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未だ花後の干からびた殻をつけたまま赤いツルリンドウの実が生っていた。
普段、滅多に出掛ける事のない山城の隠れ里、民家は5~6軒見えるのだが・・・・今は住む人とて少なく二世帯のみの集落。
そんな集落の斜面脇の笹原に巻き付きぶら下がっているツルリンドウの実を見つけた。
因みに長径約1cm、短形約0.5cmぐらいの卵型・・・・花は以前のこちらから
撮影2014.11.14
これも山手、棚田斜面畦でよく見掛けるアザミの花。
今までなにげに野薊だろうと撮影もせず見逃してきた・・・・しかしよく見ると少し様子が違う様な ??
うんとひょろ長い茎先に一個か二個のアザミ花を俯向き加減に付けている。
葉は結構トゲトゲしていて痛そうだが、秋に咲く花らしく、しとやかで何処か日本人好み・・・
身の回り、近場でもまだまだ同じ様な理由で見逃してる野草も多いのだろう・・・
撮影201411.17
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キク科アザミ属
キセルアザミは本州、四国、九州に分布する多年生草本、湿原中の水の流れがあるような場所にや緩やかな流れの山間渓流などに生育する。
葉は、ほぼ根生葉のみで、広がったロゼットの中央から、9~10月に花茎を伸ばして花を付ける。
花は横向きから下向きに咲き、その状況を煙草を吸うキセルに見立て、キセルアザミの名となった。
マアザミという別名があるが、若い葉を食用にすることから真のアザミという意味である。
キセルアザミの花は9~10月、下向きにから横を向いて咲くので、あでやかさはないが、総苞片は規則正しく頭花を覆って美しい。
たくさん花を咲かせることは少なく、通常は1つか2つ程度であるが、時として栄養状態のよい個体では、たくさんの頭花を付けることがある。
妙に寸詰まりな花筒を持つツリガネニンジンの花。
近くの棚田、斜面畦に二株ばかり咲いていた。
他にもツリガネニンジンはあったが、どれもスタンダードな長さを持っていた。
色々調べてみたが良く似たソバナでも無し、やっぱし個体差だけなのか??・・・・もしかして変種。
通常このように花筒は釣鐘状に長い
これもツリガネニンジン・・・・同種であっても、人間と同じように個体差が大きくて面白い。
撮影2014.11.17
木津川河川敷に蔓延るアカネに実が付いた。
直径約5mmばかしのまん丸黒玉。
実を無数に付けているが・・・・・・・
この実から来年のアカネの草蔓に成るとは思えないのだが・・・・・
花のページはこちらから・・・。
撮影2014.11.13
地域の代参で登った愛宕山・・・・その林道脇で見掛けたオタカラコウ。
林道脇を流れる谷川縁にツワブキに良く似た黄色い花を発見。
名前は直ぐに思い出せなかったが、野草検索ページで見慣れ良く知っていた。
ツワブキと殆ど見分けの付かない花を付けるが・・・・・花の付き方が全く違う。
しかし、せっかく登った「愛宕山」、もっと多くの山野草に出遭えると思ったのに・・・時期が遅すぎたみたい
撮影2014.11.8
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キク科メタカラコウ属:多年草。
花茎の高さは1mから2m程度になる。
根出葉はフキに似て長い葉柄があり、心円形で径40cmから60cmになり、葉の縁は鋸歯状になる。
茎につく葉の葉柄は茎を抱き、花期は7月から10月で、茎の上部に黄色い頭花を総状につける。
総状花序の下から上へ開花していく。
全体がメタカラコウに似るが、メタカラコウの頭花の舌状花が3個程度であるのに対し、オタカラコウは8個程度で、また全体的に大ぶり。
本州(福島県以西)、四国、九州に分布し、山地や深山の沢沿い、湿った草地、湿原に自生する。
小川縁の流れの中から立ち上がって居たサンカクイ(三角葦)
もう、時期が時期なので小穂はすっかり茶色く変色・・・・
水中より伸ばした三角茎は高さ約1m
