいるものなのか??

撮影2015.10.25

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ヒユ科ツルノゲイトウ属

ホソバツルノゲイトウはツルノゲイトウと混同されていたことがあり、オーストラリア原産とされている。  

茎は根元で多数分枝して、横に広がって這い、枝先は直立、葉は対生し、幅2~6㎝、幅約8㎜の広線形、無柄。

花は無柄、葉腋に幅4~8㎜の房に密集してつき、花被片は5個つき、長さ2~3㎜、白~淡桃色、先が尖る。

雄しべ5~3個、仮雄しべ0~2個。果実は扁平、先が窪んだ直径約1.5㎜の円形。

種子は扁平、直径約0.7㎜の円形、果実の中央に1個入る。

7月中旬に花の中に種子をもったものが見られ、種子のできるのは早い。


キッコウハグマ(亀甲白熊)

2015年10月25日 | 10月の花

 

今朝、車で出かけた神社の杜の片隅で出会ったキッコウハグマの愛らしい花 

 

 僕にとっては初見なのだが、検索で何度も見ていて「はぐま」の種類だと直ぐに解った。

 

 コウヤボウキを小さくしたような花でその草姿も小さく愛らしい

 

 僕の近所の山では出会ったことがないので喜びひとしお・・・

やっぱり初見の野草に出会うと嬉しい。

撮影2015.10.24

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キク科モミジハグマ属:多年草

本州~九州の山地のやや乾いた木かげに生え、茎は高さは10~30cmになる。

葉は茎の下部に5~11個集まってつき、長い柄があり、心形で長さ1~3cm、ふつう5角形または5浅裂する。

頭花は3個の小花からなり、花冠は白色、長さ9mmほど、先は5つに深く裂ける。

総苞は長さ1~1.5cm、小花は閉鎖花を結ぶことが多い。そう果は長さ4.5mmほど、密毛がある。

花期は9~10月。

 


オカダイコン(丘大根)

2015年10月21日 | 10月の花

 

 遠目にはガンクビソウかな??と思ったが何かしらどうも違うようなのでバシャして来た。

木津川下流、八幡対岸、天下分け目の天王山、頂上への山道に今を盛りと白い小さい「センダングサ」と良く似た花をたくさん付けている

 

 ガンクビソウやセンダングサによく似てるけど、葉の形や花の色も違うし・・・・・キク科には違いないだろうと、色々検索したけどなかなかんヒットせず

 

 もしやと思い「天王山の植物」で検索したらヒット・・・同種で湿地に生える「ヌマダイコン」と言うのも有るそうな。

最近新しい植物にはなかなか出逢わないけどやっぱり初見の花に出遇えると嬉しい。

撮影2015.10.18

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キク科ヌマダイコン属:多年草

近畿以西~九州の山林内や道端(ヌマダイコンより乾いた場所)に生え、高さ0.3~1m。

葉は長い柄があって対生し、葉身は長さ4~20cm、幅3~12cmの卵形または卵状長楕円形で、縁には鈍い鋸歯がある。

茎の上部はよく枝分かれし、枝先に直径5~8mmの頭花をつける。

頭花は筒状の両性花のみで、長さ2.5mm、下部に腺毛があり、上部に毛が生える。総苞は半球形。総苞片は花のあと反り返る。

そう果には腺点または小さな突起が密にある。

冠毛は長さ約1mmのこん棒状で、粘液で動物などにつく。

花期は9~11月。


サワシロギク(沢白菊)-2015

2015年10月19日 | 10月の花

去年にもUPしたが一株二株のサワシロギク、今年は少し大きな群落を見つけた 。

 

 場所は去年の発見現場に近い山田周りの湿地・・・・少なくとも数十株は群生している。

京都府のレッドデーターブックでは純絶滅危惧種に指定されている。

 しかし京都府の環境部自然環境保全課は何度情報を提供しても無しの礫・・・実際に保存が大事だと考えているのか?不信感を抱かずには居られない。

もう絶滅種を発見しても報告などしようとは思わない。

去年のサワシロギクはこちらから

撮影2015.10.4

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貧栄養な湿地や溜池畔、湿地由来の湿田の用水路脇などに見られる多年草。

