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書評『LIFE DESIGN スタンフォード式最高の人生設計』(ビル・バーネット&デイブ・エヴァンス)

2019-05-06 07:38:29 | 書評
LIFE DESIGN(ライフデザイン)――スタンフォード式 最高の人生設計
千葉 敏生
早川書房


ライフデザインを見直したい人のための、最高のワークブック。

友人がFB、ブログで紹介していたライフ・デザインの本をようやく読了しました。スタンフォード大学デザイン・プログラムの教授2人による共同執筆。大学で行なっているライフ・デザインの授業をベースにしているため、構成がしっかりしていて、授業でも使っているワークがたくさん入っていることが特徴です。

本書ではライフデザインのプロセスについて1章から11章まで追って説明していますが、
内容で特に印象的だったのは、以下3点です。
1 ワークライフバランス、ライフプラン等を検討するにあたり、複数の視点・分野から数値化(段階評価)(第1章、第3章、第5章)
複数の視点から、しかも数値化して分析していることにより、強み、弱みがはっきりわかります。視点の中には、「愛」「遊び」(ワークライフバランスの分野)、「興奮度」「自信」(ライフプラン)といった、これまで気づかなかった視点が含まれています。

2 やってみる(行動主義)のためのプロトタイプを重要視(第6章)
ライフデザインの5つの行動指針のうち2つ目が、やってみる(行動主義)。その中で、プロトタイプ、特に経験者に話を聞くことの重要性について、1章を割いて説明しています。経験者に聞く内容、聞き方を「ライフデザイン・インタビュー」として紹介しています。
正式なインタビューとして聞くかは別として、経験者に話を聞くことは、ライフデザインを行う上で、とても重要だということを再認識しました。

3 人生のコンパスをつくる(第2章)
ライフデザインを行うプロセスの中で、現状認識の次に行うこととして、人生のコンパスの確認をあげています。要するに自分の人生観、職業観を確認するということです。今後の計画をたてる、新しいことを始める上では、この仕事観、人生観をいまいちど見直すことがとても大切だと感じました。

1章から11章まで、章末にワーク(「やってみよう」)がある、アクション・ドリブンの本です。もう一度自分の人生について見直したい人にとって、最高のワークブックになると思います。



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