Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

I Am Your Singer

2008年07月16日 | diary
 鏡の前に立ってみると、これがすっかり真っ黒だったりする。ここ数年は白かったので、なんとなく久しぶり。連日暑い日がつづいてるわけだし、なんでこれでまだ梅雨明けしてないんだろね?もう夏でいいと思うんだけどな。

 『邂逅の森』を読了。マタギというけっして近しくない世界の話にも関わらず、ぐいぐいと読ませてしまう力のある小説だった。自然と対峙するとき、僕らは必然的に無駄なものを削ぎ落とすことになる。どれだけシンプルになれるか、どれだけ本質的になれるかということを、自然は人に問うてくる。ときに突き付けるようにして、ときに諭すようにして。かつての僕は、そうした世界に得も言えぬ魅力を感じていた。そして、あくまでも自分なりにだけど、そんな厳しさをどこか求めて、旅をしたり、山に登ったり、川を下ったりしていたのかもしれないなぁと、この本を読みながら、なんとなく思ったりした。あの頃、僕はなにかを「実感」したいと思っていた。今生きているということとか、なにが起きてもどこにいても、生きていけるということとかを。そういう生きることの深さみたいなもの一端を、頭でっかちな日常から離れて、少しでも感じたいと思っていた。

 ふとそんな頃のことを思い出した。今では随分かけ離れたところまで来てしまった感じだけど、今でもそういう世界と心のどこかでつながっているような気もする。考え方とか、物の感じ方とか。もしあのとき僕の体に宿ったなにかが、今もどこかに残っているなら、嬉しい。ただ自然が好きとか、そういうんじゃなくて、もっと深い意味で。

 清志郎が、腰に癌が転移していたことに関して、自身のHPでメッセージをアップした。それはとても胸を打つ内容だった。つくづくハートの強い人だなぁと思った。いつか僕もこんな勇気ある人間になれたらいいなと、本気で思う。がんばれ清志郎。

 今朝はサザンの『ステレオ太陽族』をターンテーブルへ。テレビでちょっとだけ流れた新曲のプロモ・ビデオが面白かったもんで。タイトルは“I Am Your Singer”。おそらくファンに向けての歌なのだろう。で、ポールにも同じタイトルの曲があるけど、桑田佳祐は絶対知っててつけたんだろね。楽しいね。

 いつも楽しそうなサザン。またライヴに行きたいなぁと思ったりした。

夏、近し

2008年07月12日 | diary
 いい天気の土曜日。ビーチ・ボーイズの『All Summer Long』をターンテーブルにのっけてみる。あー気持ちいい。やっぱりこれは最強の1枚だね。今の季節に聴くと「へいへい!もうすぐ夏だぜぃ!」と思えるから、さらによろしいかと。さ、もたもたしてるとすぐに秋になっちゃうので(ほんとに)、気合い入れていこう。そうしよう。

 さて、今日は親父の誕生日だったりする。71才になった。おめでとう!おめでとう!早速、お祝いのファックスをして、明日は実家に出向いてみんなでお祝いをする予定。今んところ、自転車で行くつもりなんだけど、最近、後輪の調子がおかしかったので(ゆがんだみたいになってた)、友人に修理を頼んだところすぐに来てくれて、ちゃっちゃっちゃっとなおしてくれた。僕は素直に感心し、「すごいなぁ。長くつづけてると、いろんなことができるようになるもんだねー」と言った。でも友人は、かなりオンボロになった僕の愛車を見て、「これじゃ自転車がかわいそうだ」と言った。確かにね…。

 せっかくいい天気なので、今日もマタギの本を持って、これから小1時間ほど海へ。昨日も寝る前にちょっと読みすすめて、今ちょうど半分くらい。主人公の諸々の事情もあり、物語はマタギから鉄鉱夫のことに話が逸れてたんだけど、そろそろまたマタギにもどってきそうな雰囲気だったりする。鉄鉱夫の話もそれはそれでいいんだけど、やっぱりマタギの方が燃える。暗いトンネルの中と自然の中では、やっぱり後者の方が僕にはいい。

 『All Summer Long』が終わったので、今度は『Summer Days』をターンテーブルへ。これも最強の1枚なり。聴いてると、まるで明るい陽光が降り注いでくるみたいだ。

