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映画評『ヴィクトリア女王 最期の秘密』

2020-03-04 08:36:11 | 映画評

ヴィクトリア女王の従者がインド人だった、仲が良かったという史実をベースにした映画です。

この映画は、ヴィクトリア女王を2度めに演じつジュディ・ヴィンチ、インド人役のアリ・ファザールの演技が素晴らしいです。二人の会話がとにかく、ウィットに富んでいて、相手への敬愛と尊敬に満ち溢れています。

ストーリー自体は、歴史を変えたような、すごいエピソードを描いていません。ヴィクトリア女王の晩節、植民地であるインドの従者がいて、その人を重用していた、という事実だけです。

それでも、この映画がすばらしく良いのは、
・最高の権威にある女王と植民地出身の従者が
・大きな身分差があるにもかかわらず
・お互いを敬愛して、尊敬していること
を、映画を通じて見せてくれている点だと思います。

そして、人との関わり、人との交流の中にこそ、幸せはあるのだ、ということを思い出させてくれます。

ゆったりしたペースで、流れる二人の交流を描いた映画。最後まで会話を楽しみました。
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19世紀の英国を舞台に、ヴィクトリア女王とインドの若者との交流を描いた伝記ドラマ。監督は『クィーン』などのスティーヴン・フリアーズ、脚本は『リトル・ダンサー』などのリー・ホールが手掛けた。女優のジュディ・デンチが『Queen Victoria 至上の恋』に続き2度目のヴィクトリア女王を演じ、女王と身分を超えた友情を育むアブドゥルを『ワイルド・スピード SKY MISSION』などのアリ・ファザールが演じる。ヴィクトリアお気に入りの王室離宮だったオズボーン・ハウスで撮影が行われた。(シネマトゥデイ)

映画評『ゴースト・イン・ザ・シェル』

2020-03-04 08:23:39 | 映画評


スカーレット・ヨハンソン主演、SF漫画「攻殻機動隊」を原作にした映画を観る。

近未来の世界、漫画の世界観なのでしょうが、ブレード・ランナーにも似ています。

複雑なストーリーの中にいろいろ詰め込もうとしています。前半は「ちょっと最後まで観るのはきついな」と思いましたが、最後まで観れました。

原作漫画を読んでいない私の良かった点。
1)やはり、人気SF漫画をもとにしており、ストーリー、世界観が素晴らしいです。映像もすごい。

2)アクション・シーンも、まあまあ、楽しめます。ただし、他の映画に比べて、すごいわけではありません。

3)ラスト、考えさせられるシーンがあります。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ラストの重要なシーンで、「なんで主人公はそれを選んだろう?」と考えさせるシーンがあります。そこが、良い余韻を作ってくれるんです。

あんまり期待せずに見ましたが、最後は、引き込まれた作品です。ただし、怖いシーンもあるので、寝る前に観ることはおすすめしません。
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『スノーホワイト』などのルパート・サンダーズが監督を務め、士郎正宗のSF漫画「攻殻機動隊」を、スカーレット・ヨハンソンやビートたけしらを迎えて実写映画化。近未来を舞台に、脳以外は全身義体の少佐が指揮する捜査組織公安9課の活躍を描く。『イングリッシュ・ペイシェント』などのジュリエット・ビノシュや『シルク』などのマイケル・ピットらが共演。敵と対峙(たいじ)する公安9課を、どのように描くのかに注目。(シネマトゥデイ)