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映画評『リミットレス』

2020-03-14 19:59:03 | 映画評
リミットレス (字幕版)
Leslie Dixon,Scott Kroopf,Ryan Kavan08h
メーカー情報なし
ブラッドリー・クーパー主演のSFサスペンス。脳を100%活用できる薬を飲むことで、ダメダメ男が頭脳明晰で万能になる、という話です。

脳を100%活用できることをテーマにした映画には、この映画の他に、『LUCY』が有名ですね。脳の一部しかつけない人間が使えるようになったら、どうなるか、というテーマです。

薬に頼って自分だけ都合よく成功する主人公にまったく共感できません。それでも、この映画が面白かったのは、次の3つがポイントです。

1)薬で頭脳明晰になった時のブラッドリーの演技がすごい。面白い。頭が切れた時の、ブラッドリーの喋り方、表情、身のこなしが、いかにも「100%脳を使っている天才」としてとても切れています。髪の毛の色や目の色まで変わるその豹変ぶりを楽しめます。

2)ストーリーが面白い。薬には大きな副作用があります。主人公は副作用にどうやって対峙してくか、薬切れにどうやって対応するのか。薬を欲しがる人からどうやって薬を守るのか。最後は主人公はどうなるのか。いろんな寒天からストーリーが展開され、最後まで飽きることがありません。

3)英語リスニングの勉強に最適です。SFの中では、テクノロジーよりは、登場人物の行動やセリフに重きを置いた展開。ブラッドリー クーパーやロバート デ ニーロの言葉のやりとりが面白く、会話やセリフを楽しめる映画です。結果として、リスニングの勉強のとても良い教材になっています。

ブラッドリーの演技は相変わらず、キレがあります。あの独特の声も良い。ストーリーも最後まで楽しめる、おすすめの映画です。


映画評『スリーデイズ』

2020-03-14 16:13:10 | 映画評
スリーデイズ (字幕版)
ポール・ハギス
メーカー情報なし


ラッセル・クロウ主演の映画。しょぼくれた愛妻おじさんから、高動力抜群の家族のヒーローに変身していくクロウの演技が素晴らしい!

フランス映画のリメイク。冤罪で終身刑になった妻の脱獄劇。周到な準備に驚きと期待をしながら、最後の脱獄劇にどんどん引き込まれていきます。

この映画の凄いところ3つ。

1)ラッセルの演技、表情、声も全て素晴らしい。妻のために家族のために命をかける夫、父親を熱演しています。

2)脇役の家族たちも大活躍。脱獄はよくないけど、信じる家族の決断を支える姿が美しい。特に主人公のお父さんとナイスです。家族を愛している、信じているんだなぁ。

3)ストーリーも面白い。リメイクになるくらいの作品だけあって、ストーリーにも引き込まれます。

実はこの映画、一度見たことがあります。リスニングの勉強も兼ねて見ましたが、すっかりハマってしまいました。面白い映画でした。

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映画解説・あらすじ(外部サイト)
無実の罪で投獄された妻を救うため決死の行動に出た男の姿を描く『すべて彼女のために』を、『クラッシュ』『告発のとき』のポール・ハギス監督がリメイクしたサスペンス・アクション。愛する妻と幸せだった家族を取り戻すため、命懸けの脱獄計画に挑む主人公を、ラッセル・クロウが熱演する。『ブッシュ』のエリザベス・バンクス、『96時間』のリーアム・ニーソンが共演。限られた時間の中で、警察の追及をかわしながら展開する逃走劇の行方から目が離せない。

大学教授のジョン(ラッセル・クロウ)は妻子と共に幸せな日々を過ごしていたが、ある日妻のララ(エリザベス・バンクス)が殺人の容疑で逮捕される。それから3年、ジョンは妻の無実を証明するため懸命に奔走していたが、覆ることなく刑が確定してしまう。絶望した妻が獄中で自殺を図ったことを知り、彼は自らの手で妻を取り戻そうと決断する。
シネマトゥデイ

