里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

サワギク(沢菊)

2016年06月30日 | 6月の花

 

ナルトサワギクは木津川堤のそこかしこにみつける事は容易だが在来種のこのサワギクには終ぞ出逢った事はない。

この個体も先日に同じく大和高原の鎮守杜の林縁で出逢ったもの・・・

草丈1mばかり、葉は羽状に深裂し、茎の上部で数本に枝分かれ、その枝先に数個の黄色い花を付ける。

 頭花は直径約1.2㎝、舌状花・筒状花は共に黄色・・・花が残っているうちに果実の白い冠毛が目立つようになり、これがボロ裂のように見える処から、別名「ボロギク」と呼ばれて居る。

撮影2016.6.22

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キク科キオン属:在来種(日本固有種)

茎は円筒形、中空。葉は互生し、薄く、羽状に深裂、葉の裂片は35対、頭花は直径約1.2㎝、舌状花は黄色、筒状花も黄色。

総苞は長さ約5㎜、総苞片は長披針形1列、果実は長さ約1.5㎜、冠毛は白色。

草丈は1m前後になり、柔らかい。葉は羽状に深裂し、茎の下部に付く葉には毛が多いが、中部以上に付く葉には毛が少ない。

6月から8月にかけて黄色い花を咲かせ、果実が稔ると冠毛が集まってぼろくずのように見えるので、ボロギクの別名もある


ヤマクルマバナ(山車花)

2016年06月27日 | 6月の花

 

大和高原、都祁の神社に出掛けた時に目に付いたシソ科花 。

クルマバナそっくりだが、花の色が淡白で同種とは思えないのでバシャして帰った。

山道端、ブッシュ縁茎を伸ばして草丈約50cmばかり・・・花は色が淡白と言うだけでクルマバナそっくり。

 

 検索してみるとヤマクルマバナ、確かに木津川堤では見かけた事がなく納得のいく結果だった

撮影2016.6.22

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シソ科トウバナ属:多年草

北海道~九州、山地の草原生え、全体やや軟弱で茎は斜上し、萼は通常紫色を帯びることなく開出毛が多く、時に短腺毛がある。

花は白色で淡紅紫色を帯び長さ6~7mm、姿はイヌトウバナ様である。

クルマバナに似るが花が白色で、萼が通常紫色を帯びない。

在来種で花期は6~8月


シロバナモウズイカ(白花絨毛蕊花)

2016年06月25日 | 6月の花

 

 大和高原、山添村の小さな集落の在所道端で出逢った見知らぬ花

 帰って早速手を尽くし検索してみるがヒットせず・・・2~3日後にひょんなことで思わずヒット「シロバナモウズイカ」だと確認出来た。

 まあ見たところ在来種ではない気がしたが、前回UPした、ビロードモウズイカと同属だというが似ても似つかない。

モウズイカの花色は黄色だそうですが、これは、その白花種だそうです。

 

草丈約1.5m 、白い清楚な花は花径約3~4cm・・・帰化植物にしては清楚に見えるがやっぱり逞しくってアスファルト亀裂に根を降ろしてた。

まだ僕の山城では見かけた事がないのだが・・・

撮影2016.6.15

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ゴマノハグサ科モウズイカ属 

ヨーロッパ・アジア・北アフリカ原産の二年草、明治時代に観賞用に導入され、現在は北海道や本州の道端や河川敷に帰化している。

夏に、茎頂に穂状花序をだし、2-4cmの白色の花をつけ、花冠は5裂する。

根生葉はロゼット状で長楕円形、茎葉は互生する。

北海道の西南部江差町に多いので別名をエサシソウと呼ぶ。

 


ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)

2016年06月23日 | 6月の花
 
 
幸か不幸か?木津川流域では未だ見かけた事は無いけど、もう時間の問題かも ??
 
