縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

工房めぐり

2007-04-06 | Weblog
縁起村の隣の寺家町は里山。田んぼや畑、梨園と山間の緑に囲まれたのどかな町だ。
その寺家町にここ何年かで陶芸家や石彫、木工作家が工房を築きだした。都心に近く、比較的
家賃の安いことが魅力のようだ。工房は今まであった工場跡のプレハブだったり、廃屋同然の
家を手直しして使っている人が断然多い。その寺家町で仕事をする作家たちが期間限定で
オープンアトリエと銘打って自分たちの工房とギャラリーを公開した。
そこで猫社長もさっそく友をさそって巡ってみることにした。
以前訪ねたことがある陶芸作家のアトリエに新しい電気釜が入っていた。円形で周りが
ステンレスのちょっとスタイリッシュなおしゃれな窯だ。若い陶芸家いわく、アメリカ製で
配線、組み立てが自分でもできる構造になっているそうな。細々したことが苦手なアメリカ人
が使えるように簡単な仕組みなんだって。アメリカ人てテレビの配線やリモコン予約ができない
人が多いってきいたことあるけど、きっとめんどくさがりのおおざっぱな性格なんだな。
だがその後がもっと面白かった。イギリスで家具の修行をした作家の工房にお邪魔したとき、
あっちの人は不器用だと言っていたのだ。つまりだ、アメリカ、ヨーロッパ系の人間は
不器用でおおざっぱで頭も使わないやつが多いってことか。でもすばらしい文化をたくさん
残していることも事実。日本人は繊細さと器用さではずばぬけている。
お互いのいいところ、持ち味をいかした文化を創っていけたらいいなと猫社長ぼんやり空想。
画像はヨーロッパで修行した作家さんの大事な道具。

日替わりパーソナリティ

2007-04-04 | Weblog
買い物に行く途中、いつものごみ集積所にゴミ袋がたくさんでているのが目にはいった。
あれ今日ゴミの日だったっけ?
縁起村では月、水、金が燃えるゴミの日、そうかじゃあ出さなくちゃと家に戻りかけた。
年を取るにつれ、今日が何日かとか何曜日とかよくわからなくなってきてる。
だがふと、昨日の夜聞いていたTBSラジオのパーソナリティはえのきどいちろうだったと
思い出す。えのきどいちろうの出演は毎週月曜日、まちがいない今日は火曜日だ。
火曜日はプラスティックの日、つまりあれらは燃えるゴミではないのだ、よかった。
猫社長は夜仕事をしながらほとんど毎日ラジオでTBSのアクセスを聞いている。
月から金まで毎日日替わりでパーソナリティが違う。だからパーソナリティの声で
今日は何曜日かなんてわかることがある。
だからってわけじゃないけど、NHKのニュース、報道ステーション、おもいきりテレビ
毎日流してる帯番組の司会を日替わり交代制度にしたら、一週間のメリハリがついて面白い
なんていろいろ想像した。
筑紫哲也ニュース23は月、筑紫哲也。火、久米宏。水、永六輔。木、田原総一朗。
金、みのもんた。の重鎮年寄り組で固めたら今より絶対いけるよ。みんな勝手なこといいそう。
毎日代えるのって無理なのかなあ。ギャラの違いでみんながけんかする?

爪で拾って箕でこぼす

2007-04-03 | Weblog
猫社長は作品を電気釜で焼いている。素焼き、上絵で750度、本焼きでは1250度まで
窯の温度を上げる。つまり人より電気を多く使っているのだ。電気はクリーンだと言われているけど
ちょっぴり後ろめたい。だとしても生活のための仕事なのでやめることもできない。
そこで猫社長は私生活でなるべく相殺するよう努力することにしている。
レジ袋や包装はいらない。個人のお店には容器を持っていってそこに入れてもらう。
甘味店のおばちゃんは最初容器を出して、ここに入れてと頼んだ時は怪訝な顔をしていたけど、
今ではハイハイと笑って受け取ってくれる。ゴミになってしまうゴミを買わない、持ち込まない
ようにしてるわけだ。洗濯もお風呂の残りをつかったりといろいろやってはいるけど
まあ所詮焼け石に水滴なんだと思っている。
世間全般でもレジ袋を廃止や有料化にしてCO2を少しでも削減しようとしてるけど、
ある日曜日、買い物にでてきた車がズラーと駐車場のまわりに並んでいるのを見て、がっくし。
駐車スペースに入るまでずっとアイドリングしてマフラーから排ガスを出し続けている。
そのガスがレジ袋になってふわふわ空に浮かんで大気圏へ飛んでいく後景を想像してしまったのだ。
それでも猫社長は自分のできる範囲で続けるよ。これを爪で拾って箕でこぼすと言うのかな。

穴があったら入りたい公園墓地

2007-04-01 | Weblog
恥ずかしくて穴があったら入りたい。そんなことは人間生きているうちにひとつや50穴
くらいは誰でもあるだろう。
縁起村のはずれには恥のかきすて公園がある。思わぬ恥をかいてしまった人たちがシャベルで
穴を掘り、穴に向かって自分の起こしてしまった恥の一切合切をはき出して埋めてしまう場所だ。
恥を埋めた後は不思議と胸がすっとして、心が軽くなるのだった。
猫社長も先日ちょっと恥ずかしいことをやらかしてしまったので、恥かき公園に出かけた。
小さなスコップでしゃがんで穴を掘り始めていたら、どうやら前の人の恥を掘り起こしてしまった
らしい、すぐに埋め戻してあげた。最近はここに来る人がだんだん増えている。埋め恥じの消化期間
は半年なので、過密な状態だとまだ消化しきれてない恥に出くわしてしまう。
今度はどうかなと新しい場所を掘り始めたら、また当たってしまった。
何々?ガソリンスタンドで10リットル入れて、これで1週間持ちますかって聞いてしまったって。
なんてバカなやつなんだろう。
ん?!これは2ヶ月前の猫社長の穴だ。恥ずかしー、穴があったら入りたい。