映画評『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』

2020-03-12 08:24:09 | 映画評


ピッチ・パーフェクトの第3作は、アカペラグループの友情ミュージカルとして、楽しいコメディーでした。

大学アカペラ・グループ「ベラーズ」のメンバーたちの繰り広げる友情コメディ―『ピッチ・パーフェクト』は最近のミュージカル映画の中では、大ヒット映画の1つだと思います。その『ピッチ・パーフェクト』が、第3作で完結。今回は、社会人になったベラーズの面々が、同窓会のようにアカペラ・ツアーを楽しみます。

この映画の面白かったこと、3つ、ご紹介したいです。

1)アカペラグループの結末を考えている
アカペラ・チャンピオンの仲間たちが、熱い友情と経験を共有した仲間として、最後に集まります。最後に、その結論ともいえる結果になります。

びっくりするような結論ではありませんが、登場人物に敬意を表した楽しい結末。

ショッキングな結末ではありませんが、楽しい結末で終わったところが、シリーズらしくて、よかったです。

2)歌や踊りのシーンが多い
コンペティションを勝ち抜いていく前作までとは違って、今回は、同窓会的にツアーを楽しんでいきます。コンペに勝つための試行錯誤や努力のない分、ツアーでの歌や踊りのシーンが多くて、純粋にミュージカル映画として楽しめます。

3)登場人物のキャラが相変わらず切れています
ベッカ(主演のアナ・ケンドリック)だけでなく、ファット・エイミー、エミリー、オーブリーなど、キャラの立つメンバーがせいぞろい。それぞれ、シリーズを通して共通のキャラを演じていて、とてもキャラがたっています。
シリーズを通してコンペの司会役をしている二人も、相変わらずおもしろい。

前作までのキャラの流れを汲んでおり、前作までのファンにとっては、とても楽しめる内容です。1作めのような、吐くシーンも無く、家族でも楽しめる作品でした。大好きです。

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ヒットを飛ばしたミュージカル・コメディー・シリーズ『ピッチ・パーフェクト』の最終章。社会人になったベラーズのメンバーたちが、熱いステージを見せる。『マイレージ、マイライフ』などのアナ・ケンドリック、『ワタシが私を見つけるまで』などのレベル・ウィルソン、『スウィート17モンスター』などのヘイリー・スタインフェルドら、シリーズに出演してきた面々が集結した。シネマトゥデイ

映画評『ブレードランナー 2049』

2020-03-10 08:53:00 | 映画評


ブレードランナーの続編。とても気になっていた映画を、ビデオで見ました。

映画には続編がありますが、ここまで前作と結びついている映画も珍しいと思います。

前作「ブレードランナー」では、主人公のエッカード(ブレードランナー)とレイチェル(レプリカント)、本来追う者と追われる者とが、恋をして、一緒に逃亡するところで、映画が終わります。

二人は捕まるのか?逃げ切れるのか?逃げ切れるとして、人間とレプリカントのカップルが、どのように生活するのか?

映画を観終わったあとに、余韻が残る終わり方です。

続編である本作では、なんと、2人の間に子どもが生まれていた、その子どもとそれを追うブレードランナーを軸に、人類、レプリカントの運命を左右する戦い、逃亡が繰り広げられる、という内容です。

私はこの映画、面白かったです。面白かった一番大きい理由を3つあげれば、以下のようになります。

1.前作へのオマージュ
前作を意識したシーン、セリフ、映像がたくさん! 前作は熱狂的なファンが多く、何度も観ている人が多いことで有名な作品です。
前作の有名なセリフ「お前は奇跡を見たことがないからだ」。羊の折り紙。日本語いっぱいのサイネージ、しびれます。前作へのオマージュがすごい、ファンにはたまらない内容です。