 
これは、たまたま奈良・山添村の県道を走っていて見かけたもの。
 
県道脇のアスファルト亀裂にに根を下ろし逞しく成長していた。
 
 
まだまだ成長過程にあるようだが草丈150cm程・・・いかにも帰化種だと言わんばかりの猛々しさ。
 
以前から幹線道路脇に何度かは見てたけど、とても今まで撮影できなかった。
 
 
 地中海沿岸原産、どんどんこう言う帰化種が蔓延してきて、か弱い在来種はすっかり影を潜めて居る。
 
撮影2016.6.15
 
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ゴマノハグサ科モウズイカ属:越年草

地中海沿岸原産で、各地に帰化しているが、とくに北海道に多く、河原や荒れ地、線路の脇などに生え、高さ1~2mになる。

茎や葉の毛は輪生状に分枝しているのが特徴、茎の下部の葉は長さ約30cmの倒披針形。

茎葉は上部のものほど小さく、基部は茎に流れる。茎の先に長さ20~50cmの総状花序をだし、黄色の花を密につける。

花冠は直径2~2.5cmで5裂し、外側に星状毛がある。さく果は球形で黄白色の毛が密生する。

花期は8~9月


ミゾコウジュ(溝香需)

2016年06月21日 | 5月の花

 

 雨上がり、朝早い木津川河川敷にちょっと早いミゾコウジュの花を見かけた。

 健気にもたった一株だけがすくっと立ってていじらしいほど・・・・。

 

 この手のシソ科の花も多いが、これはどう見てもミゾコウジュに違いない。

京都府:準絶滅危惧種と成っていてあまり見かけないはず

撮影2014.5.27

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シソ科 アキギリ属

湿った草地、溜池畔、畦、河川敷などの日当たりのよい湿った場所に生育する越年草。

茎は高さ30~70cm、4角形で直立し、まばらに分枝して、下向きの細毛がある。

茎葉は短い柄があり、長さ3~6cm、幅1~2cm、縁は鈍い鋸歯があり、脈は凹んで葉面は細かいしわがあり、細毛が生える。

花穂ははじめ短いが、のちに長く伸びて8~10cmとなる。苞は披針形で葉が差2~7mm。

萼は長さ2.5~3mm、唇形で、花が終わると左右に口を閉じるが、果時には長さ約4mmとなって再び開く。

花冠は淡紫色で長さ4~5mm、下唇は大きく、紫色の斑点がある。雄蕊4個のうち下側の葯は不稔である。分果は広楕円形で長さ約0.8mm。

 


オカタツナミソウ(丘立浪草)

2016年06月19日 | 6月の花

以前からずっと出逢ってみたかったオカタツナミソウに思わぬ所で出逢った。

大和高原の神社を訪ね歩いた際、山添村の神社境内の片隅に小群生してるのを見つけた

明らかに我が木津川堤で見かけるタツナミソウとは違って、いかにも淑やかで日陰もん??

花付きも少なく茎頂数花が付くばかり・・・

撮影2016.6.15

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茎を立てて草丈30cm前後、時に50cmほどになる多年草で、半日陰になるような林縁や草地に生育します。 

夏に、茎頂に、長さ2cmほどの細長い淡紫色の唇型花を上向きに立て、数個の花を横に並べるようにつけ、花は必ずしも一方向を向いていないのが特徴

葉は三角形状卵型で葉先は鈍三角形状、葉の縁には波状(半円形)の鋸歯(葉の縁のギザギザ)があります。 

花は茎頂に並ぶようにつき、タツナミソウのように縦長にはなりません。


ヒカゲノカズラ(日陰の葛)

2016年06月17日 | その他

 

 先日、大和高原山添の神社境内片隅にヒカゲカズラの胞子嚢穂を見つけた。

里山育ちの僕にとっては身近な植物だったが、胞子嚢穂付ける今頃の時期は山遊びする時期ではなかったので胞子嚢穂の事はつい最近まで知らなかった。

近江の里山地域の神社ではこの青々としたヒカゲノカズラを勧請縄に飾り付けているのを見かけたことがある。

古事記や万葉集にも「ヒカゲカズラ」の名が見え、神事には多く珍重されていたようです。

 胞子嚢穂は地を這うグリーンブラシの様な茎からツクシンボウを細長くしたような格好で起ち上がっている。

撮影2015.10.3/2016.6.15

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ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属:常緑性シダ植物

北海道~九州の日当りのよい山麓に生える。地表を長く這って根を出し、不規則に又状分岐する匍匐茎と、葉を密生させる直立茎をだす。

葉は緑色の線形で開出し、杉の葉の様な形状となる。胞子嚢穂の柄は直立して線形の小さい葉を圧着させ、先で分岐して円柱状の胞子嚢穂を数個つける。  


シロバナムラサキツユクサ(白花紫露草)

