大学入試センター試験に代わるテストとして2020年度から導入される大学入学共通テストに関連し、TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が、TOEICの参加を取り下げるとプレスリリースしました。以下、全文を引用します。
その一方で、同じく昨日、日本英語検定協会は、大学入試で用いる一日完結型の英検の実施要項を発表しました。
受験生・指導者とも、今後の動向と情報を注視し、あらゆる事態を想定して準備していく必要がありそうです。
「大学入試英語成績提供システム」への TOEIC® Tests 参加申込取り下げのお知らせ大学入試における英語民間試験の導入に関し賛否両論がありあますが、いよいよ動きが出てきました。私は、今回のTOEICの決断は、勇気のある、かつ至極真っ当な決断だったと思います。TOEIC以外の資格試験も同じような問題を抱えているのは明らかで、撤退が相次ぐ可能性は否定はできません。
日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)(所在地:東京都千代田区永田町、理事長:室伏貴之)は、TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)およびTOEIC Speaking & Writing Tests(以下、TOEIC S&W)の大学入試英語成績提供システム(以下、本システム)への参加申込を取り下げる判断をいたしましたので、お知らせいたします。
既にご報告しておりました通り、TOEIC L&RおよびTOEIC S&W(以下、あわせて、TOEIC Tests)は、2018年3月26日付で独立行政法人大学入試センターの本システムの参加要件をすべて満たしていることが確認されておりました。
その後、当協会では、大学入試センターと協定書の締結に関する協議を行うとともに、2020年4月からの本システム運用開始に向け、所要の準備を進めてまいりました。
TOEIC Testsは4技能を測定できる試験ではございますが、TOEIC L&RとTOEIC S&Wが別々に実施される形態となっております。本システムへの社会的な要請が明らかになるにつれ、それらに対応するためには、受験申込から、実施運営、結果提供に至る処理が当初想定していたものよりかなり複雑なものになることが判明してまいりました。このため、現時点において、協定書締結に向けた大学入試センターとの協議が完了しておらず、当協会として本システム運用開始において責任をもって各種対応を進めていくことが困難であると判断いたしました。
これ以上意思決定時期を遅らせることで、受験者の皆様をはじめ、保護者、学校関係者の皆様にご迷惑をおかけしないように、当協会といたしましては、「TOEIC L&RおよびTOEIC S&Wの大学入試英語成績提供システムへの参加申込を取り下げる」との判断に至りました。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
その一方で、同じく昨日、日本英語検定協会は、大学入試で用いる一日完結型の英検の実施要項を発表しました。
受験生・指導者とも、今後の動向と情報を注視し、あらゆる事態を想定して準備していく必要がありそうです。