ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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J2第49節 東京ヴェルディ1969対ベガルタ仙台(調布・味の素スタジアム)1-1

2007-11-11 07:37:23 | サッカー
J2の昇格争いも終盤に来て激しくなってきた。昇格圏内は前節終了時点で、札幌87、東京V84、仙台79。さらに1差で京都が追う。
今節の大一番はその東京Vと仙台の直接対決だ。仙台にとっては自力での自動昇格に負けられない一戦となった。

雨の中、大勢のサポーターが詰め掛けたがとりわけ仙台サポーターが大挙して詰め掛けている。
はっきり言って、ホームの東京Vよりも多い。
仙台の一体となった応援はJ屈指だと思う。小気味良いチャントの数々を繰り出してホームを圧倒する。

試合は仙台のペースで始まった。
岡山を中心とした4バックはラインを高く保ち、前線との距離をコンパクトに保つ。
中盤の高い位置からプレッシャーをかけボールを持つとすばやく前線へと送る。
フッキ、ディエゴといったところは、ボランチがDFと一緒にブロックを形成して、2,3人で囲い込んでつぶす。
攻守とも連動した動きに躍動感がある。
左サイドの梁が流動的に動いているのが機能している。トップ下からボランチの位置まで流動的に動いてボールを捌く。
そんな中、その梁のミドルシュートが決まって仙台が先制。
仙台、久しぶりに見たがいいチームになったなあ。

大一番で硬くなっているのはむしろ東京Vの方か。セカンドボールがなかなか拾えない。
フッキがいい形でボールを受けられず、ボールの失い方も悪い。仙台の出足のよさにファールで止めるシーンも度々。
前半を1-0で終えた。

後半は東京Vが攻勢に出る。
すると前半のラッシュで攻め疲れたのか、仙台のDFラインがずるずると下がり始めた。
東京Vがバイタルエリアを使えるようになってくると、フッキも前を向いて仕事ができる。
フッキのスピードに仙台のDFがついて行けずに度々決定機を作られてしまう。
マークのずれを、東京Vが徹底して突き始めたのだ。

前後半でまるで形勢が逆転してしまった。
仙台は防戦一方となり、東京Vの得点は時間の問題のように思えた。
仙台もよく耐えたが、前がかりになったときの東京Vは脅威だ。
ディエゴにフリーでシュートを決められ同点。仙台は凌ぎきれなかった。

仙台としては東京Vが前がかりになってきたところで、凌ぎながらカウンターを狙いたかったところだが、うまく決定機を作れなかった。
試合はそのまま引き分けで終了。東京Vにとっては半歩前進。仙台にとっては痛い引き分けとなってしまった。

しかしゲームはスリリングな展開だったし、両チームとも気迫のこもったゲームを展開してくれた。
試合終了後、仙台サポーターから長い間コールが送られていたのが印象的だった。