長野県伊那市の大学受験英語専門塾「トラスト英語学院」の福澤です。
夏休みに入り、高3生は全員が完璧な受験モードに入った一方で、高1・2生は二極化します。「早めに志望大学を決めて、受験勉強をスタートさせよう」という生徒と、「まだまだ大学受験は先。部活や遊びを優先させて、勉強は宿題を片手間に終わらせておこう」という生徒。後者の場合は、大学受験がまだまだ他人事なのですね(-_-;)
「第一志望は国公立大学医学部」と言いながら、部活に夢中で勉強に身が入っていない生徒がいますが、彼に勉強の様子を聞くと、「古文が苦手で・・・」と的外れなことを言っています。なぜこの発言が的外れなのか?彼の第一志望は信州大学医学部医学科です。共通テストと二次試験の科目と配点を見てみましょう。
【共通テスト(一次) 450点】
・英語 100点
・数ⅠAⅡB 100点
・国語 100点
・理科2科目 100点
・社会1科目 50点
【二次試験 600点】
・英語 150点
・数学ⅠAⅡBⅢ 150点
・理科2科目 150点
・面接 150点
一次+二次で1,050点満点の配点です。共通テストは全教科が素点の半分に換算されてしまいますので、二次試験重視だというのは一目瞭然です。この内、古文の占める割合は、共通テストの25点のみ、わずか2.4%に過ぎません。そのわずかな配点比率の古文になぜ悩むのか?私だったら古文は気にしません。しかも共通テストはマーク式ですから、曲がりなりにも解答はでき、当てずっぽうでも正解する場合があります。そんな些細なことより、他にやるべきことがあるでしょう。英・数・理は大丈夫なのか?
当然ですが、古文は出来ないより出来た方がいいです。信州大学医学部は長野県出身の受験生を対象にした共通テスト利用推薦入試もあり、その場合は共通テストの国語は200点ですし、高校の内申点も大切になってくるので、相応に勉強した方がいいでしょう。また、文学部など二次試験でも古文が出題されて比重が高い学部を志望する場合は全く話は変わってきます。
しかし、一般入試で医学部を目指す彼の場合、古文は共テのみで出題で配点は約2%。しかも、共テはマークシートですから、全く分からなくても正解する可能性もあります。そのような科目を過度に心配する必要はありません。それよりは、数学や理科を徹底的にやらないといけないんじゃないですか?医学部を目指すのに、共テで数学が6~7割程度じゃ、お話しになりませんよ(苦笑)。
私が入学した早稲田大学政治経済学部も国語の出題範囲に漢文が入っていましたが、過去問を研究すると、当時の出題は例年わずかに1問。配点にしたら2~3点です。230点満点の入試でしたから、わずか1.3%を占めるだけです。ですから、漢文はあっさりと捨てて勉強していません。その代り、英語や社会に時間をかけて点数を確保する作戦で、奏功しました。でも、当時受けたセンター試験の国語の漢文は満点だったのですから、訳が分かりませんね('◇')ゞ
受験は要領です。目指している大学・学部・学科にもよりますが、すべてを満遍なくできる必要はありません。合格のボーダーラインに乗ればいいのです。だからこそ、早めに志望大学を決め、各大学の入試科目を知り、過去問を研究して、効率よく勉強することが求められます。第一志望に古文の比重が少ないのに、第五希望ではその比重が高くなるような大学を選ぶと非効率ですから、よく調べてみないといけません。
①早めの志望大学決定
②出題科目の配点と過去問を調べ、勉強にかける時間を傾斜配分する
この2点は、第一志望の大学に合格するために必要不可欠なポイントです。
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