突然、ある生徒からメールが来ました。
ある大学を受験していたときに体調不良になり、保健室で受験するもまったく問題が解けなかった、動揺が続いてしまって気持ちの切り替えができない、という内容でした。
そのメールの直後、彼女の母親から電話がかかってきました。話をしていると、受話器の向こうでは発狂寸前に荒げている彼女の声。人生がかかっている大学入試で失敗をしてしまった場合、高校生の彼らが取り乱してしまうのは当然かも知れません。
電話には出たがらない彼女に、私は以下のメールを送りました。
そして、翌日、約1時間をかけて彼女と面接をしました。
人一倍努力をし、模試でもそれなりの成績を出してきたにもかかわらず、自分に自信を持てないでいる彼女が、そこにはいました。
どうやら、向学心が高かったにもかかわらず、高校入学の頃から、定期試験直前でもUNOをやっているような周りの友達や、「この高校では、よくても○×大学ぐらいしか受からない」という教師の言動によって、進学校に行けなかった劣等感と「努力しても無理だ」とマイナス思考の中に陥っているようでした。
しかし、その一方で「勉強して見返してやろう」という気持ちもあり、いわゆる mixed feelings の状態で高校3年間を過ごしてきた彼女。
昨年5月から私は彼女を指導していますが、その時は家庭教師も併用していて、その先生が「お前は○△高校なんだから、いくら頑張ってもしょせん○×大学のレベルだ」「過去問なんかやる必要ない。一回出題された問題をやって何の意味があるんだ」「高校の学園祭準備に時間を費やすなんて無駄だ。早く帰宅して勉強しろ」等々、首尾一貫性のない指導を受けていたこと、それまでに塾を4つも5つも変えてここに来たということも吐露してくれました。
私のスタンスは、勉強も大事だが学校行事も大事。大切な思い出になるのだから、終わってから勉強に集中すればいい。その気持ちの切り替えを助けるのが私の役目。そして、高校名にかかわらず、やり方次第で誰にでも難関大学合格のチャンスがある。過去問研究こそ難関大学合格に不可欠な勉強だ、ということを常々言ってきました。
家庭教師と私のどちらを信じていいか分からず、どちらに対しても指示された勉強をあへてしなかった反抗的な態度を反省していると、彼女は言ってくれました。
そして、夏期講習最終日、高3生を対象にした講座で私が述べた自分の経験論と大学受験に合格するための術を聞いて、彼女は思ったそうです。「この塾は本物だ。信じてついて行こう」と。
夏以降、間違っていた勉強方法は修正され、成績も伸びてきました。しかし、彼女のマイナス思考だけは変わりませんでした。
大学受験シーズンが始まり、ギリギリの精神状態の中で、彼女が打ち明けてくれた正直な気持ち。
今までの劣等感をぬぐい去り、新たな人生を切り開くチャンスが大学入試です。人一倍努力してきた自分を、自分が信じなくて誰が信じるのでしょう。彼女には、以前の記事でも紹介したこの言葉を伝えました。昨日の面接で、彼女はすべてを打ち明け涙し、私も、彼女の言葉を聞いて、胸の中にアツいものがこみ上げてきました。
そして彼女は最後に言ってくれました。「先生、今日からプラス思考でいけそうです」
そう簡単に自分の性格や言動を変えることはできないでしょう。でも、昨日、彼女の中で何かが変わったのを私は感じました。
彼女の本命大学の試験日は8日。今までの劣等感から抜けだし、新たな人生の1ページを開く大学への、どうしても乗り越えなければならない関門。
結果はどうなるかわかりません。しかし、今までとは違う気持ちで臨む試験になることは間違いありません。誰にも負けない努力をし、そして、その努力を信じ、常にプラス思考でいることが、大学合格には求められます。
ある大学を受験していたときに体調不良になり、保健室で受験するもまったく問題が解けなかった、動揺が続いてしまって気持ちの切り替えができない、という内容でした。