花序には3~5 個の「松ボックリ」を小さくしたような小穂を付けている。
これが意外にも帰化植物では無さそうなので、ちょっとビックリ。
撮影2014.11.11
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カヤツリグサ科フトイ属:多年草
北海道~九州の池沼、川岸に生え、高さ0.5~1.2m、細い根茎が横にのび、節から茎を立てて群生する。
茎は三角形、葉はふつう基部に葉鞘だけになるが、先端に長さ2~10cmの葉身が残っている。
茎の先に長さ2~5cmの苞が1個直立し、そのわきから2~3個の枝をだし、先端に2~3個ずつ小穂をつける。
小穂は長さ0.8~1.2cmの長卵形、柱頭は2個、果実はレンズ状で黄褐色、果実より長い3~5個の刺針がある。
果期は7~10月。
夏草刈り取りが終わりすっかり、綺麗になった木津川堤に刈り取りを免れたセイバンモロコシの小群生が残っていた。
刈り取り前にはそれこそ堤防何kmにも渡って大群落を無し蔓延っていた。
イネ科の植物の何れもがそうであるように小さな籾粒より白い蕋を二つ、黄色い蕊を二つ覗かせて居る。
イネ科のこの手の草は種類も多く、木津川河川敷にもよく似たものがたくさんあるが、これは間違いなくセイバンモロコシに違いない。
撮影2014.11.3
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イネ科モロコシ属:多年草
地中海沿岸原産の帰化植物、高さ0.8~1.8m、地中に長い根茎をのばし、葉は長さ20~60cm、幅1~2cm。
葉舌は長さ約3mmで縁に短毛、花序は長さ20~50cmの円錐状。
花序の枝は輪生し、上半部に有柄の小穂と無柄の小穂が対になってつく。
小穂は長さ4~7mm、有柄の小穂は雄性で芒はない。
無柄の小穂は両性で芒があり、苞穎はかたく、黄褐色で光沢があり、伏毛が密生する。
花期は8~10月
ハコベだと思って今まで見向きもしなかったが良く見ると花弁の様子がどうも違ってる。
メガネを取り出し近づいて観察するとハコベと同じく花弁が二裂するが、こちらの方がより深く裂け・・・
一目、見た目には白い十弁花の様にしか見えない。
調べて見ると花期は4月~10月とあるが、花の多い時期には多分見逃して居たのだろう。
葉もハコベの印象とは少し違う。
撮影2014.11.15
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ナデシコ科ハコベ属:越年草
北海道~九州の野原、荒れ地などに生え、茎は高さ10~30cm、無毛、分枝する。
葉は対生し、長さ1~2cmの長楕円形で先は鋭くとがり、無柄、両面無毛で緑白色、縁は波状。
まばらな集散花序をだし、直径5~10mmの白い小さな花を開く。
花序の苞は白色膜質、卵状披針形、長さ2.5mm、花柄は長さ10~15mm、萼片は狭長楕円形、鋭頭、長さ3~3.5mm、無毛。
花弁は5個、白色で2深裂し、萼片よりやや長く、時に花弁がない。
果実は花弁と同長、種子は腎円形、直径0.7mm、鈍突起がある。
木津川堤脇の雑木林に自生、枝いっぱいに赤い実を付けている。
白いアバタを一杯付けた赤い実は直径約5mm程・・
試しに2~3個つまんで口に放り投げてみたが、食べられなくは無いが、結構渋くて好んで食べようとは思えない。
画像を見てると結構旨そうに見えるのだけど、まだ少し熟れ方が浅かったのかも・・・・
撮影2014.11.3
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グミ科グミ属
実は6~8ミリの球形の偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)で、10~11月ころに赤く熟する。
食用となり、果実酒やジャムの材料とされる。
いつもの木津川河川敷、花の多い時期なら見逃す道端雑草・・・・。
広い河川敷のあちこちに群落を作り、気ままな初冬の風に揺ら揺らそよいでる。
