里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

イボクサ(疣草)

2013年09月30日 | 9月の花

 

いつもの野面散歩道、水田の端に密集して咲いていた。

花径約1Cm、まるでツユクサの葉に白に薄紫を滲ませたような三弁花を付けて居る。

水田雑草とは言え楚々とした美しさが有る。

美しい花だが、家庭園芸では見かけたことが無い。

撮影2013.9.14:2013.9.22

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

ツユクサ科イボクサ属 、在来種 

北海道~九州の水田や湿地に生え、高さ20~30cm、茎は赤みを帯び、下部で枝分かれして横にはう。

葉は長さ2~6cmの狭披針形で、基部は鞘状になって茎を抱く、茎の先や葉の脇に細い柄を出し、直径約1.3cmの淡紅色の花がふつう1個つき、1日でしぼむ。


アメリカキンゴジカ(亜米利加金午時花)

2013年09月29日 | 9月の花

木津川河川敷、いつもとちょっと違うコースを歩いて見つけた見慣れぬ黄色い五弁花。

花径は約1Cm強、殆どの花が半開き状態。

草丈は50Cm内外。

 

検索すると「アメリカキンゴジカ」晴れた日の昼前に咲き、程なくしぼむ帰化植物だとか・・・・。

今のところ木津川流域では一箇所で群生を確認しただけ。 

撮影2013.9.13

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

アオイ科 属 キンゴジカ属、花期 8~10月 、 熱帯アメリカ原産。   

アメリカキンゴジカは熱帯アメリカ原産の帰化植物、牧場の周辺、放棄畑、道端などの荒地に生育する1年草。

高さ1m近くにまで生長するが、多くは60cm程度、茎は細いが硬く、ほぼ直立して星状毛がある。

下部の葉は卵状の披針型で、上部の葉は細長い、縁には鋸歯があり、表面はほぼ無毛で、裏面には星状毛が散生する。

花は8月から10月に咲き、直径1.2cmほどの淡黄色花を次々と咲かせる。

萼の縁は狭く、濃紫色となり、中に5つに分かれた果実(分果)ができる、分果の中には2つの種子がはいっており、分果には2つの棘がある。


ヤノネボンテンカ(別名を高砂芙蓉)

2013年09月28日 | 9月の花

木津川中洲の草叢、葭葦や葛に隠れるようにして見慣れぬ白い花が咲いていた。

園芸品種が何らかの理由でここまで運ばれたのだろう・・・・・、花は五弁花で中芯部が濃い赤褐色をしている。

草丈は約1mばかり、花径約5Cmと大型。

この花も帰化種で強そうだから木津川の定着種と成るかも知れない・・・・。

撮影2013.9.12

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)はアオイ科ヤノネボンテンカ属(パポニア属)の常緑低木で、原産地は南アメリカ、日本へ渡来した時期は不明である。 比較的寒さに強く、観賞用に栽培されているものが道端などに逸出している。

茎は直立、葉は互生し、細く、長さ3~10?の鉾型、先がやや尖り、基部が張り出し、縁に波状の鋸歯がある。

花は枝先に単生、花柄は長さ4~7?、花はムクゲに似て直径4~6?、花弁は5個、白色、中心部が赤色。

別名を高砂芙蓉(タカサゴフヨウ)という。


ブライダルベール(ツユクサ科 ギバシス属)

2013年09月27日 | 9月の花

朝の散歩で見慣れぬ花を見た。

田圃の土手斜面に一群れ、露草に似た葉を付け、細い茎に楚々とした白い三弁花を少しの風にも揺らしていた。

確かトキワツユクサも、こんな花だった・・・・・・。

撮影2013.9.6

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

英名を「タヒチアンブライダルベール」といい、メキシコ原産の多年草。茎は細く、地を這うので釣り鉢で栽培されることが多い。

日本には昭和50年代に登場して、観葉植物として受け入れられて現在に至ります。 細かい白い花が株を覆うように咲き、その姿を白いウェディングベールに見立ててこの名前が付けられ、 花自体は径5~6mmと非常に小さいですが、一度にたくさん咲きます。

温度と日照の条件が合えば季節に関係なく一年を通して開花し、花は昼に開いて夜には閉じます。


アキノノゲシ

2013年09月26日 | 9月の花

最近、野道の荒地や耕作放棄畑で目立つ様になったクリーム色の菊科花。

背丈はゆうに僕の身長を超えるものも有り、仰ぎ見ることも多い。

稲作と共に日本へ渡って来た史前帰化植物 らしく、在来種だと言えるのかも???

