東京都港区に在る曹洞宗のお寺で、品川駅から北へ1km程のところに在ります。
忠臣蔵の浅野内匠頭と赤穂浪士のお墓が在ることで知られており、泉岳寺を訪れる人は、やはり忠臣蔵関連を目的として来られる方が多いのでは無いかと思われます。境内には赤穂義士記念館という赤穂浪士に関する資料館が在るほか、赤穂浪士にゆかりのものが点在しており、毎年12月14日の討入りの日と4月1日~7日には義士際が開催されます。
境内には学寮(僧侶を養成するための学問所)が在り、泉岳寺と吉祥寺(東京都文京区)と清松寺(東京都港区)のそれぞれの学寮が統合して発展したのが現在の駒澤大学です。
泉岳寺の名称は都営浅草線や京急線を通勤・通学の足に使っている人にとっては駅名としか意識していない人も案外多いかもしれませんが、もう直ぐ討入りの日がやって来ますから、たまには泉岳寺駅で途中下車をして、泉岳寺をお参りしてみてはいかがでしょうか。
泉岳寺は赤穂浪士が本懐を遂げた後に目指した地ですから、忠臣蔵を題材とした時代小説には必ずや登場していると思います。例えば池波正太郎著「堀部安兵衛(下)」にも討入り後の赤穂浪士が泉岳寺の浅野内匠頭の墓前に吉良上野介の首をささげる場面が登場しています。
泉岳寺 東京都港区高輪2-11-1
都営浅草線・京浜急行 泉岳寺駅から約160m 徒歩約2分