江戸観光案内

古地図を片手に江戸の痕跡を見つけてみませんか?

団子坂

2012-02-18 | まち歩き

団子坂は東京メトロ千代田線千駄木駅の西側に在る坂道で、古地図[1]には「ダンゴザカ」と記されています。坂の途中に団子屋が在ったから、あるいは道が悪く、転ぶと団子のようになったからというのが名前の由来です。潮見坂とも呼ばれたそうですが、これは坂の上から東京湾を見渡せたからだそうです。海岸線は遠ざかり、背の高い建物ばかりになった現代では、もはや坂の上から海を眺めることは出来ませんが、江戸の頃には海の先に遠く房総半島も見えたかもしれません。


団子坂は池波正太郎著「狐雨」(剣客商売(八)に収録、新潮社)の中で、秋山親子と同流の杉本又太郎の道場が在る場所として登場しており、以後、杉本道場と併せてシリーズの中で度々登場しています。また、時代小説のジャンルから離れますが、江戸川乱歩著「D坂の殺人事件」のD坂は、ここ団子坂のことです。


[1] 御江戸大絵図、天保十四年(1843年) ※人文社から復刻地図が出版されています。


団子坂下 東京都文京区千駄木2-32-5

東京メトロ千代田線 千駄木駅からすぐ 徒歩約1分


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