夏の終わり、山里の稲田が少し色付き野分が稲穂を揺らして渡って行く頃・・・・畦道にそっと咲くツリガネニンジンの花。
雌しべはその名の通り、花弁から少し下がって居る。
撮影2010.8.31
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ツリガネニンジンは山野のススキ草原や溜池の堰堤などに生育する多年草。
北海道から九州の各地に分布し、千島列島などにも生育する。
根生葉は丸く、長い柄があるがその後に伸びた茎に付く葉は楕円形の葉となり、葉柄はほとんどなくなり、(2)3~4枚の輪生となる。開花時には根生葉はなくなるとされるが、夏から秋にかけて刈り取られると根生葉を再生し、花茎も再生する。地下に大きな根があり、これに養分を貯蔵している。
夏に刈り取られると速やかに地上部を回復する戦略をとっており、刈り取り草原によく適応した方法である。
和名は釣り鐘状の花が咲き、大きな根を朝鮮人参に例えたものという。
8月~9月に可憐な花を咲かせる。顎は細くて糸状であり、雌しべは釣り鐘型の花から少し突出する。
花が開いた直後は雌しべの先端はこん棒状であるが、その後先端は3つに分かれて広がる。