撮影2013.9.10

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

キク科アキノノゲシ属、花期8~11月

日本全土の山野に生える、茎は直立して0.6~2m、葉は互生し、茎の下部の葉は長さ10~30cmの長楕円状披針形で逆向きの羽状に裂ける。

茎の上部の葉はほとんどが全縁で小さく茎を抱かない。

茎も葉も無毛、茎の上部に直径約2cmの頭花を円錐状に多数つける、頭花はふつう淡黄色、まれに白色、淡紫色で、昼間開き、夕方にはしぼむ。


センダングサ(栴檀草属)

2013年09月25日 | 9月の花

我が山城では一番スタンダードな引っ付き虫かもしれない。 

農道端や休耕地や河川敷の荒地など・・・、大凡何処にでも生えている。

黄色い花弁と見えるのは一弁一弁が独立した舌状花で、中心には黄色い管状花が密生して居る。

種子は硬くて棒状、先端に数本の刺状突起があって、これに逆刺が着いているので、それによって衣服に引っ掛かる。 

撮影2013.9.11

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

キク科センダングサ属(栴檀草属)

日本ではごく普通に見られる雑草で種子が衣服につく、いわゆるひっつき虫のひとつである。

近縁の種がいくつかあり、いずれも世界的な分布域をもっている。

いずれも柔らかな一年草で、茎は断面が四角っぽくて節がある。葉は対生して、深く裂けて複葉となる。

花は筒状で、中心には黄色い管状花が密生、外側には舌状花がない場合もある。

花が枯れて脱落すると、後には棒状の果実が筒状に揃って束になった姿が残り果実が熟すると、花床は反り返り、そのため果実は放射状に広がる。

果実の先端の刺で何かに引っ掛かると、根元からたやすく外れ、それにくっついて行くことになる。


生姜(しょうが)・ジンジャー「花縮砂(はなしゅくしゃ)」

2013年09月24日 | 9月の花

水田地帯に残された島畠に白い生姜の花が咲いているのを見つけた。 

里山の田舎住まいでは特別珍しくも無いが最近では意外と見かけなくなった気がする。

自家製生姜などあまり作らないのだろうし、手入れの行き届いた栽培では花を咲かせない様です。

真っ白な大きい蝶が羽を広げたようで美しい。

撮影2013.9.6

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

生姜(しょうが)科、生姜(しょうが)属、学名 白色ジンジャー 別名 花縮砂(はなしゅくしゃ)

インド原産、晩夏から秋にかけて、背の高い大きな花が咲く。

色は白、オレンジ色など、白花のものがベーシックなジンジャー 

白い百合(ゆり)のような色の花の様子から「ジンジャーリリー」と呼ばれ、しだいに「ジンジャー」に短縮された。


シロバナツリガネニンジン(白花釣鐘人参)

2013年09月23日 | 9月の花

いつもの散歩道、木津川堤斜面のツリガネニンジン群落の中で一株だけ見つけたシロバナツリガネニンジンの花

周りはみんなあの薄ブルーのツリガネニンジンなのに・・・

ちょっと不思議な気がしました。

シロバナ種を見つけると、いつになく嬉しい。

撮影2013.9.10

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

キキョウ科ツリガネニンジン属

ツリガネニンジンの白い花をつける品種、花期は8~10月。

色が白であるという以外は、ツリガネニンジンの性質とほぼ同じですが、葉や茎の緑も母種より薄い個体が多いようです。

ツリガネニンジンの紫にも色の濃さがいろいろあり、白に近いのも多く、全く白いのはあまり見かけることがありません。

色素の残りやすい、花冠から突き出す雌しべも白色ならシロバナツリガネニンジンと断定してもいいようです。


マメアサガオ(豆朝顔)

