英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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効率的な暗記の仕方

2007年08月25日 | 英語勉強法
英語を教えていると「どうしても暗記できない」「暗記しても翌日には忘れてしまっている」という相談をよく受けます。

忘却曲線はよく知られていることですが、暗記したことを、忘れずに、長く記憶にとどめておくには、それなりの工夫が必要です。

このエントリでは、私の暗記の仕方を紹介します。

声に出す
暗記するときにノートなどに書いて憶える人は多いはず。もちろん、それ自体効果がありますが、同時に声に出して音読しながらやると、効果倍増です。

書かなくても声に出せば、ただ見ている場合とは雲泥の差が出ます。
英語は語学ですので、「語学の基本は音読である」ということを肝に銘じましょう。

“暗記している事項を他人に教えるとしたら、どう教えるか”をイメージする
自分が先生になったつもりで、「暗記しようとする事柄を他人に教える」という気持ちを持って暗記に取り組みます。

丸暗記(rote memorization)はすぐに忘れてしまいます。その事柄について論理的な思考があれば、憶えた内容も忘れにくくなります。

人に説明するには「○○だから□□となるんだ」といったように論理的になる必要があります。そうすると、基本を重視せざるを得なくなります。例えば、仮定法過去完了を教えるときは、仮定法過去、時や条件を表す副詞節、時制の基本概念などの基本事項が全て分かっていないと、相手が納得する解説は出来ないのです。

私の母は自営で美容院を経営していますが、一緒に働いている叔母は好奇心旺盛で、私が大学受験生の頃から「円高って何?」「公定歩合って何なの?」とよく尋ねてきました。その頃から、受験科目の政治経済を勉強するときに、自然と「叔母ちゃんにはどうやって説明しようか?」ということを常に心掛けるようになりました。その結果、思考力が養われ、全国1位をとるまでの得意科目になったのです。
この勉強方法が英語や国語にも波及していったのは言うまでもありません。

英語の指導者になった現在ですら、常に上記のことを心掛けています。授業で使う教材研究の時も常に頭の中で実際の授業をイメージしながら予習しているのです。

まとめると次のようなサイクルになります。
「人に教える」という意識を持つ → 常に基本に立ち戻る → 論理的思考力が養われる → 暗記が確実になる

だから私は、常日頃から「基本が大事」と力説しています。
センター試験の英語は基本事項のみ。しかし、なぜ思ったように点がとれないか?それは、80分という時間の制約があるからです。

基本事項の知識の出し入れが首尾よくできれば、何も恐れることはないのです。
コメント (2)
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