『大学入試担当教員のぶっちゃけ話』を読了。
日本の大学入試とは何か・・・。私自身の2浪を含む受験経験と10年間に渡る大学受験生への指導を通じて、感じたこと、分かってきたことがあります。それらを、指導や面接、フォーラムなどを通じて、生徒や保護者の方に伝えてきました。そして、本著を読んで、私が感じてきたそれらすべてが事実であったという確証を得られました。
大袈裟ではなく、名前さえ書ければ入れる大学はごまんとあります。しかし、大学入学時に楽した学生は、就職やその後の人生で、やはりそれまでに負うべき苦労が待っています。大学入試で努力していわゆる偏差値の高い大学に合格できた学生は、受験を通じて困難に立ち向かえるという姿勢が担保されるので、就職やその後の人生で充実したものになる可能性が高いと、私はずっと考えていました。
すべての人にそれが当てはまる訳ではないかも知れませんが、やはり、日本の大学受験を通して培われる術は、社会に出てからも通用する基本を育ててくれるのだと思います。本著の218ページで紹介されている某企業採用担当者のホンネがグサッと突き刺さりました。
大学入試制度はもとより、問題作成現場、大学生活、就職、さらにはその後の人生に影響を及ぼす大学受験の影響が、筆者独特の読みやすい語り口調で書かれています。
日本の大学入試とは何か・・・。私自身の2浪を含む受験経験と10年間に渡る大学受験生への指導を通じて、感じたこと、分かってきたことがあります。それらを、指導や面接、フォーラムなどを通じて、生徒や保護者の方に伝えてきました。そして、本著を読んで、私が感じてきたそれらすべてが事実であったという確証を得られました。
大袈裟ではなく、名前さえ書ければ入れる大学はごまんとあります。しかし、大学入学時に楽した学生は、就職やその後の人生で、やはりそれまでに負うべき苦労が待っています。大学入試で努力していわゆる偏差値の高い大学に合格できた学生は、受験を通じて困難に立ち向かえるという姿勢が担保されるので、就職やその後の人生で充実したものになる可能性が高いと、私はずっと考えていました。
すべての人にそれが当てはまる訳ではないかも知れませんが、やはり、日本の大学受験を通して培われる術は、社会に出てからも通用する基本を育ててくれるのだと思います。本著の218ページで紹介されている某企業採用担当者のホンネがグサッと突き刺さりました。
「偏差値の高くない大学やできて間もないような新設校にしか入学できなかった学生は、自分一人の経験だけでなく、これまで人事に蓄積されたデータをみても、入社試験で高い得点をとったためしがなく、面接でもダレていることが多い。万が一、入社したとしても成績はふるわない。それに比べて、偏差値の高い大学の学生は大学入試という厳しく高いハードルを乗り越えてきただけあって、地アタマや物覚えも良く、困難に立ち向かう勇気もある。したがって大学名で線引きをするのは極めて合理的。就活生だって安定志向で大手企業にしか目が向かないのだから、我々が学歴で学生を区別することは、別に不平等であるとは思わない」ではどうするべきか。その処方も最終章で記されており、これから大学生になる高校生にもお勧めの一冊です。