読書と資格試験挑戦で夢をかなえるブログ

資格試験・読書で夢をかなえる人を応援するブログ

書評『スゴい早起き』(塚本亮著)

2019-05-11 11:09:37 | 書評



睡眠に関する本が大人気です。本屋さんには睡眠の本のコーナーがあるくらい。1年前では考えられない、睡眠ブームです。

ただし、どの睡眠の本も、睡眠の質をよくして生活・人生を改善するための本がほとんど。そんな中、「早起き」に焦点をあてた「スゴい早起き」のタイトルが目に飛び込んできました。

著者はベストセラー『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』の著者で、グローバルリーダーを育成する機関を設立して海外一流大学への留学者を続々輩出している塚本亮さん。即、本を購入いたしました。

著者ご自身が、早起きの習慣でケンブリッジ大学院留学と卒業を実現しており、さらに、平素から留学を目指すかたを指導しているので、アクションを重視した、早起きのための素晴らしい実践書になっています。

本書の素晴らしい点は、「早起き7つのメソッド」「6つの早起きトリガー」「集中力のための5つのコツ」といったかたちで、7つ以下のアクショナブルな項目に落とし込んでいることです。一つ一つ試している点が、実行へのハードルを下げてくれます。

早起きがどうしても難しい人は、6つの早起きトリガーを読んで、かたっぱしからやってみる。6つのトリガーのうち3ー4つ実施したら、かなりの人が早起き習慣を身につけられると思います。

資格試験の勉強をする際は、朝型の勉強習慣をつけるのが圧倒的に有利です。しかし、気合いや根性で長年の生活習慣を変えることは、絶対に無理です。

早起きのためのコツ、具体的なアクションをわかりやすく書いたこの本は、朝型の生活習慣をつけるために、とても役立つと思います。他の睡眠本とは違う、目標達成するための「早起き」の本。おすすめです!

書評『天才のパターン思考』(青木聡著)

2019-05-11 09:43:47 | 書評
MENSA、ISI、HELLIQに所属する 天才のパターン思考 2時間で知能が高まる「思考の技術」
青木 聡
ダイヤモンド社


資格試験の勉強に開く立つ本を探して、少し広い範囲の分野から本を探していたところ、アインシュタインの写真と「天才」という言葉が印象的な本を見つけました。「天才」と題しているものの、天才だけでなく広く読者に役立つノウハウが入っているはず、と思って、本を手にしました。

著者は、Japan MENSA, HELLIQ Society会員。「なんじゃ、そりゃ?聞いたことない」と思ったら、それぞれ知能指数の上位2%、知能指数3万人に1人のレベル、とか。東大主席とかハーバード主席とか書いてあることが多い「天才」プロフィールの中にあって、知能指数をそのまま言及している点が、新鮮です。

ジャンルとしては、自己啓発全般、人生の目標を達成することや成功する仕事術が書かれています。GRITなどの他書からの引用も含めつつ、基本的な考え方は、天才である著者の考え方、やり方に基づいています。

目標達成法、時間術の中から、資格試験の勉強にもとても役立つ考え方を紹介いたします。

「やらされている感覚」のない人は成功しやすい(第2章目標達成法から)
米国の心理学者ダックワース氏は、多くの成功者に共通する点として、「GRIT(やり抜く力)を持っていること」をあげています。そして、GRITのポイントは、「面白い」「楽しい」ことであることをあげています。仕事をする上で「やさられている」と考えるのではなく、「面白い」と考えた人が成功しやすい、と著者は説いています。

これは、資格試験の勉強にもあてはまります。資格試験はあくまで、合格した先にある目的のために合格を目指します。ただし、いくら工夫をしても、勉強には苦痛は伴うものです。苦痛が伴うからこそ、自分を成長させることができるともいえます。ただし、ここで、やり抜くには、「たのしい」「面白い」と思える点を作ることがポイントです。

例えば、過去問の正解率をゲームのスコアのように捉える。回答時間を測定してランニングのタイムのように測定する。人によって、楽しみ方はいろいろだと思います。資格試験の勉強になにか自分が「面白い」「楽しい」と思えることを取り入れる、これが資格試験をやり抜くことに必要なことだと思います。

「リサーチ」に時間をかける(第3章 時間術)
時間術といえば、優先順位、スケジュール、とどぃstといったノウハウについての解説を書いた本が多いですが、この本では、多くの参考にできる時間術の考えを紹介しています。

その中でも、資格試験の勉強に使えると思うのが、「リサーチ」に時間をかけるということ。著者は、成功している人は、事前に十分な下調べをしているとして、事前のリサーチの大切さを説いています。目標の全体像を把握する、ということです。

資格試験について言うと、どんな試験なのか(短答か記述か、試験時間、合格率)、何時間の勉強量が必要なのか、難易度はどの程度か、資格の将来性はどうか、といったことを、事前にリサーチすることをおすすめします。このリサーチが十分でないと、勉強しているときに、合格するための戦略・計画を誤ってしまう可能性がある上、途中で迷いが生じてしまいます。

仕事に限らず、資格試験の勉強でも、事前リサーチはとても大切です。

著者と違って、私は天才ではありませんし、一般読者の方には著者の言う天才ではない人も多いでしょう。しかし、この本に書かれている天才の「考え方」は目標を達成していくために役に立つものが多いです。すべて著者の考え方を肯定することはなく、著者が各項目で書いている「凡人の考え方」「天才の考え方」と、「読者ご自身の考え方」を比較検討したら、気づきが多いと思いました。なかなか面白い本でした。