 というわけで、海へ行ってきます。

ヒロ寺平

2008年07月11日 | diary
 あっという間にお昼なり。というのも、さっきまで薄曇りの海で本を読んでたわけで。熊谷達也の『邂逅の森』。まだ1/3くらいなんだけど、なかなか面白い。東北のマタギの話なんだけど、興味深い記述がいっぱい出てくる。例えば、山の神様は女で、しかもひどいブスなんだとか。マタギは山の神様をとても敬っているそうだけど、こんなことを言ってること自体、あまり敬ってないような気もするんだけどな。ちなみに、海の神様は…こんぴらさんだっけ?ギリシャ神話だとポセイドンか。どっちにしても男だね。

 推測:海の神様は山の神様と仲良くしなかったと思う。

 えっと、ただの推測です。他意はありません。ましてや悪意なんて。誤解されちゃ困ります。

 昨日、ヒロ寺平氏という大阪でDJをやられている人からメールが届いた。僕が送ったCDRを気に入ってくれたとのことで、オンエアもしたいから、収録されてる曲名とアーティスト名を教えてほしいとのことだったので、「はいはい。どぞどぞー」とすぐに返信させていただいた。で、大阪出身の友人数名にこの話をすると、びっくりするくらいの反応が返ってきた。「ヒロティーじゃないすかぁ!すごいっすねー」とか、「それはそれは、もう関西では重鎮ともいうべきDJですよ。すごいっすねー」とか、「大阪じゃ知らない人はいないですよ!すごいなぁ」とか、とにかくすごい人だとのこと。「ほぉー、そんなに有名人なんだ。へぇー、そうなんだぁ」と、今度は生まれも育ちも関東な友人・知人に話してみたところ、「ヒロテラ…?ん?なに?誰それ?」のオンパレードだったりするわけでね…。面白いもんだなぁと思った。でも、こういう方がほんとは健全なんだと思う。その土地その土地に文化があって、地元限定で熱烈に親しまれている人がいてみたいな。その方がずっと面白いと思う。

 そんなわけで、ほんとにオンエアーされたら嬉しい。どうぞよろしくお願いします(ぺこり)。

ひつまぶし

2008年07月09日 | diary
 なんとなく午後4時になってたりする。薄曇りの空の下、洗濯物が揺れてたりする。さっきまでテレビで名作『セルピコ』がやってたので、流しながら仕事してたんだけど、ニューシネマらしい重苦しさと孤独感が画面からひしひしと伝わってきて、つい観入ってしまった。アル・パチーノはやっぱりかっこいいね。

 昨夜は、友人からちょっとすごいメールが届いたので、いつものアナログ・バーへ会いにでかけた。おおざっぱな話をして、お酒を飲んで、パスタを食べて、うだうだしてるうちに時間は過ぎていき、最後は率先して中華屋へ。1,000円借りてジャージャー麺を食べて、帰宅したのが午前2時過ぎと。えっと、よくあるパターン。ちょっと気をつけよう(ちょっとだけ)。

 さっきポストを覗いたら、結婚式の招待状が届いていた。9月に名古屋で挙式をする友人からだった。彼とは長い長いつきあいで、もう23年になる。その間、僕らは数ヶ月に1回くらい顔を合わせ、音楽を聴いたり、お酒を飲んだりしてきた。最近では僕の仕事を手伝ってもらったりもしている。そんな風にして、疎遠になることもなく、23年が過ぎたのかと思うと、ちと感慨深い。

 というわけで、9月は名古屋へ行ってこよう。お祝いをしてこよう。おー。

 で、名古屋といえば、ひつまぶし。まだ食べたことないんだよね。楽しみ楽しみ。

『My Generation』から『Live at Leeds』まで

2008年07月08日 | diary
 6時半なり。ストーンズなり。“If You Can't Rock Me”なり。アジの開きなり。卵焼きなり。味噌汁なり。白いご飯なり。めざましテレビなり。以上、今朝の状況報告でした。

 こっからはザ・フーのお話を。

 日曜日、ザ・フーの来日決定のお祝いをしに友人がやってきた。まずは僕の仕事を、オリジナル・アルバムを順番にかけつつ手伝ってもらったんだけど、これが思ってたよりも手強くて、4時間ほどかかってしまった。『My Generation』から始まり、『A Quick One』、『Sell Out』、『Tommy』とつづき、『Live at Leeds』が終わると同時に作業も終了。この友人とは、前回のザ・フー来日も一緒に観に行ったんだけど、僕よりも遥かに本物のザ・フー・ファンで、なんと2泊の強行スケジュールでマジソン・スクエア・ガーデンまでライヴを観に行ったこともある猛者だったりする。今回も大阪公演まで押さえての全公演制覇は当たり前。そんな友人とザ・フーをかけながらの作業だったから、僕としては、それはそれで楽しかった。だって、2人してアルバムは隅々まで聴いてるから、1曲終わると次の曲のイントロをどちらとのなく口ずさんだりしてね。こういうのを、心が通じ合うというわけでね。なんかいいなぁと思ったのだった。

