里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

ツリガネニンジンの花

2012年08月30日 | 8月の花

夏の終わり、山里の稲田が少し色付き野分が稲穂を揺らして渡って行く頃・・・・畦道にそっと咲くツリガネニンジンの花。

雌しべはその名の通り、花弁から少し下がって居る。

 撮影2010.8.31

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ツリガネニンジンは山野のススキ草原や溜池の堰堤などに生育する多年草。

北海道から九州の各地に分布し、千島列島などにも生育する。

根生葉は丸く、長い柄があるがその後に伸びた茎に付く葉は楕円形の葉となり、葉柄はほとんどなくなり、(2)3~4枚の輪生となる。開花時には根生葉はなくなるとされるが、夏から秋にかけて刈り取られると根生葉を再生し、花茎も再生する。地下に大きな根があり、これに養分を貯蔵している。

夏に刈り取られると速やかに地上部を回復する戦略をとっており、刈り取り草原によく適応した方法である。 

和名は釣り鐘状の花が咲き、大きな根を朝鮮人参に例えたものという。

8月~9月に可憐な花を咲かせる。顎は細くて糸状であり、雌しべは釣り鐘型の花から少し突出する。

花が開いた直後は雌しべの先端はこん棒状であるが、その後先端は3つに分かれて広がる。


キツネノカミソリ

2012年08月15日 | 8月の花

笠置から狭川に抜ける県道沿いの斜面で見かけたキツネノカミソリ。

彼岸花より一足早く咲き出して秋の訪れを知らせるように咲き乱れます。

撮影2011.8.16

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ヒガンバナ科の多年草。鱗茎(りんけい)植物。鱗茎は広卵形、径2~4センチメートル、外皮は黒褐色になる。

葉は長さ30~40センチメートル、幅8~10ミリメートル、早春に伸び、夏には枯れ、葉の枯死後に花茎が出る。

花茎は高さ30~50センチメートル、茎頂に3~5花をつける。花は8月に開き、黄赤色、花被片(かひへん)は長さ5~8センチメートル、雄しべは6本で花被片とほぼ同じ長さ。本州、四国、九州および中国に自生し、北海道(渡島(おしま))に帰化した報告がある。

名は、葉形を剃刀(かみそり)に見立てたもの。


テイカカズラ

2012年08月05日 | 6月の花

奈良県安堵村出身の陶芸家で人間国宝だった富本憲吉がこよなく愛し、その作品の意匠にも多く使われたテイカカズラの花 

まるで風に舞う風車のよう・・・・・・。

テイカカズラは常緑のツル植物で、本州から九州に至る温暖な地方に普通なツル植物である。常緑広葉樹の優占する二次林に多いが、植林や棚田の石垣などにも良く見られる。生育状態によって姿形や葉の形に変異があり、林床に生育している場合には小さな葉を付けるが、樹木などに登って十分に光が当たるようになると大きな葉をつけて花を咲かせる。

撮影2011.6.6