エノコログサには違いないけど・・・花穂が殆ど垂れ曲がらずに立っている。
穂に付いた毛は短く固く、いかにもワイヤーブラシ風 。
名のとおり、逆光で見る花穂は金色に見える。
撮影2014.11.3
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イネ科エノコログサ属:花期8月~10月。
荒地や野原など大型の植物の少ない場所に生育する1年草。
草丈は40㌢~80㌢で、茎は叢生し基部の節で曲がりあまり分枝せず、葉は細長い線形で長さ15㌢~30㌢、幅5㍉~8㍉。
茎を包む葉鞘の部分の葉舌(葉鞘と葉身の境目で反り返ったような部分)は退化して毛だけが残る。
花序は長さ3㌢~10㌢の円柱形で直立し、小穂は約3㍉で基部には黄金色の剛毛が密生する (エノコログサの仲間では小穂が一番大きい)葉は根元で表裏が返って伸びるのでツヤがなく見える。
木津川河川敷、枯れ草色のブッシュで赤く見える塊を見つけた。
ブッシュを掻き分け近づいて見ると、真っ赤に熟れたクコの実。
これほど枝いっぱい、見事に真っ赤な小型のナスの実。
漢方薬の薬種としては有名で、クコ酒などと言うのもよく耳にする。
長径15mm、短径10mm程の卵型・・・色が違えばナスそっくりでナス科を納得。
因みに花もナスの花に似ている。
撮影2014.11.3
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ナス科クコ属:落葉低木
北海道~九州の川の土手や溝のふちなどに生え、高さ1~2m、茎は根もとから束生し、枝は弓状に曲がって垂れ下がる。
茎には稜があり、葉腋に枝の変化した刺がある。
葉は長枝に互生、短枝に5~6枚束生し、楕円形~披針形で長さ2~6cm、幅1~2cm、全縁、無毛で柔らかく、基部は葉柄に流れる。
短枝の葉腋に直径1cmほどの紫色の花を1~3個束生する。
花冠は鐘形で先は5裂、果実は楕円形の液果で、橙紅色に熟す。
花期は8~11月
マメ科タンキリマメ属、蔓性多年草
豆果は長さ約1.5cm、幅約1cmで、熟すと赤くなって裂開、中に黒い種子が2個入、花期は7~9月。
宮城県~九州の山野に生え、茎は長くのび他物にからみつく。
全体に黄褐色の毛が生える。葉は互生し、長い葉柄を持った3出複葉。小葉は卵形で長さ5cm、裏面にややまばらに伏毛がある。
いつもの山裾散歩道、道路に見慣れぬ木の実??があちこちに落ちていた。
あちこちに落ちてるって事はと、上を見てみると・・・背の高い木の高枝にこの妙な赤い蕋のような物を一杯つけたボール状の実を見事にぶら下げている。
この道なら結構よく歩いて居るのに、この期に花が咲いているのを確認したことがない。
いくら検索しても旨くヒットしないので花友に聞くと、いとも簡単にカジ(梶)の実だと教えて呉れた。
この赤いミミズの出来損ないの様な物は痩果(ソウカ)と呼ばれる種の一種だとか・・・
痩果(ソウカ)が全て落ちてしまってカラタチの実のように黄色い球だけになったものも見られる。
撮影2014.11.2
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クワ科コウゾ属:落葉高木
古くから和紙の原料として栽培され、山野に野生化、高さ4~10mになる。樹皮は灰褐色で黄褐色の皮目がある。
本年枝にはビロード状の毛が密生する。葉は互生し(しばしば対生し)、長さ10~20cmの左右ふぞろいの卵形で、切れ込みのないものから3~5裂するものまである。
表面は短毛が散生し、裏面はビロード状の軟毛が密生、葉柄は2~7cmで、ビロード状の毛がある。
雌雄別株。雄花序も雌花序も新枝の葉腋に1個ずつつ、雄花序は長さ3~9cmの円筒形。
雌花序は直径約1cmの球形、雌花の花被は袋状、花柱は1個で、長さ7~8mmで、外にのびて目立つ。
果実は集合果で直径2~3cmの球形で橙赤色に熟す。
液質化した花被片の先端にそう果がある。花期は5~6月。
カジノキの原産地はメコン川流域で、とくに流域面積が大きいラオスやタイなどの農村地帯では広く自生している。