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映画評『50回目のファーストキス』

2020-03-06 08:26:36 | 映画評


アダム・サンドラー&ドリュー・バリモアの『50回目のファースト・キス』は大好きな映画。本家のアメリカ版が面白かっただけに、がっかりするのを恐れて、日本語版は見ていませんでした。娘に誘われて、ビデオで日本版を鑑賞しました。

「結構面白かった。これも、ありだな。」というのが率直な感想です。

1)アダム・サンドラーにはかないませんが。。。
陽気で明るいけどひたむきな、アダム・サンドラーと比較すると、山田孝之は、きつい。本家のサンドラーは本当にすばらしいから。演技力がそもそも、全然、違いますからね。それでも、友人役のムロツヨシに助けられて、なんとか最後まで、主人公をひたむきに愛する青年を演じています。

2)ドリュー・バリモアは別格ですが。。。
本家のドリュー・バリモアは、とにかく、表情豊かで、純粋。何度でも観たくなる映画にしてくれています。長澤まさみも、悪くない。頑張っています。そもそも役の設定がとても難しい中、うまく演出と音楽で乗り切っています。

アダム、ドリューが別格で本家は追随を許さないのですが、日本版は、脇役がすごく良い。
前述のムロツヨシ。演技イマイチの山田孝之を補う、キレキレのキャラで和ませてくれます。

お父さん役の佐藤二朗も面白い。ハワイと似合わないキャラ、ミスマッチが、さらに面白さを増してくれます。

3)この病気で苦しんでいる人がいる
美しいハワイの風景。
めちゃくちゃポジティブな登場人物。
コミカルな会話と、愉快なキャラ。
ハッピーエンド。
明るい映画ですが、実は、大切なメッセージは、短期記憶障害で苦しんでいる人が、世界にたくさんいる、ということ。
一緒に観ていた娘が、「本当にこの病気の人がいるんだよね?」と最後に聴いてきました。

楽しいだけでは終わらず、「この病気で苦しんでいる」ことも受け取りたい、そういう映画です。
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2004年製作のアダム・サンドラー、ドリュー・バリモア共演作『50回目のファースト・キス』を原案としたラブストーリー。新たな記憶を一夜で失ってしまう美女と、彼女に心奪われて何回もアプローチする青年の姿を描く。メガホンを取るのは『銀魂』などの福田雄一。ドラマシリーズ「勇者ヨシヒコと魔王の城」などで福田監督と組んできた山田孝之、『散歩する侵略者』などの長澤まさみが、主人公の男女を演じる。シネマトゥデイ