英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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交差点での一瞬に

2020年09月15日 | 指導現場にて
高3生たちが変わった。

例年通り、9月第1週、高3生たちに基本イディオム・語彙100問テストを行いました。覚えなければならない約2,000個のイディオムと、5,000語前後の単語から、たった100個を出題。しかも、「大学受験するなら知っていて当然でしょう。こんなのも知らないのに大学受験をしようとしているの?」というものばかり。

今年の高3生は、4名が既に英検準1級に合格しており、志望大学も、東大、京大、筑波、早稲田、上智、ICU、海外留学と、レベルが高い。にもかかわらず、誰一人として、合格点として定めた90点以上を1回目で取ることは出来なかった。テスト後は、一人一人全員に本気で活を入れ、泣き出す男子もいた。しかし、全員見事に目の色が変わり、翌週の再テストでは、満点もしくはそれに近い点数で捲土重来を果たしてくれました。そして、来るべき受験シーズンへ向かっていく勇気を手に入れたような表情に変わるまでになった。

たった100問。でも、この1週間で完璧に覚えたことは大きな違いとなる。やるか、やらないか、ただそれだけのことで人生が大きく変わる。だから私は厳しく指導し、生徒に融合しない。保護者にペコペコすることなんて絶対ない。「先生の指導が厳しくてついていけないようです」と連絡がくれば、「あ、そうですか。ここまでですね」と言ってしまうくらい(笑)。実際、厳しさのあまり退塾した現高3生は、これまでに数名いる。

一昨日、市内を運転中に信号待ちしていると、模試を終えた高3生たちが談笑しながら交差点に立っていた。そのうちの一人と、一瞬だが目が合った。彼は、高2だった今年2月に退塾した生徒だ。ふと、「その後、彼は変わっただろうか?」と考えている自分がいた。彼を含めて退塾していった現高3生も、今回のイディオムテストは、おそらく、いや絶対できないだろう。今回、厳しく指導されて気づいた生徒は、1週間でたった100問だが完璧にできている。やめた生徒はその機会を失ったわけだ。

一度始めたことに、石にかじりついて出も続けてみる。確かに、逃げ出したい時があるかも知れない。命を絶ちたいほど辛ければ、逃げ出せばいい。でも、勉強に関しては、逃げずに向き合えば、必ず結果が伴う。大学受験の厳しさなんて、大人なってから向き合わなければならないことに比べたら、屁でもない。

大学受験は、高校での指定校推薦が発表となり、来月からはAOなどの推薦入試が本格化する。コロナ禍だろうが、今年度も大学受験は淡々と進んでいく。すべての生徒が己の弱い心に打ち勝ち、大学受験と真摯に向き合うことで人生を切り拓いていくことを願う。


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