9/18にDream Theaterの12枚目となるセルフタイトルを冠したフルアルバムがリリースされました。
当日手元に届いていたので、結構聴き倒しております。
結論から先に言えば“及第点の作品”でしょうか。
・・上から目線ですみません。
当初、ここでのレヴューは止めておこうかな、という想いも頭を過ぎっておりました。
思うに、これは過去の栄光にしがみ付き過ぎてる、馬鹿なイチファンの妄想が呼び起こす過度な失望感が故の妄言、かもしれません。
一方で、聴きこんで行くに従い、意外と良いかもという部分も沸き起こって来たのも事実。
思い直し、古くからのファンとして感じた事を書き連ねておきます。
良くも悪くも全ての面において常にリーダーシップを執っていたMike Portnoyがバンドを去ってからというもの、ある意味民主主義的な環境になったのは事実。
ただ、それと同時に、リズム構成が常に前面に出ていたソングライティング面の特徴が、メロディ&ハーモニー重視に大きくシフトしたという点で、昔とは随分変ったなあと感じられます。
ドラミングの奔放な切り替えしにおいて、飛び道具的に炸裂しがちであったタムやカップ類といった、ダイナミズムを左右する爆弾サウンドの乱入が大きく翳を潜めたのが、Portnoy在籍時の最後の作品となった”Black Clouds & Silver Lightnings”が最初じゃないかなと。
アンサンブルという面で、その方針転換は大きく作用し、バンドとして嘗て無い程のブレイクを果たしました。
結局、今の彼らは、そこから何も変っておりません。
・・それが、一番寂しいのです。
ファンは勝手なモンで、常にダイナミックな感動を作品毎に求めてしまいがちです・・俺もそう。
本作においても、尋常でないクオリティの高さが充分に感じられるのも、また事実。
でもね、新しさとか意外な可能性を感じさせる要素、てのがずっと希薄なままに思われて仕方がないのです。
そうは云っても、やはり彼らの新作が出るのは嬉しいし、やはり音を楽しみたい訳です・・ファンとしてはね。
personnel:
James LaBrie(vo)
John Petrucci(g)
Jordan Rudess(kb)
John Myung(b)
Mike Mangini(d,per)
リズム面でのフィット感に関しては、全く違和感は無いのですが、一方で毒も無く無害な部分てのも少し気になる訳で。
ここではみ出し感が少しでも感じられたら、随分評価も変ってくるんでしょうがね。
あと、鳴りを潜めていたポップ感が復活したようなヴァイヴも感じました。
そのせいか、聴いてて、”Octavarium”に少し似た感触もあったりします。
・・この辺は、やはりJames LaBrieの存在感が少し増したせいじゃないかな、なんてね。
それと、本作は音の分離が凄く明快になってて、いつも埋没しがちなJohn Myungの音が結構耳に残りますね。
これはエンジニア氏の勝利かもしれません。
tracks:
1.False Awakening Suite
a)Sleep Paralysis
b)Night Terrors
c)Lucid Dream
2.The Enemy Inside
3.The Looking Glass
4.Enigma Machine
5.The Bigger Picture
6.Behind The Veil
7.Surrender To Reason
8.Along for The Ride
9.Illumination Theory
a)Paradoxe de la Lumiere Noire
b)Live,Die,Kill
c)The Embracing Circle
d)The Pursuit of Truth
e)Surrende,Truth & Passion
bonus track:
10.The Enemy Inside(instrumental)
てな感じで、インプレです。
個人的にまず気に入ったのは#3"The Looking Glass"ですね。
なんか聞いた事あるタイトルだな(笑)でも、全く別もんですがね。
なかなかキャッチーでヘヴィーで良い感じじゃないかな。
それと、"9"Illumination Theory"が、やっぱ聴き所でしょうね。
組曲として纏められていて、少々長いですが、この流れには彼ららしさが随所に出ており、なんか安心して聴いてられる感じがします。
・・隠しトラック的なアウトロも、なかなか憎いですね。
で、ネットで動画も漁ってみましたが、今のところオフィシャルの単発PVはこれだけみたいです。
The Enemy Inside
あと、公開ドラマーオーディション以来恒例のメイキングヴィデオ大会、もありました。
・・ヒマな方のみご覧戴ければ、と思います。
なんだかんだ云っても、コレだけの高い完成度をルーティンワーク化できる彼らって、確かに凄いです。
それだけに、自身でハードルを上げ過ぎじゃないかな。
必要以上に政治的、社会的な部分に直結するような詩の内容も、ちょっと引いちゃう感じだし。
・・と、要らぬ心配も毎度の事なんですがね。
もうすぐ、延び延びになってたライヴも出ますね。
