最近は、若手の中途採用の社員が多く、ビジネススキルについて教育することが多くなりました。キャッチ―な言葉でひと言で説明するのによい本はないかな、と探していると、ベストセラーのマンガ版を見つけたので、さっと読んでみました。
1)20歳代後半~30歳くらいのNew Leaderの方におすすめ。
マンガの主人公は入社3年目くらい。
でも、それくらいの年については、ビジネススキルもさることながら、目の前の専門的知識をとにかくつけこまなければならない時期でしょう。
私は、この本を、20歳代後半~30歳くらいのNew Leaderにおすすめしたいです。
2)弱点、弱みを補完する読み方がおすすめ
この本では、仕事がうまくいくコツを、合計で35個紹介しています。
それぞれ、私も30年仕事をしてきて、うなずけるコツが多いのですが、35のコツ全部を実施していくのではなく、自分の弱点になる箇所、最近緩んでいる場所について、確認して実施していくことをおすすめします。
私もいくつか、再確認できたことがあるので、ご紹介します。
コツ7 コンプリ―テッド スタッフワークを追求する
私がスタッフ仕事をする中で、「パーフェクト スタッフワーク」ということを、一番大切にしていました。
関連事項を検討して、オプションを考えてPros/Consを回してRecommendationを決めてから、上司に報告、相談する。
この本では、それは「パーフェクト スタッフワーク」という類似語でまとめています。
コツ14 必要以上に摩擦を恐れてはいけない
多様性の中でよい仕事ができる、摩擦があるから、いろいろ議論されて良い結果が生まれる、これが、私の仕事の基本的な考え方でした。
しかし、数年前に、あまりに摩擦が多く疲弊したため、自分に摩擦を避ける、ソフトランディングになるような結論に導く傾向がでてきているな、と感じます。この点を、修正していきたいと思います。
コツ18 人には「動いていただく」という気持ちで接すること
これも、とても大切ですね、忘れていないつもりでも、ついつい、やってもらうのが当たり前になっている。「動いていただく」をキーワードに、指示の仕方も再検討したいと思います。
長年仕事をしてくると、これまで失敗したことを修正しながら身に付けたことが多いです。この本には、そういった長年の実践で転びながら身に付けたことを、再度思い出させてくれます。
20歳代後半から30歳代にお薦めの本でありますが、40代、50代のビジネスマンでも、自分の最近の仕事ぶりを見ながら、考えながら読むのは、とても良いと思います。
なかなかお薦めの本です。