2016年06月14日 | 6月の花

いつもと、ちょとコースを外した野面散歩道、家庭菜園片隅に咲いてた白いムラサキツユクサ

 

 通常のムラサキツユクサと混在して咲いてたけど??検索するとこれはこれで白花品種らしい・・・

中には花弁にうっすら紫の残る白花もあったり・・・

撮影2016.6.11

ツユクサ科ムラサキツユクサ属


キクニガナ(菊苦菜/英名・チコリー)

2016年06月12日 | 6月の花
 
 いつもの野面散歩道、家庭菜園脇に見慣れぬ矢車草の様な花を発見
 
 
草丈1mばかり 、株元の葉はどこかチシャのはに良く似た縮れ葉、茎全体に刺々しい毛が生えている。
 
たぶん家庭菜園の食用栽培種の溢れ種が大きく育ったものだろうが??・・・こんな野菜今は、今までに見たことがない 
 
 
 茎は曲々と曲がり節ごとに花径4~5cm、多弁で青紫色の花を付けている。
 
早速帰って検索してみると「チコリー」と云う薬草野菜だそうで和名はキクニガナと呼ぶそうだが共に初耳・・・ヘエ~~って感じです。
 
 
長らく散歩で家庭菜園も見てきてるけどこんな野菜を見るのは初めて・・・・この菜園主は、果たして野菜として栽培してたのか花卉として栽培してたのだろうか?? 
 
撮影2016.5.30
 
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キク科キクニガナ属

原産はヨーロッパから中央アジアにかけての地域・・・・根、花、葉を薬草として用い、根は春か秋に掘り取る。

根は深く、茎の高さ100150センチになる多年性草本。

茎には柔毛が密にあり、葉は長楕円形花は、葉脈、茎頂に青い花をつける。


ヤナギバヒメジョオン(柳葉姫女苑)

2016年06月08日 | 5月の花

どうも一週間ほど前から木津川堤に、気になる花の一群が咲き出している。

多分ヒメジョオンの変種だろうとは思うが・・・・遠目に見ようが、近づいて見ようが明らかに違う。

全体に小さく華奢で茎も針のように細くて上茎には全く葉が付いているのやら見当たらないほど・・

花径もひと回りほど小さく花数多いが、花だけでは見分けが付かない程そっくり・・・

草丈1m足らず・・・

葉は下茎に集中しており、正しく名前通りの細い柳葉・・・全縁に切れ込みはない。

勿論、大正時代ころ、北アメリカ方面よりの帰化種だとの事だが・・・・

何故かここ木津川堤では柵を造って保護している・・・・

何か在来種の重要な植物でもあるかの様に( ^ω^)・・・

ちなみに、こちらがヒメジョオン 

見た通り姿形が全く違う・・・

撮影2016.6.4

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キク科ムカシヨモギ属:1~越年草

北アメリカ原産、大正時代に渡来、肥沃なところよりやせて乾いた土地を好み、川岸の土手、丘陵から高原まで入り込んでいる。

茎には白い髄があり、葉は細く鋸歯がない。

頭花をつける茎が細くナヨナヨしていました、全体にとりとめが無い。


ヒメスイバ(姫酸葉)

2016年06月04日 | 5月の花
 
スイバの成長不良だとばかり思っていたが、余りにも同じ大きさの奴が群生してるので、検索すると ヒメスイバ(姫酸葉)という事だった。
 
 
木津川亭に群生してるのは草丈20cm足らずの小ささ、茎もヒョロヒョロで頼りなさげです。
 
 
 花は雌雄異株でお花の方はまだ幾分よく目立つ
 
 
 
 こちらめかぶの雌花・・何が花やらヒゲが五本(蕊)ほど覗いてる。 
 
 
やっぱり、なんとなく花らしく見える雄花。
 
撮影2016.5.29
 
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タデ科ギシギシ属:多年草

ユーラシア原産、明治初期に渡来し、現在では各地の道ばたや荒れ地にふつうに見られる。

高さ20~50cmとスイバより小型で根茎を横にのばしてふえ、葉は長さ2~7cmのほこ形で、基部は耳状にはりだす。

雌雄異株、雌花の内花被片は花のあと大きくならない。花期は5~8月。