Chaos In Motion 2007-2008('08)/ Dream Theater

ようやく観ることが出来ました。
Dream Theater（ドリーム・シアター）の最新映像作品“Chaos In Motion(ケイオス・イン・モーション)”。
35カ国、105都市を廻った、昨年来のワールドツアーからチョイスされたライヴDVDです。

personnel:
James LaBrie(vo)
John Myung(b)
John Petrucci(g,vo)
Mike Portnoy(d,vo)
Jordan Rudess(kb,continuum)

内容は、まさに“カオス”です。
ライヴ映像の狭間に挿入されたバックステージやインタヴューの映像が面白いというか・・余分というか。
'98年に出た映像作品である“5 Years In A Live Time”の続編といった感もありますね。

ポートノイ主導で創られたこの構成は、やはりファンサービスの一環と見て良いんでしょう。
ライヴで鍛えられ、ツアーで創造的モチベーションを維持している彼らならではの発想なんでしょう。
ドキュメンタリーと謳ってるように、純粋にライヴを楽しめるクオリティになってないのが少々残念かも。
・・収録時間がなんせ、長いです。

tracks:
DVD disk 1
1.Intro/Also Sprach Zarathstra
2.Constant Motion
3.Panic Attack
4.Blind Faith
5.Surrounded
6.The Dark Eternal Night
7.Jordan Rudess Keyboard Solo
8.Lines In The Sand
9.Scarred
10.Forsaken
11.The Ministry Of Lost Souls
12.Take The Time
13.In The Presence Of Enemies
14.Schmedley Wilcox
Ⅰ.Trial Of Tears
Ⅱ.Finally Free
Ⅲ.Learning To Live
Ⅳ.In The Name Of God
Ⅴ.Octavarium
DVD disk 2
bonus features
CD disk1-3
live sound sources only

一応私、コアなファン(？)なので、CD音源付きスペシャル・エディションを購入しました。
・・高いんだなこれがまた。（涙）

通しで観る時間がなくて、結構ブツ切れで見ましたが・・疲れます。
低画質なショットが大半で、質より量みたいな感じかな。
それだけに、ラブリエの前頭葉のヤバさ加減や、ペトルーチのメタボ具合なんかが妙にリアルで、観てて辛くなります。

ただ、奏でられる音楽のクオリティはやはり尋常ではなく凄いです。


今年始めの来日公演でも演奏されたという名曲“Take The Time”が観たくて買ったようなものですが、これがまたいいんですよ。
イントロで流れるあのシンセのサウンドにゾクゾクしてきます。
ただ、オリジナルと違って、出だしのラップ調ヴォーカルパートを、なんとあのポートノイが歌ってるんです。
・・意外といい感じなんですな、これがまた。（呆）
'93年の日本公演での初々しい演奏からすると、グルーヴに雲泥の差を感じます。
キャリアを積むだけ余裕も幅が生じ、安定感がまるで違いますね。

一番心に残ったのは、ラストの“Schmedley Wilcox”かな。
今年5月のバンクーバー公演でのアンコールメドレーなんですが、本編の演奏より明らかに白熱したプレイが堪能できます。
特にペトルーチが凄い。
以前の弾き倒しを封印したが如く押さえ気味で進行していた本編が、まるでリハーサルだったかのように運指の滑らかなこと。
いきり立つこともなく、涼しげな表情で鬼のようなプレイをサラリとこなしてます。
これ、必見でしょうね。（笑）

そうそう、ジョーダンの新型ショルダーシンセも面白いですよ。
・・ちょっと重そうだけど。


今回のパッケージは・・やっぱファン向けかな。
チョロっと見る向きには、あまりお勧めできないのが残念。
どうしてもと言う方は・・止めはしませんがネ。（笑）