・・近頃、売り方があざとく感じられるのは、俺だけかな。
当日手元に届いていたので、結構聴き倒しております。
結論から先に言えば“及第点の作品”でしょうか。
・・上から目線ですみません。
当初、ここでのレヴューは止めておこうかな、という想いも頭を過ぎっておりました。
思うに、これは過去の栄光にしがみ付き過ぎてる、馬鹿なイチファンの妄想が呼び起こす過度な失望感が故の妄言、かもしれません。
一方で、聴きこんで行くに従い、意外と良いかもという部分も沸き起こって来たのも事実。
思い直し、古くからのファンとして感じた事を書き連ねておきます。
良くも悪くも全ての面において常にリーダーシップを執っていたMike Portnoyがバンドを去ってからというもの、ある意味民主主義的な環境になったのは事実。
ただ、それと同時に、リズム構成が常に前面に出ていたソングライティング面の特徴が、メロディ&ハーモニー重視に大きくシフトしたという点で、昔とは随分変ったなあと感じられます。
ドラミングの奔放な切り替えしにおいて、飛び道具的に炸裂しがちであったタムやカップ類といった、ダイナミズムを左右する爆弾サウンドの乱入が大きく翳を潜めたのが、Portnoy在籍時の最後の作品となった”Black Clouds & Silver Lightnings”が最初じゃないかなと。
アンサンブルという面で、その方針転換は大きく作用し、バンドとして嘗て無い程のブレイクを果たしました。
結局、今の彼らは、そこから何も変っておりません。
・・それが、一番寂しいのです。
ファンは勝手なモンで、常にダイナミックな感動を作品毎に求めてしまいがちです・・俺もそう。
本作においても、尋常でないクオリティの高さが充分に感じられるのも、また事実。
でもね、新しさとか意外な可能性を感じさせる要素、てのがずっと希薄なままに思われて仕方がないのです。
そうは云っても、やはり彼らの新作が出るのは嬉しいし、やはり音を楽しみたい訳です・・ファンとしてはね。
personnel:
James LaBrie(vo)
John Petrucci(g)
Jordan Rudess(kb)
John Myung(b)
Mike Mangini(d,per)
リズム面でのフィット感に関しては、全く違和感は無いのですが、一方で毒も無く無害な部分てのも少し気になる訳で。
ここではみ出し感が少しでも感じられたら、随分評価も変ってくるんでしょうがね。
あと、鳴りを潜めていたポップ感が復活したようなヴァイヴも感じました。
そのせいか、聴いてて、”Octavarium”に少し似た感触もあったりします。
・・この辺は、やはりJames LaBrieの存在感が少し増したせいじゃないかな、なんてね。
それと、本作は音の分離が凄く明快になってて、いつも埋没しがちなJohn Myungの音が結構耳に残りますね。
これはエンジニア氏の勝利かもしれません。
tracks:
1.False Awakening Suite
a)Sleep Paralysis
b)Night Terrors
c)Lucid Dream
2.The Enemy Inside
3.The Looking Glass
4.Enigma Machine
5.The Bigger Picture
6.Behind The Veil
7.Surrender To Reason
8.Along for The Ride
9.Illumination Theory
a)Paradoxe de la Lumiere Noire
b)Live,Die,Kill
c)The Embracing Circle
d)The Pursuit of Truth
e)Surrende,Truth & Passion
bonus track:
10.The Enemy Inside(instrumental)
てな感じで、インプレです。
個人的にまず気に入ったのは#3"The Looking Glass"ですね。
なんか聞いた事あるタイトルだな(笑)でも、全く別もんですがね。
なかなかキャッチーでヘヴィーで良い感じじゃないかな。
それと、"9"Illumination Theory"が、やっぱ聴き所でしょうね。
組曲として纏められていて、少々長いですが、この流れには彼ららしさが随所に出ており、なんか安心して聴いてられる感じがします。
・・隠しトラック的なアウトロも、なかなか憎いですね。
で、ネットで動画も漁ってみましたが、今のところオフィシャルの単発PVはこれだけみたいです。
The Enemy Inside
あと、公開ドラマーオーディション以来恒例のメイキングヴィデオ大会、もありました。
・・ヒマな方のみご覧戴ければ、と思います。
なんだかんだ云っても、コレだけの高い完成度をルーティンワーク化できる彼らって、確かに凄いです。
それだけに、自身でハードルを上げ過ぎじゃないかな。
必要以上に政治的、社会的な部分に直結するような詩の内容も、ちょっと引いちゃう感じだし。
・・と、要らぬ心配も毎度の事なんですがね。
もうすぐ、延び延びになってたライヴも出ますね。
・・近頃、売り方があざとく感じられるのは、俺だけかな。