シソ科の野草のうちでも比較的見分けやすかった花。
蒸し暑さの残るうちは全く行かなかった山間集落へ続く林道脇に群生。
草丈約1m、細かく枝分かれして穂状に小さな口唇花をいっぱい着けて咲き誇っていた。
腹痛で苦しんでいる旅人を、弘法大師(こうぼうだいし)が、この草で治したと言う伝説を持ち、ヒキオコシの名称の元となったと言われて居る。
別名 、延命草(えんめいそう)と友呼び、苦味健胃剤として腹痛、下痢に用いる。
撮影2013.10.27
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シソ科の多年草
北海道南部、本州、四国、九州、朝鮮半島の山地に分布、茎は方形で直立し、高さ約1メートルで下向きの毛が密生する。
葉は対生し、広卵形で長さ5~10センチメートル、縁(へり)に鋸歯(きょし)があり、基部は柄に流れる。
9月から10月にかけて、茎の先や上部の葉腋(ようえき)に大形の円錐(えんすい)花序を出し、多数の小さな淡紫色の唇形花をまばらにつける。
上唇は4裂して紫点があり、下唇は舟形で突出する。萼(がく)は5裂し、裂片は同形。雄蕊(ゆうずい)(雄しべ)は4個、うち2個は長く、ともに花外に突き出る。