2.ライアン・ゴズリングのブレードランナー
感情が無いようで少しあるような、人間とそっくりギリギリに作られているレプリカントのブレードランナー、主人公Kを好演しています。怒りの表情、驚きの表情、いずれも人間ではないレプリカント・ブレードランナーを実に上手に好演しています。私は2回続けてこの映画のビデオを観ましたが、2回目は、それをより強く感じました。

3.AIジョイ役のアナ・デ・アルマス
新たなテクノロジーを使った登場人物が、AIジョイ。主人公Kを癒すAI搭載のホームオートメーションシステムです。Kの理想の恋人であり、無垢で純粋な彼女のけなげな姿は、実際にはホログラムでありながら、共感を呼びます。このジョイを演じているのが、アナ・デ・アルマス。2020年4月に公開の007にも登場します。難しいホログラムの約でありながら、共感を呼ぶ縁起が素晴らしいですね。007も楽しみです。

これは面白い映画観たな。前作ブレードランナーと同様、何度も観たくなる映画です。面白い映画を見れたことに感謝です。
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SF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編。前作から30年後の2049年を舞台に、違法レプリカント(人造人間)処分の任務に就く主人公が巨大な陰謀に巻き込まれる様子を活写する。新旧のブレードランナーを『ラ・ラ・ランド』などのライアン・ゴズリングと、前作から続投のハリソン・フォードが熱演。『メッセージ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンを取り、前作の監督を務めたリドリー・スコットが製作総指揮に名を連ねている。シネマトゥデイ

映画評『50回目のファーストキス』

2020-03-06 08:26:36 | 映画評


アダム・サンドラー&ドリュー・バリモアの『50回目のファースト・キス』は大好きな映画。本家のアメリカ版が面白かっただけに、がっかりするのを恐れて、日本語版は見ていませんでした。娘に誘われて、ビデオで日本版を鑑賞しました。

「結構面白かった。これも、ありだな。」というのが率直な感想です。

1)アダム・サンドラーにはかないませんが。。。
陽気で明るいけどひたむきな、アダム・サンドラーと比較すると、山田孝之は、きつい。本家のサンドラーは本当にすばらしいから。演技力がそもそも、全然、違いますからね。それでも、友人役のムロツヨシに助けられて、なんとか最後まで、主人公をひたむきに愛する青年を演じています。

2)ドリュー・バリモアは別格ですが。。。
本家のドリュー・バリモアは、とにかく、表情豊かで、純粋。何度でも観たくなる映画にしてくれています。長澤まさみも、悪くない。頑張っています。そもそも役の設定がとても難しい中、うまく演出と音楽で乗り切っています。

アダム、ドリューが別格で本家は追随を許さないのですが、日本版は、脇役がすごく良い。
前述のムロツヨシ。演技イマイチの山田孝之を補う、キレキレのキャラで和ませてくれます。

お父さん役の佐藤二朗も面白い。ハワイと似合わないキャラ、ミスマッチが、さらに面白さを増してくれます。

3)この病気で苦しんでいる人がいる
美しいハワイの風景。
めちゃくちゃポジティブな登場人物。
コミカルな会話と、愉快なキャラ。
ハッピーエンド。
明るい映画ですが、実は、大切なメッセージは、短期記憶障害で苦しんでいる人が、世界にたくさんいる、ということ。
一緒に観ていた娘が、「本当にこの病気の人がいるんだよね?」と最後に聴いてきました。

楽しいだけでは終わらず、「この病気で苦しんでいる」ことも受け取りたい、そういう映画です。
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2004年製作のアダム・サンドラー、ドリュー・バリモア共演作『50回目のファースト・キス』を原案としたラブストーリー。新たな記憶を一夜で失ってしまう美女と、彼女に心奪われて何回もアプローチする青年の姿を描く。メガホンを取るのは『銀魂』などの福田雄一。ドラマシリーズ「勇者ヨシヒコと魔王の城」などで福田監督と組んできた山田孝之、『散歩する侵略者』などの長澤まさみが、主人公の男女を演じる。シネマトゥデイ