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書評『マインドマップ資格試験勉強法』(萩原京ニ・近藤哲生著)

2019-05-06 17:02:50 | 書評
マインドマップ資格試験勉強法
萩原 京二,近藤 哲生
ディスカヴァー・トゥエンティワン


マインドマップを使って合格のための決意を固め、逃避行動をコントロールして、スランプを乗り越える。

資格試験の勉強法に関する本の中でも、私のお気に入りの1冊、「マインドマップ資格試験勉強法」を、再読しました。拙著で紹介している「過去問高速回転法」との違いを確認することを目的に読みました。

著者のお二人はいずれもブザン公認マインドマップインストラクターという、資格勉強の方法としては、異色なプロフィールです。しかし、萩原さんは社会保険労務士、近藤さんは一級建築士という難関資格にマインドマップ資格試験勉強法を用いて、合格しているという実績があります。また、マインドマップを活用して試験勉強を行うセミナーの開催もしています。

勉強法法の中でも、特にユニークで、かつ、効果があると思えることを、以下に紹介します。

マインドマップを使って勉強の土台を作る
著者は、資格試験の勉強を、以下の式で表しています。
戦略X戦術X セルフコントロール
そして、この資格試験の勉強を支えるのが、「合格のための決意(土台)であるとしています。この決意を固めるためのワークが、深層心理に働きかける「マインドマップ」なのです。
土台づくりのためのマインドマップとして、以下の4つを挙げています。
1ー不合格になるデメリットのマインドマップ
2ー合格するメリットのマインドマップ
3ー合格の先にある、さらに大きな目的のマインドマップ
4ー合格のためにできることのマインドマップ

資格試験に合格するためには強い目的と具体的な目標がある必要であることは、拙著でもご説明しています。
‪中小企業診断士1次試験 科目別合格戦略 同友館 https://www.amazon.co.jp/dp/4496054019/ref=cm_sw_r_tw_awdo_c_x_nR-ZCbTNFZ9E7

この「強い目的」を確認するための方法が、マインドマップなのです。わたし自身は資格試験の受験目的を明確にすることを目的にマインドマップを作成したことはありませんが、目的を明確化するために、マインドマップはとても有効だと思います。

それも、4つのマインドマップを作成して、段階を経て、受験することの目的を確認して決意を固める、本書の説明する方法は、効果絶大だと思います。

自分でやる気を出す3つの方法
モチベーションが下がってきた時にやる気を出す方法として、3つあげています。
その1 音読
その2 マインドマップ
その3 ページめくり

またまた出てきました「マインドマップ」!とにかく、マインドマップを書くと頭がスッキリするので、やる気を出すのに効果的であることは想像できます。

マインドマップを活用して資格試験に合格するという斬新な内容ですが、マインドマップを使わない勉強法、時間管理法についても、ひととおり、必要なことが網羅されているすばらしい本です。資格試験の勉強に行き詰まった方は、是非、読んでいただきたいです。

最後に、「マインドマップを書いたことがない」「マインドマップをうまく書けない」という人がどうしたらよいか、ですが。とにかく我流で書いていったら、良いと思います。極端なことを言えば、箇条書きで思いつくがままに書き出して、あとで、線でつないでグループ化するようなものでも、良いと思います。思いつくがままに書き出したら、マインドマップに近い効果があると思います。

書評『LIFE DESIGN スタンフォード式最高の人生設計』(ビル・バーネット&デイブ・エヴァンス)

2019-05-06 07:38:29 | 書評
LIFE DESIGN(ライフデザイン)――スタンフォード式 最高の人生設計
千葉 敏生
早川書房


ライフデザインを見直したい人のための、最高のワークブック。

友人がFB、ブログで紹介していたライフ・デザインの本をようやく読了しました。スタンフォード大学デザイン・プログラムの教授2人による共同執筆。大学で行なっているライフ・デザインの授業をベースにしているため、構成がしっかりしていて、授業でも使っているワークがたくさん入っていることが特徴です。

本書ではライフデザインのプロセスについて1章から11章まで追って説明していますが、
内容で特に印象的だったのは、以下3点です。
1 ワークライフバランス、ライフプラン等を検討するにあたり、複数の視点・分野から数値化(段階評価)(第1章、第3章、第5章)
複数の視点から、しかも数値化して分析していることにより、強み、弱みがはっきりわかります。視点の中には、「愛」「遊び」(ワークライフバランスの分野)、「興奮度」「自信」(ライフプラン)といった、これまで気づかなかった視点が含まれています。

2 やってみる(行動主義)のためのプロトタイプを重要視(第6章)
ライフデザインの5つの行動指針のうち2つ目が、やってみる(行動主義)。その中で、プロトタイプ、特に経験者に話を聞くことの重要性について、1章を割いて説明しています。経験者に聞く内容、聞き方を「ライフデザイン・インタビュー」として紹介しています。
正式なインタビューとして聞くかは別として、経験者に話を聞くことは、ライフデザインを行う上で、とても重要だということを再認識しました。

3 人生のコンパスをつくる(第2章)
ライフデザインを行うプロセスの中で、現状認識の次に行うこととして、人生のコンパスの確認をあげています。要するに自分の人生観、職業観を確認するということです。今後の計画をたてる、新しいことを始める上では、この仕事観、人生観をいまいちど見直すことがとても大切だと感じました。

1章から11章まで、章末にワーク(「やってみよう」)がある、アクション・ドリブンの本です。もう一度自分の人生について見直したい人にとって、最高のワークブックになると思います。