◆ペンションエルブルズ◆INO-SHIKA日記part2

天城山麓、標高620mに建つ料理自慢のペンションエルブルズ。そこに住む面白家族と変化に富む伊豆の自然をお楽しみ下さい♪

▼秋のミニ菜園とアサギマダラについて(昨日の続き)

2008-10-29 | 昆虫
***本日の写真***

べたがけ、ってのをやってみた。うちのミニ畑。






■秋になり、たくさんたくさん実をつけてくれたラッキョウ、ハツカダイコン、ジャガイモ、トマトもズッキーニもひと段落。まだ、トマトとつるなしインゲンはしぶとく実をつけ続けているが、その横を耕し直し、消石灰をまき、施肥(コンポストの中身を使ってみた)し、暫く置いて、畑を再開。

■西風強い冬の気候に向かっているので、ちょっと時期を逸した感もあるが、葉物とカブの種を蒔いてみた。園芸雑誌を読んで、不織布のべたがけ栽培、というのをやってみることにした。

■本によると、葉の力で、不織布を持ち上げていくので、収穫までかけっぱなし、でokらしいが、どのように展開していくか、はたまた、この気温で、収穫までもっていけるか。楽しみである。




■ところで、昨日の日記に、湖山人さんから頂いたメッセージの中に「ミツバヒヨドリ」という単語があった。??だったので調べてみたら、アサギマダラについての面白い生態が色々判ったので、メモ書きにしておく。(長いです)

●アサギマダラのオスは成熟するためにPA(ピロリジディンアルカロイド)を摂取する必要がある。最も代表的な花はヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリ、サケバヒヨドリ、フジバカマなどフジバカマ属の花で、群生している場所では群がっているところをよく見かける。
そのほかではキク科の植物に集まることが多く、アザミやツワブキなどもよく集まる花です。


  ▼なるほど!それで「ヨツバヒヨドリ」。このアルカロイドの為、クモの巣にかかっても、クモは食べないらしい。


●一方メスは特に吸蜜植物を選ぶ必要がないのか林内などで吸蜜していることが多く、あまり姿を見かけない。


● 春~初夏の吸蜜植物で見られる吸蜜植物はウツギやアサガラなどの白い花やノアザミなど。また、初夏の頃になると花は咲いていないが、ヨツバヒヨドリの茎や枯葉で吸汁することが多く、特にヨツバヒヨドリが群生する場所では、花が咲いていないにもかかわらずかなりの数を見ることが出来る。

 ▼アサギマダラを見たかったら、ヨツバヒヨドリを探せ、と他の資料に書いてあった。

● アサギマダラの前足は退化して小さくなり、胸にピッタリくっついた状態になっていて4本足に見える。
これはアサギマダラだけでなく、タテハチョウ科に共通する特徴。



● 日本の蝶のほとんどの種類は越冬形態が決まっているが、(たとえばアゲハやモンシロチョウは蛹で、キチョウやアカタテハは成虫で、国蝶であるオオムラサキなどは幼虫で、ミドリシジミは卵で越冬)ところがアサギマダラには決まった形態ない。 これは生まれ故郷が季節のはっきりしない熱帯であることに関係しているのかも。

  ▼うわ、アゲハは蛹で越冬なんだ。以前飼っていた青虫が蛹になって、そのままずっと動きがナシで忘れた頃、春になって覗いてみたら、蝶になって死んでしまっていたことを思い出した。ごめんなさい!



●多くの蝶は羽化したときにはすでに性的に成熟していて、すぐに交尾することが出来るので、屋外で採集したメスの成虫はほとんどの場合卵を持っている。
ところがアサギマダラは成熟に時間がかかるので、羽化してもすぐに交尾することはない。
 オスはメスを誘うフェロモンの生成に必要なPA(ピロリジディンアルカロイド)をヒヨドリバナなどで吸蜜して摂取する必要がある。そのためオスもフェロモンが十分蓄積できるまでは交尾行動に入れない。このような昆虫として、マツの大害虫とされているマツノマダラカミキリも羽化後1月程度マツの新梢部を摂食しないと卵巣、精巣の発達せず交尾行動に入れないことが知られている。



  ▼交尾をしたメスのお尻?下側の羽?には黒い斑点のしるしがつけられるらしい。


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