 ようやく作業が終わったときには、窓の外は暗くなっていた。お腹もすいたんで、ピザを注文し、ビールで乾杯。まずは友人が持参したファン・クラブ特典(でいいのかな?)のDVDを。これが来日が決まった今観るとなかなか燃える内容だった。新作『Endless Wire』からの曲がとても良くて、とりわけロジャーのヴォーカルの素晴らしさは、筆舌に尽くしがたいものがあった。「なんかさー、古い曲よりこういう最近の曲が聴きたかったりするかもねー」てなことを語らいつつ、わいわいと鑑賞。最近の彼らの勇姿に胸を熱くしたところで、今度は2004年横浜公演の映像を。暑かったあの日の想い出を語らいつつ、ビールをぐびぐび。ピザをぱくぱく。最高なり。最後は、ザックの参加が今のザ・フーの出発点となった(と勝手に思っている)『Quadrophenia』ツアーの映像を。あまり時間もなかったので、「じゃ、1曲だけね」と観はじめたんだけど、結局ほとんど全編観てしまった。「ふぅむ、途中で止められないもんだね」と友人は納得し、にっこり笑って帰っていった。さんきゅー、まいふれんど。

 昨日は、ベッドの上にころがりながら、セットリストをあれこれと予想してみた。いつか来日が実現するときのために、セットリスト情報は数年前からシャットアウトしたままなので、けっこうまっさらな状態で予想できるのが楽しい。まぁ、予想というよりは希望に近いんだけど。

 ザ・フー、早く来ないかなぁ。明日から11月だといいのに。そしたらすぐ観れるのに。

68才の誕生日に38才の歌声を聴く

2008年07月07日 | diary
 今日はリンゴの誕生日。68才になりました。おめでとう!おめでとう!「リンゴが68才かぁ…」とつぶやいちゃったりもするけど、今も元気な笑顔を見せてくれるリンゴに感謝であります。そういや七夕でもあるし、とにかくおめでたいんだしということで、今はリンゴが歌う“When You Wish Upon A Star”を聴きながら、昨日の残りのピザをかじりながら、久しぶりの昼ビール中。えっと、週のはじめからぶったるんでる感じが、大変よろしいかと。あくせくしたってしょうがないよ。今日くらいは星に願いを込めてみようよ。

 …と、なんとなく言ってみたりする(自己弁護)。

 リンゴが68才になって、僕は38才だったりする。で、38才の頃のリンゴは『Bad Boy』をリリースしてたりする。だから、僕はこれから『Bad Boy』をターンテーブルにのせて、僕と同い年のリンゴと対面しようと思ってたりする。このアルバムには、“Lipstick Traces”とか“Heart on My Sleeve”とか“Where Did Our Love Go”とか“Tonight”とか“A Man Like Me”とか、ほんと大好きな曲がいっぱい入ってて、リンゴのヴォーカルもナチュラルで、バックの演奏もいい。こんないいアルバムを38才で作ったリンゴはえらい!と思う。僕もがんばらないと…。

 でも、今日はのんびりモードで仕事するのだ。だって、リンゴの誕生日だし、星に願いを込めないといけないし、昼ビールしちゃったわけだし、今さらあくせくしたってしょうがないよ。ねぇ?

 Happy Birthday, Ringo!

Starry Eyed Songs

2008年07月05日 | diary
 梅雨が明けたかのような天気がつづいてたりする。昨日は30分くらい海へ。すぐ近くに気分転換できる場所があるのは、やっぱり恵まれてると思う。できれば、今日もそれくらい…。

 ウッドストック・マウンテンズ・レビューの『Pretty Lucky』をターンテーブルにのっけて、フライパンに卵を落とす。今日も目玉焼きを作る。せっかく上手にできたのに、ブラックペッパーをかけすぎて、ちょっとがっかりする。でも、すぐに気をとりなおして、指で余分なブラックペッパーを取りのぞいた。で、どうにかなった。どうにかなればそれでいいんだと思う。

 昨日もやることいっぱいの1日だったんだけど、前日にあまり寝てなかったからか、そんな甘えもあったりして、午前1時になんとなく就寝。そんなわけでも、今日もひきつづきやることいっぱいな1日だったりする。でも夜は、友人のご厚意により、クロマニヨンズのライヴを観に赤坂ブリッツまで。前にも誘ってもらって観たことがあるんだけど、あれはとてもいいライヴだった。「エイト・ビート」という新曲がかっこよかった。今の時代にエイト・ビートという曲を歌うことに、ある種の信念と変わらないピュアネスが宿っていた。まっすぐ生きてきたアーティストしか持ち得ない、偽りのなさがあった。今夜もその曲が聴けたら嬉しいのだけど、さて?