根茎は地下を這って分枝し、先端から根生葉を生じ、茎は高さ50~80cm、上部の葉腋から普通2~3個の花茎を分枝する。

茎に付く葉には葉柄がないか、または短く、狭披針形で、まばらで不規則な鋸歯がある。

頭花は中心部の筒状花と、外周を取り囲む1列6~17個の舌状花によって形成され、径2~3cm、雌しべ柱頭は2岐する。

花冠の色は、はじめ白色だが、のちに紅色を帯び、ときに鮮紅色から紅紫色となる。


イヌビエ(犬稗)

2015年10月14日 | 10月の花
 
 
 農家の嫌われ者の代表格は何と言ってもこのイヌビエ
 
 
手入れの悪い稲田では、稲穂を追い越してこのイヌビエが繁茂している・・・・もうこうなってしまったら稲刈りは大変。
 
 
ひえつき節と言う民謡が有るくらいだからその昔には食料にしたのだろうが、これはイヌビエという具体だかわ別種のはず。
 
 
 
 イネ科花だから花は全くめだたない・・・・こうして見ると麦の穂によく似ている。
 
撮影2015.10.5
 
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イネ科ヒエ属:1年草

北海道~沖縄の畑地や空き地、水田の畦などに最も普通に生育し、群生する。

茎は高さ60~120cm、平たく、直立して叢生、葉は長さ20~40cm、幅10~18mm。

表裏とも無毛、葉舌を欠き、葉鞘は平滑・無毛、基部の葉鞘はやや赤みを帯びる。

葉舌はまったくない。花序は円錐形、長さ10~20cm、小穂は密につき卵形、長さ3~4mm、通常紫褐色を帯び、短い芒と剛毛がある。

芒は長さ1~5mm、第1包穎は長さ1.5~2mm、第2包穎および第3穎(第1小花の護穎)は小穂と同長。第2小花の護穎と内穎は堅く光沢がある。

花期は7~9月


コシオガマ(小塩竈)

2015年10月12日 | 10月の花
 
時折散歩に出かける山奥の沢沿い道で見かけた初見の花。
 
 
帰って検索してみたけどピッタリ当てはまるものは無かった。
 
 
明るく開けた沢沿い道、災害復旧工事で土は動かしたような気配も有り園芸品種かもと思ったり
 
 
花友に訊ねてみると「スズムシバナ」ではないかという返事をもらった。
 
 
ネットで確認してみるとおそらく近いようには思うが、どうもいまいちドンピシャとは来ない。
 
葉の切れ込み方が違うし、花の様子も少し違う様な??
 
 
花は筒唇形で、色は薄いピンク色・・・それ程パープルには振ってなく、ちょうど胡麻の花くらいの大きさ。
 
 
その後コシオガマ(小塩竈)と確認できました。
 
撮影2015.10.10
 
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ハマウツボ科コシオガマ属・半寄生1年草

北海道~九州の日当たりのよい草地に生え、高さ30~60cm、全体にやわらかな腺毛が密生し、さわるとベタベタする。

葉は対生し、長さ3~5cm、幅2~3.5cmの三角状卵形で羽状に深裂、裂片はさらに不規則に裂け、ふぞろいなとがった鋸歯がある。

枝の上部の葉腋に淡紅紫色で長さ約2cmの花を1個ずつつけ、花冠は太い筒形で上下2唇に分かれ、上唇はそり返って先端が浅く2裂する。

下唇は大きく横に広がり、浅く3裂、下唇の中央裂片に紅紫色の斑点のあるふくらみが2個あり、白い毛が生える。

雄しべは4個あり、2個がやや長く、葯の下端は尖る。

萼は鐘形で5裂し、裂片のふちには鋸歯があり、やや密に腺毛が生える。

萼に特徴があるので、萼だけでも区別できる。さく果は長さ約1cm、花期は9~10月。

シャクチリソバ(赤地利蕎麦)

