英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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厳しくできない現実

2024年01月18日 | 指導現場にて

ある高2生との授業で、知覚動詞が出てきたので基礎知識を確認しました。

I saw him talk with a girl.

I saw him talking with a girl.

この2文の意味・ニュアンスの違いを説明できるか。そして、それぞれ受動態に書き換えできるか。

実はその生徒には既に2回説明している。私は生徒との授業内容は毎回すべて紙に記録していて残しているので間違いないし、私の記憶にも残っている。

なのに、今回も出来ない。これまで「授業で習ったことを自分で説明できるレベルまで、必ず復習して暗記しなさい」と繰り返し言ってきたのに・・・。

 

思わず大声で叱責しそうになったが、グッとこらえた。一昔前の自分だったら、怒鳴っていただろうけど・・・。

なぜか?人生の師と仰ぐイチローの言葉を思い出したからです。

 

「指導者、監督、コーチ。どこ行ってもそうなんだけど、今は厳しくできないんですよ。時代がそうなっちゃっているから。導いてくれる人がいないと、楽な方に行くでしょ。自分に甘えが出て、結局、苦労するのは自分。厳しくできる人間と、自分に甘い人間、どんどん差が出てくるよ。だからできるだけ自分を律して、厳しくする」

詳しくはこの動画の3分13秒から見て下さい(^^)/

 

第一志望の大学に合格するために、やると決めたことを毎日やる。それがたとえ単調でつまらないことの連続でも、やり続ける。今は周囲の大人が厳しく指導できず、見て見ぬ振りをするぐらいまでになっている時代。少しでも厳しく接すると、二言目には「パワハラだ」と毒づかれる。だから、自分に厳しくしていかないと、楽な方へ進んで、「この程度でいいか」が当たり前になる。

厳しい言葉を使わずにそれに気づかせるのが指導者の技量、と言われればそれまでだけど・・・。なかなかね。甘い環境に慣れてしまっている生徒たちに落ちついた口調で説諭しても、響かない場合がほとんど。難しい時代になったもんです。


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