 クロマニヨンズのCDは持ってないので、後でハイロウズでも聴こうかな。でも今は、ウッドストック・マウンテンズ・レビューを。“Starry Eyed Songs”を。この曲は本当に大好きだ。ジョン・ヘラルドのヴォーカル、ジョン・セバスチャンのハーモニカ、アーティ・トラウムのギター、そしてマンドリン、バンジョー、バック・コーラス…。すべてが素朴で懐かしい。

プチ行商

2008年07月04日 | diary
 久しぶりにきれいな目玉焼きを作れて、妙に満足な朝。ビートルズを聴きながらの朝食も、ちょっと久しぶりな気がする。

 昨日は1日パソコンの前で仕事をしてたのだけど、最初から長丁場になるのはわかっていたので、これもいい機会と、ビートルズのアルバムをファーストから順番にかけていくことにした。1枚かけて、しばらくして次の1枚をかけて…というのをくり返し、ホワイト・アルバムの1枚目が終わった午前4時30分に就寝。外はもう夜ではなく、70%くらい朝になっていた。で、今朝は7時30分に起きて、ホワイト・アルバムの2枚目からスタート。今は『Yellow Submarine』が終わり(ジョージ・マーティン・オーケストラの曲は除外)、さぁーて、次は『Abbey Road』だと思ったところで、はたと気がついて『Magical Mystery Tour』をかけることに。ほんとは『Sgt.Pepper's~』の後に聴くのがベストだったんだろうけど、まぁいいよね。

 というわけで、今はジョージが“Blue Jay Way”を歌ってたりする。ぷりぃ~ずどぉ~んびぃ~ろぉ~ん♪

 さて、11月にザ・フーがやって来るわけだけど、そのちょっと前にジョアン・ジルベルトがやって来るそうな。んで、そのほんのちょっと前にはネヴィル・ブラザーズがやって来るんだとか。はっきり言ってどれもすごーく観たいし、とりわけザ・フーはなにがなんでも2回は足を運びたいと思っているんだけど、そうするためにはお金を払ってチケットを買わないといけないらしい(当たり前だ)。最近はこのことを考え出すと、けっこう憂鬱な気分になったりする。

 28歳のときに会社を辞めて、江ノ島に引越してきて以来、僕は一貫して貧乏な生活をしている方だと思う。自慢じゃないけど、預金通帳が0円なったこと3回。でも、お金がないときはないなりに生活してればどうにかなるもので、首がまわらなくなったことは、とりあえず今のところ、ない。家賃とかその他諸々を滞納したこともないし…。と、そんな感じでどうにかこうにか生きてる僕だけど、思うに、おそらく今がこれまでで一番貧乏という気がする。幸い根がおめでたいところがあるので、日頃はそういうこともあまり気にならないのだが、ザ・フーやジョアンやネヴィルがやって来るとなると、嫌がおうでも現実を直視せざるを得ないというか、先々の収入(支出?)を計算しては「ふがぁ~」とひとり唸ってみたりすることもしばしば。まぁ、平和といえば平和な話なんだけど…。

 家賃だ光熱費だ税金だ年金だを別にすれば、僕は1日2,000円計算で生活をしている。これで食費と交際費(飲み代ですね)をやりくりするわけでね。なにも買い物をせず、特別なことや事故や病気などがなければ、どうにかなるんだけど、「えっと、ザ・フーが12,000円×2回と。ジョアンも12,000円ね。ネヴィルは8,000円か。うーん、なるほどねぇ~」ということになると、正直、にっちもさっちもいかない気分にならんでもない。

