縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

爪で拾って箕でこぼす

2007-04-03 | Weblog
猫社長は作品を電気釜で焼いている。素焼き、上絵で750度、本焼きでは1250度まで
窯の温度を上げる。つまり人より電気を多く使っているのだ。電気はクリーンだと言われているけど
ちょっぴり後ろめたい。だとしても生活のための仕事なのでやめることもできない。
そこで猫社長は私生活でなるべく相殺するよう努力することにしている。
レジ袋や包装はいらない。個人のお店には容器を持っていってそこに入れてもらう。
甘味店のおばちゃんは最初容器を出して、ここに入れてと頼んだ時は怪訝な顔をしていたけど、
今ではハイハイと笑って受け取ってくれる。ゴミになってしまうゴミを買わない、持ち込まない
ようにしてるわけだ。洗濯もお風呂の残りをつかったりといろいろやってはいるけど
まあ所詮焼け石に水滴なんだと思っている。
世間全般でもレジ袋を廃止や有料化にしてCO2を少しでも削減しようとしてるけど、
ある日曜日、買い物にでてきた車がズラーと駐車場のまわりに並んでいるのを見て、がっくし。
駐車スペースに入るまでずっとアイドリングしてマフラーから排ガスを出し続けている。
そのガスがレジ袋になってふわふわ空に浮かんで大気圏へ飛んでいく後景を想像してしまったのだ。
それでも猫社長は自分のできる範囲で続けるよ。これを爪で拾って箕でこぼすと言うのかな。