昨日の「長野マラソン完走、自己ベスト更新!」の記事をTwitterやFacebookでシェアしたところ、非常に多くの方からメッセージやアドバイスをいただきました。SNSとランニングがつなげてくれるご縁に、あらためて感謝です。
その中で、「ランニングを始められるきっかけは何かあったのでしょうか」というご質問をいただきましたので、走り始めた当時を振り返ってみたいと思います。
きっかけは2016年5月に筋トレを始めたことにあります。2014年に独立開業してから2年が経ち、事業も軌道に乗り始めた時は44歳でした。年齢と仕事を考えた時、健康で80歳まで仕事をしていられるのが一番幸せだと気付き、まずは筋トレを始めました。当初は、身体をほぐすためにラジオ体操から始めましたが、2セットやっただけでヒーヒー言ってました。
順調に筋肉もつき始めたのですが、なかなか減らない体脂肪。やはり有酸素運動をするしかないと思っていましたが、「走ろう!」という気持ちにはなかなかなれませんでした。しかし、9月30日(金)、母校・伊那北高校の生徒たちが毎年恒例の強歩大会で、晴れた秋空の下、20km余りを走っているのを見て、「気持ちよさそうだな」と率直に思いました。そして、2日後の日曜日、中1で同じく強歩大会が近かった長男の練習に誘われる感じで、近所を走ったのが最初でした。距離は後日計ったらたったの約2kmでしたが、それだけで汗だく、翌日は筋肉痛でした。でも、走った後にシャワーを浴びた時の爽快感は半端なく、「明日からも続けてみよう」と、近所の周回コース約700mを3周するところがスタートでした。
当時は、ランニングウォッチもなく、ウェアやシューズも日常生活で着ているもので全くこだわりがなく、ペースやフォームなど、走り方なんて考えもしませんでした。だから最初はスピードは出しすぎて疲れてしまったり、同じコースばかり走って変化もなかったのですが、毎日継続できたことで、ギアにもこだわるようになり、「趣味はランニングです」と自信を持って言えるようになりました。
そして、ランニングを始めてから3ヶ月目の2017年1月。両親・祖父母の故郷であり、私の第二の故郷である高遠まで、それまでの人生44年間で初めて走った時の感動は言葉では表せません(その時の様子はこちら)。9km・54分のジョギングでしたが、3ヶ月前の自分からは信じられない進歩でした。
2017年1月2日 撮影
この時は高遠まで車でお迎えに来てもらいましたが、今なら当然の様に、往復18kmを90分以内で走れますよ。
6年前、たった2kmを走っただけで筋肉痛になっていた中年オヤジが、今では毎日10kmを走り、筋トレも欠かさずに、普通に仕事もしています。そして、フルマラソンを3時間30分台で走れるようなレベルになったわけですから、人間は何歳でも変わろうと思えば変われるんだと、改めて思います。
健康のためにランニングを始めようと考えられている人も多いかと思います。一人で、しかも特別な用具も要らないので、すぐに始められます。まずは、一日に2km、一日おきに3km、など気軽に継続できるレベルを設定して、習慣化を目指すといいですよ。