D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Brother To Brother('78)/ Gino Vannelli

2009-03-14 22:01:41 | vocalist
ちょっと新ネタが続きすぎました。
誰も気にしてないとは思いますが(涙)久々に音楽に戻ります。

今日は、ちょっとコマシ系のやつです。

Gino Vannelli(ジノ・ヴァネリ)といえばこれって方も多いんじゃないでしょうか。
彼のプロフィールなんぞはこちらを見て頂くとして、この作品“Brother To Brother”は彼のソロ6th作にしてベスト作品の誉れも高いと聞きます。
実際、彼の最大のヒット曲なんかも含まれてるようです。
で、面子はこんな感じ。

personnel:
Gino Vannelli(vo,kb)
Mark Craney(d)
Carlos Rios(g)
Leon Gaer(synth-b)
Jimmy Haslip(b on#5,6,9)
Ernie Watts(t-sax)
Manuel Badrena(per)
Victor Feldman(vibes)
and others

個人的には、この作品に対する思い入れは特にありませんが、ギタリストとしてフューチャーされたCarlos Rios(カルロス・リオス)の評判が記憶に残ってます。
ていうか・・これ以外の彼のプレイって良く知らなかったりしますがネ。(汗)
当時は、結構スーパールーキー登場みたいなもてはやされ方をしてました。
経歴などは、あたってみたのですが調べきれませんでした。
多分古い雑誌を漁れば出てきそうなんですが、またの機会にトライということで・・。

また、ベースでピンポイント参加ながら、Jimmy Haslip(ジミー・ハスリップ)の濃いソロなんかもグッドです。
彼の存在については、Jing-Chiで知ることとなったんで、当時はさほど印象になかったのも事実なんですよね。(汗)
リオス同様レフティなんですが、右利き用のベースをそのまま逆に持って弾いていながらこんな凄い音を出すんですから。
・・以前お会いした折、結構恐持てでした。(汗)

あと、確かTower Of Powerのメンバーだった(ゲストだっけ?)ドラマーのMark Craney(マーク・クレイニー)のプレイも結構見事ですね。
'52年ミネアポリス生まれということで当時25~26歳ということになりましょうか。
・・そういえばジノも同じ'52年生まれですねえ・・偶然か否かは不明ですが。
Jethro Tullなどでも活躍してたそうですが、'96年以降は病気療養のため引退状態だったようで、残念ながら'05年に逝去されてました。
Vinnie Colaiuta(ヴィニー・カリウタ)などと比べれば少々聞き劣り感も否めませんが、多彩なリズムワークとダイナミクスの面で光るものを感じます。

全体の音を今聴いても、色あせた感なども皆無で、そのクオリティの高さに改めて驚かされます。

tracks:
1.Appaloosa
2.The River Must Flow
3.I Just Wanna Stop
4.Love & Emotion
5.Feel Like Flying
6.Brother To Brother
7.Wheels Of Life
8.The Evil Eye
9.People I Belong To

#1“Appaloosa”はカッチョええですね。
よく動くドラムとディープなシンセベースやエレピの音色がキラキラ感を強烈に演出しています。
割りとハード目のギターが気色ええし・・たまりませんね。
とりあえず次点でしょうか。

#3“I Just Wanna Stop”はくだんのシングルヒット曲で最高全米第4位まで売れた名曲です。
ゴージャスな雰囲気のバラードですね・・いかにもコマシ系でいい感じ。(笑)
#5“Feel Like Flying”も同系統で素敵です。

ギターの面では、#4“Love & Emotion”や#8“The Evil Eye”がハードで良い感じですね。
曲としては、#4は少々演歌ぽいのがちょっと気になりますが、#8はプログレぽいのがグッド。

と言う訳で、一押しはやはり#6“Brother To Brother”でしょうね。
プログレ風の展開というのもありますがすべての楽器がこれだけ個性を輝かせている構成が実に見事です。
もう最高という他御座いませんな。


ジノの作品は其々が印象を異に感じさせるというのが面白いというかなんちゅうか。
一歩間違えば諸刃の刃になっちゃう危うさも孕んでる訳です。
この作品もそうですが、やはり彼一人では構築し得なかった感もあります。

・・兄弟の絆はホント偉大ですね。


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2 コメント

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こんばんは (桃猫)
2009-03-15 01:48:53
水を得た魚のように、再び、音楽畑へとご帰還ですね。なつかしい、ジノ・バネリ!たしかに、カルロス・リオスは、鳴かず飛ばずでした。この当時、ギタリストは、量産されすぎました。個性あるギタリストどおしが潰し合いしましたね、結果。ジミー・ハスリップは実力派で通っていたのですが、活躍上は地味~でした。ロベンフォードのバックバンドとして独立採算制になったイエロージャケッツでも、実権は、あくまでキーボードの才人=ラッセル・フェランテでした。
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桃猫様 (elmar35)
2009-03-15 08:51:33
コメントありがとうございます。
いやあ、ちょっと入れ込みすぎました。(笑)
この頃の西海岸ネットワークって結構面白いですね。
今でこそオールスター的セッションに捉えられている作品がかなりありますが、当時は駆け出しの若き才能の終結が成せた技だったんですね。
リオスもいい感じで歳を重ねたようで、この機会に他の作品も探してみようと思ってます。
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