縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

土鈴様

2007-10-10 | Weblog
[10.8]
ちょいと頼まれて神社の土鈴を制作することになった。型はあるし、素焼きで完成なので楽といえば楽。
てなことで楽勝じゃーんと、早速型をつめていたらすぐ疲れる、自分の作品の型では感じたことのない疲労感。
たとえば人の台所で調理をしているような、他人の車で見知らぬ街を走っているようなそんな感じ、
慣れていないわけはない、型詰めは何十年もしているのだから、変だなあ。
それでも何とか10個こさえて、自分の仕事に取りかかった。今はもう雛人形だ。
うさぎ雛の耳を作り、あんこを土でくるんで胴体を丸める。
楽しい。気持ちが晴れ晴れする。なんの変哲もない作業なのにホッとしてる。
そうか、規定にしばられた土鈴作りにストレスを感じていたんだ。土鈴だと好きなようにいじくれないからだ。
時々ああもうやんなっちゃうなんて、こぼしながらつくっていた縁起物、しっかり体の一部になっていた。
結構楽しんでもいたんだ。土鈴のおかげで気がつかされたってことか、今後はふたつの仕事をうまく使い分けて
がんばろ。

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