2013年09月22日 | 9月の花

マルバルコウソウの白花だと思い切って疑わなかったマメアサガオの白花。

マルバルコウソウと同じところに同居するように咲いていた・・・・しかし良く見ると漏斗部の太さや長さがルコウソウとは全く違う。

検索するとマメアサガオ(豆朝顔)の白花と判明・・・・・、花径も同じ花弁の姿も違わないので見極め難い。

後日見つけた淡紅色の花・・・

これも良く調べて見るとマメアサガオ(豆朝顔)でなく、ホシアサガオ(星朝顔)かもしれない。

これはマルバルコウソウやマメアサガオに比べると遥に少ない。

撮影2013.8.23:2013.9.11

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

北アメリカ原産帰化種  

葉は普通、長さ5~10?、幅8?以下の卵形~長卵形、3裂することもあるなど変化が多い。

花が小さいアサガオで、直径約15?、花冠を上から見ると5角形、普通、白色、まれに淡紅色のものもある。

同じように花の小さなホシアサガオは花色が淡紅色で、中心部が濃紅色になり、花柄のいぼ状の突起の高さが低い。

また、果実がやや縦長の球形で、種子が小さい。


オモダカ(沢瀉)の花

2013年09月21日 | 9月の花

このオモダカ(沢瀉)もクワイやアギナシと全く区別の付かない様な白い三弁花を咲かす。

これは間違いなく葉の形や花の高さからオモダカ(沢瀉)だと思うのだが???、散歩道の手入れの悪い稲田に群れ咲いていた。

 

白く清楚な花径1.5Cm程の小さな花を咲かす。

花序の上部に付き黄色い雄しべを持つのが雄花。

花序の下部に付きグリーンボールの様なめしべの雌花、同じ花序に咲いていた。

撮影2013.9.8

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

オモダカ科オモダカ属

北海道~九州の水田や沼、湿地などに生え、地中に匐枝をのばし、先端に小さな球茎をつくる。

葉は長い柄があって直立、葉身は基部が2つに裂けた細い矢じり形で、長さ7~15cm、基部の2個の裂片の方が頂裂片より長く、先端は鋭く尖る。

花茎は高さ20~70cm。上部の節ごとに径1.5~2cmの白色花を3個ずつ輪生させ、花序上部には雄花が、下部には雌花がつく。

雄花は多数の黄色い雄しべ、雌花は多数の雌しべがつき、同花受粉を避けるため下部の雌花が先に咲く。

花期は8~10月。


アレチヌスビトハギ

2013年09月20日 | 9月の花

木津川河川敷、堤防、付近の農道端とこの時期いたる処でピンクの豆花を咲かせて居る。

八月の中頃から花は咲き出しているが、あの引っ付き虫の実が成るまでUPは待っていた。

こうして見ると鼻を長く伸ばしたムジナの顔に見えたり・・・・。

撮影2013.8.15:2013.9.12

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

マメ科 ヌスビトハギ属

アレチヌスビトハギは北米原産の帰化植物。高さ1m程になる多年草、路傍や造成地などの荒れ地に生育し、次第に増えている。

葉は3小葉からなり、葉の両面や茎や花軸にも毛が多く、全体的に毛が目立つ植物である。

9月頃から長さ6~9mmの美しい紫色の花を咲かせ、果実は扁平3~6に分かれ、間には節がある。

表面はかぎ状に曲がった毛が密生しており、熟すと節から分断されて衣服などにひっつく。


ホウキギク (箒菊)

