高校3年の冬、共通一次から名前を変えた第1回大学入試センター試験も終わった1990年1月、「楽に大学に受かる術はないか」という安易な発想でふと立ち寄った街中の書店で目に入ってきた『"毎年出る" 頻出 英語長文』(日栄社)を購入しました。
しかし、それまでの自分と何ら変わらず、参考書や問題集を買うはいいが、買っただけで満足し、本棚の肥やしと化しました。そんなんだから、受験結果は当然の全落ちで、浪人の道へと進んだのですが、当時、『頻出 英語長文』の中で唯一、頭の片隅におぼろげな記憶として残っている英文がありました。電車の中でたまたま出会ったイギリス人が天気の話をする・・・といった内容です。
当時購入した参考書類は、数冊を残して浪人が決まったのと同時に廃棄してしまいましたので手元には残っていませんが、日栄社の『"毎年出る" 頻出 英語長文』は改訂を重ねて現在も出版されてますので、改めて購入して確認してみると、30年以上も経った今、その長文と再会を果たしました。
高3当時は英語の長文を読むのに時間がかかり苦痛でしたが、英語講師として身を立てている現在は、英文の方から私の中に入ってきてくれる感じがします。そして、あの電車の中でするイギリス人の天気の話を読んでいて、「あれ?この箇所の英文、どこか違うところで読んだことがある・・・」と思うや否や、『基礎英文問題精講』(旺文社)の例文と一緒だと気づきました。
高3当時、『基礎英文問題精講』も買っていたのですが、全く手をつけておらず・・・。情けない話です。あの頃、「この問題集の英文とこっちの参考書の英文、全く同じじゃん!」と気づけるほど何度も繰り返し取り組んでいたら、現役時代の大学受験の結果もまた違ったものになっていたでしょう。
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