そのメールの直後、彼女の母親から電話がかかってきました。話をしていると、受話器の向こうでは発狂寸前に荒げている彼女の声。人生がかかっている大学入試で失敗をしてしまった場合、高校生の彼らが取り乱してしまうのは当然かも知れません。
電話には出たがらない彼女に、私は以下のメールを送りました。
思ったようにいかないのが大学受験であり、そして人生です。
大切なことは、そのような状態になったとき、いかにしてその経験を次に生かし、善後策をとれるかです。
なるようにしかならないのだから、プラス思考を心がけること。二浪している僕は、もっと辛い修羅場を経験していますよ(笑)。
そして、翌日、約1時間をかけて彼女と面接をしました。
人一倍努力をし、模試でもそれなりの成績を出してきたにもかかわらず、自分に自信を持てないでいる彼女が、そこにはいました。
どうやら、向学心が高かったにもかかわらず、高校入学の頃から、定期試験直前でもUNOをやっているような周りの友達や、「この高校では、よくても○×大学ぐらいしか受からない」という教師の言動によって、進学校に行けなかった劣等感と「努力しても無理だ」とマイナス思考の中に陥っているようでした。
しかし、その一方で「勉強して見返してやろう」という気持ちもあり、いわゆる mixed feelings の状態で高校3年間を過ごしてきた彼女。
昨年5月から私は彼女を指導していますが、その時は家庭教師も併用していて、その先生が「お前は○△高校なんだから、いくら頑張ってもしょせん○×大学のレベルだ」「過去問なんかやる必要ない。一回出題された問題をやって何の意味があるんだ」「高校の学園祭準備に時間を費やすなんて無駄だ。早く帰宅して勉強しろ」等々、首尾一貫性のない指導を受けていたこと、それまでに塾を4つも5つも変えてここに来たということも吐露してくれました。
私のスタンスは、勉強も大事だが学校行事も大事。大切な思い出になるのだから、終わってから勉強に集中すればいい。その気持ちの切り替えを助けるのが私の役目。そして、高校名にかかわらず、やり方次第で誰にでも難関大学合格のチャンスがある。過去問研究こそ難関大学合格に不可欠な勉強だ、ということを常々言ってきました。
家庭教師と私のどちらを信じていいか分からず、どちらに対しても指示された勉強をあへてしなかった反抗的な態度を反省していると、彼女は言ってくれました。
そして、夏期講習最終日、高3生を対象にした講座で私が述べた自分の経験論と大学受験に合格するための術を聞いて、彼女は思ったそうです。「この塾は本物だ。信じてついて行こう」と。
夏以降、間違っていた勉強方法は修正され、成績も伸びてきました。しかし、彼女のマイナス思考だけは変わりませんでした。
大学受験シーズンが始まり、ギリギリの精神状態の中で、彼女が打ち明けてくれた正直な気持ち。
今までの劣等感をぬぐい去り、新たな人生を切り開くチャンスが大学入試です。人一倍努力してきた自分を、自分が信じなくて誰が信じるのでしょう。彼女には、以前の記事でも紹介したこの言葉を伝えました。昨日の面接で、彼女はすべてを打ち明け涙し、私も、彼女の言葉を聞いて、胸の中にアツいものがこみ上げてきました。
そして彼女は最後に言ってくれました。「先生、今日からプラス思考でいけそうです」
そう簡単に自分の性格や言動を変えることはできないでしょう。でも、昨日、彼女の中で何かが変わったのを私は感じました。
彼女の本命大学の試験日は8日。今までの劣等感から抜けだし、新たな人生の1ページを開く大学への、どうしても乗り越えなければならない関門。
結果はどうなるかわかりません。しかし、今までとは違う気持ちで臨む試験になることは間違いありません。誰にも負けない努力をし、そして、その努力を信じ、常にプラス思考でいることが、大学合格には求められます。