漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

気まぐれ演習問題 4

2013-12-30 11:20:49 | 演習問題
 今年最後の演習問題です。
 いつも少しだけで、かつ脈絡もなく恐縮ですが、「演習問題」カテゴリーの記事をまとめてやると、結構良い復習になるような気がしています。 (自己満足ですが ^^; )


<訓読み>

1. 【賓】 をもてなす宴が催された。

2. モグサは 【蒿】 から作る。

3. モグサは 【蕭】 から作る。

4. 【雕】 は猛禽類に属する。

5. 庭木の 【杪】 で野鳥が囀る。



<熟字訓・当て字>

6. 【儒艮】

7. 【萵苣】

8. 【松楊】

9. 【蒿雀】



<熟語の読み・一字訓読み>

10. 【歛丐/歛む】

11. 【馥郁/馥しい/郁しい】


<書き取り>

12. 風船が 【シボ】 む。

13. 山伏に身を 【ヤツ】 す。

14. 論争に 【ケリ】 をつける。

15. 夢と現実を 【ナ】 い交ぜに語る。




<解答>
(かっこ内は、「漢検 漢字辞典」初版の掲載ページです。)

1. まろうど  (1301)
 【客】 【客人】 とも書きます。

2. よもぎ  (505)
3. よもぎ  (757)
 【蓬】 【艾】 とも書きますね。「辞典」に載っている 「よもぎ」 はこの4つです。

4. わし (1060)
 私が不勉強だというだけですが、訓読みは常用漢字の表外読みも含めて、「えっ?」 と思うようなものがまだまだたくさんあります。

5. こずえ  (1295)
 【梢】 はおなじみですが、こちらは初めて知りました。

6. じゅごん  (677)
 【儒(じゅ)】 【艮(ごん)】 どちらも本来の音で読めるため 「辞典」 では当て字扱いされていませんが、24-2 で熟字訓・当て字の問題として出題されました。

7. ちしゃ  (1611)
8. ちしゃのき  (738)
 「ちしゃ」は草(レタスまたはサラダナのこと)、「ちしゃのき」は木、全然違うものなんですね。今まで知りませんでした。試験のために機械的に読みだけを覚えていて、中身をわかっていないものがまだまだありそうです。 (汗)

9. あおじ  (505)
 字面が似ていて(似てるか?)、【萵苣】 と 【蒿雀】 をいつも混同してしまいます。

10. かんかい/のぞ・む  (245)
 【歛丐】 とは物乞いのこと。25-1 で音読み問題として 【丐者 (かいしゃ) 】 が出題されています。

11. ふくいく/かんば・しい/かぐわ・しい  (1334/41)
 意味に実質的な違いがあるとは思えませんが、【馥】 と 【郁】 で訓読みが異なります。

12. 【萎/凋】  (33/1049)
 類義の言葉に 【窄(つぼ)む】 がありますね。こちらは 【蕾む】 と併せて同音異義語の書き取りとして 22-3、24-3 で出題されています。

13. 【窶】  (368)
 音読み問題の 【寒窶 (かんく) 】 【貧窶 (ひんく) 】 も押さえておきましょう。 

14. 【鳧】  (1319)
 言葉としては良く使いますが、こういう字を書くんですね。初めて知りました。

15. 【綯】  (1142)
 【縄をナう】 なら問題なく書けるのですが、【ナい交ぜ】 と問われるとなぜか出て来ないので、「ブログに書いて記憶に定着させる作戦」です。(笑)