2013年09月19日 | 8月の花

小さな小さな白い花を付けた背丈程の荒地雑草。

木津川河川敷の荒地に小範囲で群生、北アメリカが原産の帰化植物だと言うがそれほど蔓延って居ない。

背丈程の大きな草だが、その葉は非常に細くて葉数も少ない。

花径約5mm、時期が早いのか?大きな草なのに花はほんの数個しか付いてなかった。

花は終末期にくるくるとこんな風に下向きに巻きついて居る。

撮影2013.8.31

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

北アメリカが原産の帰化植物、1910年に大阪の淀川河畔にて、初めて帰化が確認され、現在は各地に広がっています。

日当たりのよい湿った荒地や河原などに生え、高さは50~120cmになります。葉は線形で基部はすこし茎を抱きます。

8月から10月ごろ、白色または淡紫色の5mmくらいの小さな花を咲かせます。冠毛は筒状花よりも長く、花後にはさらに伸びて総苞の外に突き出ます。


クズの花

2013年09月18日 | 9月の花

この時期、山城では、山裾から木津川河川敷まで何処を歩いても葛の蔓が蔓延って居る。

秋の七草の一つにも数えられ日本を代表する秋の野草だが、その旺盛過ぎる生命力から現在では嫌われものに成って居る。

古来、万葉以前の時代から有ったらしいから在来種なんだろうけど・・・・・はびこりすぎてちょっと辟易。

根を用いて食品の葛粉や漢方薬が作られ、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられている

この時期、濃紺紫色の甘い芳香を発する豆花を房状に下から上咲かせると咲かせていく

花びらを天婦羅にして食すと美味だと聴いた様な・・・・・・。

撮影2013.9.10

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

葉は三出複葉、小葉は草質で幅広く大きく、葉の裏面は白い毛を密生して白色を帯びている。

地面を這うつるは他のものに巻きついて10メートル以上に伸び、全体に褐色の細かい毛が生え、根もとは木質化、地下では肥大した長芋状の塊根となり、長さは1.5メートル、径は20センチに達する。

花は8-9月の秋に咲き、穂状花序が立ち上がり、濃紺紫色の甘い芳香を発する花を咲かせ、花後に剛毛に被われた枝豆に似ている扁平な果実を結ぶ、花色には変異がみられ、白いものをシロバナクズ、淡桃色のものをトキイロクズと呼ぶ。

和名は、かつて大和国(現:奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来する。

温帯および暖帯に分布し、北海道から九州までの日本各地のほか、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布している。荒れ地に多く、人手の入った薮によく繁茂する。


ニホンハッカ(薄荷)

2013年09月17日 | 9月の花

木津川河川敷の草叢ジャングルに自生していたハッカの花。

家に帰って検索すると紛れもないニホンハッカ・・・・、所謂ジャパニーズペパーミント。

葉を揉んでみるとあのきついメンソールの匂い・・・・。

草丈40~50Cm、茎上部の葉腋に花径4~5mm、白花をぼんぼり状に密集して咲かせて居る。

 

木津川河川敷にこんな植物が自生していたとは・・・

撮影2013.8.31

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

ニホンハッカ(日本薄荷)は、日本在来のシソ科ハッカ属の多年草、国外では通称、ワシュハッカ(和種薄荷、Japanese peppermint)と呼ばれ、単にハッカ(薄荷)ということもある。

沼や湿地などの水辺に生え、草丈は20~60センチほどで、茎上部の葉腋に長さ4~5ミリの薄紫色の花を多数咲かせます。

花期は8~10月、メントールを多量に含み、古くから薬草や香料として利用されて居る。


スズメウリの花

2013年09月16日 | 8月の花

小さなウリの先に白い花を付けた蔓草を見つけた。

 

大きな葉には似合わず、小さな青い実と小さな白い五弁花がそよ吹く風にも揺れて居る。

 

蔓先の巻きひげがまるでゼンマイの様にくるくる巻きついて・・・

 

下方にウリの無いのは雄花。

 

こちらは雌花、秋の終わりにはビー玉ぐらいの白い球形に成る。

撮影2013.8.31

XXXXXXXXXXXXXXXXXX

ウリ科スズメウリ属、つる性一年草。

本州~九州の水辺や平地のやや湿ったところに生え、時につるの先が地下に潜って越冬する。

葉は長さ3~6cm、幅4~8cmの三角状卵心形で、しばしば浅く3裂し、雌雄同株。

雌花、雄花ともに葉腋に単生するが、枝先では時に雄花が総状につくこともあり、花色は白。

果実は直径1~2cmの球形または卵形で、白く熟して吊り下がる。