2015年10月10日 | 10月の花

いつもの木津川散歩道、河川敷に一塊に小群生していた。

 遠目に見てると白花のミゾソバが咲いてる様に見えて近づいた・・・

近づいてよく見ると、これはミゾソバの白花では無く、まるきりソバの花・・・

しかし草姿や葉は明らかにソバでは無くミゾソバそっくり。

 帰ってネットで検索するとシャクチリソバだと言う。

各地で野性化しているらしい・・・・。

撮影2015.10.8

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タデ科ソバ属多年草

北インドから中国原産、昭和のはじめに小石川植物園に栽植され、近年も薬用として栽培されているが、逸出して各地に野生化している。

茎は根茎より束生し高さ50~100cm、無毛、中空、葉は長い柄があって互生、ほぼ正三角形、葉柄の長さ3~10cm。

上部の葉腋から長い花枝を出し、先は2~4個の短い枝に分かれて、白色の花をつける。

花は直径5~6mm、果実は3稜のある三角形黒褐色、花期は秋。


コブナグサ(小鮒草)

2015年10月08日 | 10月の花

ヒョロっと細い穂を付け、野面道端や畦道に小群生を造っている。

草丈約30cm程、笹様の葉を互生、茎頂に5~6分裂した花序を付ける。

 

鳥の嘴の様な鞘を開いてやっぱりイネ科の小さな小さな蕊を覗かせている。

誰も見向きも市しない雑草ですが・・・

撮影2015.10.3

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イネ科コブナグサ属 

北海道~沖縄の耕地とくに水田のあぜに多く生育し、散生またはやや群生する。

茎は繊細、下部は匍匐して地上をはい、節々から根をおろして上部は斜上し、平滑、光沢があり紫色を帯び、節に毛がある。

茎の長さ30~60cm、葉は長さ4~7cm、幅10~25mm・・・卵状披針形、基部は心臓形でをして茎をいだき、両面とも無毛であるが、縁に長い毛がある。

葉舌は長さ1mm、切形、葉鞘には白色の長い毛を生じる。

花序は掌状に3~6個の花軸に分かれ紫褐色、長さ3~6cm、小穂は各花軸の節に1個ずつつき、長さ5~6mm、普通芒がある。

果実は長楕円状披針形、下半は紫色、長さ3mm。


サワシロギク(沢白菊)

2014年11月15日 | 10月の花

 

ひょろっと針金を伸ばしたような細い茎に赤紫花を咲かせている野菊を見つけた。 

これは多分初めて見る野菊・・・・山裾の清水が滲み出す斜面で見掛けた。

群生すると云う程でもなく周りを見廻してみると同じような長い針金茎に白い花も付けている。

帰って検索するとサワシロギク(沢白菊)、白菊の名前のとおり咲き始めは白菊だが、次第に赤味を帯びるらしい。

 因みにこちらはまだ若い白菊・・・

こちらはそろそろ終末期の赤紫花・・・これだけ見事に色を変えられると別種かなと思った。

撮影2014.10.30

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キク科シオン属

 サワシロギクは本州から九州に分布する多年草、主に鉱物質の土壌からなる貧栄養性の湿地に点々と生育する。

細い地下茎があり、茎は細いがしっかりとしており堅い、葉も堅くて細長く、下部の葉は長い柄があって7~17cm。

の葉は長さ10cmほどで幅1cm前後。縁にはわずかに鋸歯があり、鋸歯の先端は球状の突端となっている。

縁は微細な堅い毛でありざらつき、花は8月から10月にかけて、長く伸びた花茎上に直径3cmほどの頭花を1つ付ける。

頭花の花数は少なく、周辺は舌状花で中心部は筒状花、総苞片は3列で円頭、舌状花は最初は白色であるが次第に赤色を帯びてくる。

分布する湿地に連続性が見られず、隣接する湿地に分布が見られないことも多い。

中国地方では暖帯域に分布するが、東に至ると温帯域にも生育すると言う。

低地の湿原で本種が生育している場合には、歴史のある湿地であることが多いと考えている