江戸観光案内

古地図を片手に江戸の痕跡を見つけてみませんか?

洲崎弁天社

2011-12-10 | まち歩き

洲崎弁天社(現洲崎神社)は東京メトロ東西線木場駅近くにある弁財天で、広島の厳島神社の御分霊祭神市杵島比売命(イチキシマヒメノミコト)をお祀りしています。五代将軍徳川綱吉公の生母桂昌院の守り神として江戸城中に在りましたが、元禄十三年(1700年)に現在の地に遷座し、徳川家代々の守護神となっていました。

現在は洲崎弁天社の南側には延々と町並みが続いていますが、江戸時代には東西線をやや南にずらした洲崎弁天社のところが海岸線で、目の前には東京湾が広がり、東は房総の山々、西は品川辺りまでを見渡せる景勝地だったそうです。埋立地でウオーターフロントということでは現代のお台場や天王洲アイルに通ずるものがありますが、景勝地という点は当てはまらないので、眺めに関しては少々オーバーですが「江戸の海ほたる」の方がピッタリくるかもしれません。


洲崎弁天社は剣客商売シリーズ(池波正太郎著、新潮社)ではお馴染みの鰻売りの又六(初登場は剣客商売(二)「悪い虫」)が傍で店を出しているという設定でシリーズでは度々登場しています。


洲崎弁天社が登場するその他の作品

  • 藤沢周平著「霧の果て 神谷玄次郎捕物控」(「虚ろな家」の章、文藝春秋)
  • 池波正太郎著「用心棒」(鬼平犯科帳(八)に収録、文藝春秋)

洲崎神社 東京都江東区木場6-13-13

東京メトロ東西線 木場駅から約300m 徒歩約4分


Dsc_9274


最新の画像もっと見る

コメントを投稿