 あ、そんなの我慢すりゃいいじゃん…とか思わないように。ザ・フーやジョアンやネヴィルを観るというのは、仕事の上でもプラスになる(かもしれない)のだから。ちなみに、お酒を飲むに行くのもそうだかんね。人と人とのつながりがすべての世界だから(それだけじゃないけど)。その代わり、家でひとり飲みをすることはほとんどなくなったし、飲みに行っても2,000円以内でおさまるようコントロールしている。楽しくなって越えちゃうことももちろんあるけど、そうした翌日は1円も使わないとか、ご飯食べないとか、そういうことをしてバランスをとると。けっこう嫌いじゃないんだよな、こういう生活。ごまかしようがないところがなんかリアルだし、日々精一杯感もあるし。かなり向き不向きがあると思うけど。

 というわけで、僕のザックの中にはいつもCDとTシャツが入ってたりする。プチ行商。押し売りは絶対しないけど、話の流れでいつ売れるかわからないもんね。こうした一歩一歩がザ・フーへとつながっていくのだ。がんばろう。おー。

On the Border

2008年07月03日 | diary
 今日もイーグルスからスタート。『On the Border』は彼らの中で一番好きなアルバムで、聴いた回数も一番多い。彼らの最高傑作は『Hotel California』だと僕も思うし、もちろん大好きなんだけど、聴いた回数でいったらおそらく『On the Border』の半分くらいだろうか。それくらいの差はあると思う。

 イーグルスに限らず、僕はバンド側が「いい状態」のときに作られたアルバムが好きだったりする。『Hotel California』のようにお互いのエゴと緊張感の中で生み出された傑作よりも、メンバー同士の関係が良くて、それぞれを尊重しあってるみたいな、そんなバランスの良さを好むのだと思う。あまりストイックじゃない方がいいというか、その方が多分安心するんだろうし、長くつきあっていけるのかなぁと。そういや、ビートルズも後期より初期を聴くことの方が多い気がするしな。もしかすると同じ理由かもしれないね。

 最近、目玉焼きを上手に作れないことが多い。なぜかわからないんだけど、皿に移そうとしたときに、黄身がつぶれて出てきちゃったりする。「あわわ、せっかくの半熟が…。なんでこんなことに?」と首をかしげてみるけれど、それで溢れ出る黄身を止めることはできない。目玉焼きを作りつづけて14年のベテランとしては、非常に悔しかったりする。ほんとなんでだろ?ひょっとすると僕は、「今日こそうまく作ってやる!」という激しいエゴと、「また失敗するかもしれない…」という不安や緊張の中で、目玉焼きを作っているのではないか?だとすると、いつか『Hotel California』のような大傑作ができるかもしれない(目玉焼きの話です)。でも、でも、できることなら、僕は、

 いつも同じで平凡だけど優しい味の目玉焼きを食べたい。

 『On the Border』を聴きながら。“My Man”や“Is It True”を聴きながら。やっぱり、朝ですからね。あんまりひりひりしてたくなぁと。

Take It Easy

2008年07月02日 | diary
 スクランブル・エッグを作って、ハム2枚と一緒にトーストにのっけて食べた。んで、コーヒーをすすってたりする。いつも朝なり。

 ほんのちょっと日記をお休みしてる間に、上半期が終わって、下半期が始まっていた。だからなんだってこともないんだけど、とりあえず「ありゃま…」と思ってみたりはする。でも、昨年までは「あれあれ?もう1年が半分終わっちゃったの?」とびっくりしてたもんだけど、今年はそんなこともなくて、「ほぉー、まだ半分かいな」という感じ。こんな風に感じるのって、ひょっとすると学生のとき以来かもしんない。

 で、今日はとても天気がいい。やることいっぱいあるけど、海にも行きたいので、ちゃんと早起きできてよかったよかった。

 窓を開けて、イーグルスのファーストをターンテーブルにのっけて、すぐに不燃ゴミを出しに行ったんだけど、部屋から漏れ聞こえてくる“Take It Easy”というのは、なんだかいいもんだなぁと思った。後でドゥービー・ブラザーズの『The Captain and Me』とロギンス&メッシーナの『Full Sail』もかけよう。ウエスト・コースト・ロック、おーいぇー。

 で、最後はジャクソン・ブラウンの『For Everyman』を。ジャクソンが歌う“Take It Easy”を。

 気楽に行こう、気楽に行こう
 自分が運転する車のタイヤの音に腹を立てるなんてくだらないこと
 さぁ、元気を出して
 理解しようなんて思わなくてもいい
 自分の立っていられる場所を見つけて
 あとは気楽に行こう

 そうだよねー。せっかくの青空なんだし、肩の力を抜いて後半戦もがんばってこう。おー。